昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~(十四) 麗子からの手紙・二

2015-07-05 08:56:01 | 小説
彼には、「青天の霹靂」の如き文面だった。 思わず消印の日付を確認した。 “麗子さん、僕からの手紙、今の今まで読んでなかったのか?” 大きなため息をつきながら、麗子の指摘に対して “確かに、言われてみればそうかも。 高嶺の花だった、麗子さんだ。 床の間に飾ってある人形として、見ていたのかもしれない。 だけどそうさせたのは、誰あろう、麗子さん、貴女だ!” と、反論する彼だった。 急に喉の渇きを覚え . . . 本文を読む

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