昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空~(十五)茂作が夢枕に立った

2015-08-02 10:57:04 | 小説
その夜、茂作が夢枕に立った。顔を真っ赤にして、怒り心頭に発している。 武士、帰って来い!  母親が母親なら、お前もお前だ。 遊び呆けている場合ではなかろうが!  学生の分際で、女にうつつを抜かすなど、以ての外じゃ。 あれ程に、言ったじゃろうが。 都会の女は魔物じゃ、と。 所帯持ちの男に横恋慕するような女は、とんでもない食わせ者じゃ。 田舎者のお前を騙すことなぞ、赤子の手を捻るようなものじゃ。 . . . 本文を読む

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