長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空~(十六) 発車、オーライ 2015-08-09 08:38:46 | 小説 どこといって行く当てのない彼は、初めに来たバスに乗り込んだ。 仏頂面で迎える車掌に対し「どうも」と声をかけてしまった。 毎朝のバスには目がクルクルとよく動く、まだ二十歳そこそこだという女性車掌が乗っている。 . . . 本文を読む