「スランラップ(stand up)!」
しかし小夜子の耳には、
罵声にしか聞こえなかった。
“なによ、
日本語で言ってよね。
アメリカ人だからって、
威張らないでよね。”
「スランラップ!
オノデステキ(on the stage)!」
“なによ、
このアメリカ人。
何言ってるのよ。
いい加減にしてよね。
怒るわよ、
温厚なあたしでも。”
「へェイ(Hey)!」
“まっ、
失礼な。
どういうつもり、
一体。
おならだなんて!
もう我慢の緒が切れたわ。”
怒髪天をつく勢いで、
スッくと立ち上がった。
「オゥ、ブラボー!」と、
手を叩きながら、
その巨体が小夜子に歩み寄ってくる。
“な、なによ。
あたしは怒っているんですからね。
少しの拍手位じゃだめ・・って、
何を・・・”
小夜子を軽々と抱えあげて、
ステージ上に降ろした。
観客席の椅子に座ったデザイナーは、
小夜子を見上げるなり、
「ファンタスティック!」と、
手を叩いた。
“な、なあに、
このアメリカ人は。
あたしを褒めてるの?”
女性通訳相手に、
早口で何かまくし立てている。
興奮していることは、
小夜子にもすぐに分かった。
「デザイナーのマッケンジーさん曰くに、
君が気に入ったからショーに出て欲しい、
と言ってる。」と、
やっと坂田が説明に来た。
どうやら、
話がついたようだ。
しかし小夜子の耳には、
罵声にしか聞こえなかった。
“なによ、
日本語で言ってよね。
アメリカ人だからって、
威張らないでよね。”
「スランラップ!
オノデステキ(on the stage)!」
“なによ、
このアメリカ人。
何言ってるのよ。
いい加減にしてよね。
怒るわよ、
温厚なあたしでも。”
「へェイ(Hey)!」
“まっ、
失礼な。
どういうつもり、
一体。
おならだなんて!
もう我慢の緒が切れたわ。”
怒髪天をつく勢いで、
スッくと立ち上がった。
「オゥ、ブラボー!」と、
手を叩きながら、
その巨体が小夜子に歩み寄ってくる。
“な、なによ。
あたしは怒っているんですからね。
少しの拍手位じゃだめ・・って、
何を・・・”
小夜子を軽々と抱えあげて、
ステージ上に降ろした。
観客席の椅子に座ったデザイナーは、
小夜子を見上げるなり、
「ファンタスティック!」と、
手を叩いた。
“な、なあに、
このアメリカ人は。
あたしを褒めてるの?”
女性通訳相手に、
早口で何かまくし立てている。
興奮していることは、
小夜子にもすぐに分かった。
「デザイナーのマッケンジーさん曰くに、
君が気に入ったからショーに出て欲しい、
と言ってる。」と、
やっと坂田が説明に来た。
どうやら、
話がついたようだ。
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