昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~(二) 初めて見る井上の嬌態

2014-09-23 12:50:06 | 時事問題
二月も終わる或る日、井上係長の声掛かりでクラブに、お供することになった。 麗子との突然の別れから、なかなか立ち直れずにいた彼だった。 いつもの覇気がない彼だった。 井上としても、今までの彼の精勤ぶりからは想像の出来ない状態に、苦言を呈してはみた。 しかし 「すみません。ちょっと疲れが…」と言葉を濁す。 「失恋でもしたか?」と、冗談交じりの声にも、 「はい? ええ。あ、いえそんなことは」 と、力な . . . 本文を読む

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