(十一)罪人
一体全体、世間の奴らはどういうつもりだ。
殺せ殺せと焚きつけておいて、いざ思惑通りに事がはこぶと、今度はうらを返しやがって。
やれ人殺しだの、人非人だの、残虐非道だのと責めやがって。
どっちがだ! くっだらねえ奴ばっかりだ!
だれかが幸せになろうとすると、だれかに横槍を入れさせる。
で、破滅を楽しむんだろうが。
『ぴかぴか光っているものはひとときのために生まれたもの。
本当のものは、滅びることなく後世に伝わります』
人間の愛というものは、後者でありたいと願うもの。
そしてそのことのために、あのふたりは○刑囚を罪人として責めつづける。
*『』内は、多分ですが(若気の至りで、出典元を明らかにしていませんでした)
ゲーテ作「ファウスト」だと思います。
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