昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空~(十五)プレゼントされた赤いジャンパー

2015-07-23 08:57:01 | 小説
翌日目覚めた彼は、頭の芯に爆弾を抱えていた。 時計は既に、午後の三時近くを指している。 昨晩(と言えるかどうか)アパートに辿り着いた時、日付が変わっていた。 二時近かった記憶がありはするが、それにしても十二時間以上も眠り続けたことになる。 体のだるさを抱えながらベッドから下りた彼は、冷蔵庫から麦茶を取り出した。 一口飲む毎に、頭の重さが薄れていくような気がした。 コップ二杯を飲み終えて、やっと平 . . . 本文を読む

NTTコム リサーチ

NTTコム リサーチモニターに登録!