昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[ライフ!] ボク、みつけたよ!  (四)の2

2024-09-26 20:12:24 | 物語り

 それだけではありません。
自分の資質に疑問をかんじるのは、他人が吐くうそが許せないことなのです。
おのれのうそつきは棚にあげて、他人のうそには拒否反応をしめしてしまうのです。
「後になってバレてしまうのに、どうしてうそを吐くんだ」と、他人をなじる自分がいるのです。
そして自分が吐いたうそがバレたときには、「あの時は……」と、また言い訳としてうそをかさねてしまうのです。
そして、そんな自分は許してしまうのです。

「弱い人間なんだ、ぼくは」。そう自分にたいして告白するわたしなのです。
そしてそんな自分が哀れで、自分に対して慈しみの気持ちをいだき、涙をながして許してしまうのです。
それどころか、そんな自分がたまらなく好きになってしまうのです。
ある意味、ナルシストということになるのでしょうか。
でも、そうでなければ、崩壊していたかもしれないのです、こころが。

 どうして? 当然の疑問ですね、おこたえせねばならぬと思います。
でなければ、こののちもわたしの話など聞いてもらえないでしょう。
が、しばらくお待ちください。
わたしの本質というか、この話の中核をなすべき事柄からですので。
いえ、決してごまかすつもりではありません。
かならずや後日にキチンとお話します。
ただ、これから話します、と大上段にかまえることはしません。
それとなく、静かにそこに進みたいとおもいます。
大丈夫です、ああこういったことからか、と納得していただけるようにしますので。 



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