15日(木)。昨夕、S監査役,E部長,T君と4人で地下のグルメKで飲みました 取締役会で懸案事項が一区切りついたことと,今日のBELCA賞受賞パーティーの打ち合わせを兼ねて,というのが趣旨です まあ,趣旨は何でもいい訳ですが.理性と時計を持ち合わせた人が複数いたので,7時ちょっと過ぎには解散しました いつもこうだと頭痛はないのですが
ちなみに今日のパーティーで流すBGMの選曲を任せられたので、CD2枚を選びました。1枚はモーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲K.299」と「管楽器のための協奏交響曲K.297b」を収録したCD もう1枚は、かつてクラシック音楽界で一世を風靡した「アダージョ・カラヤン」です。後者は、マーラー「アダ―ジェット」、パッヘルベル「カノン」、バッハ「G線上のアリア」、マスネ「タイスの瞑想曲」などが収録されています
閑話休題
昨日の日経朝刊”文化欄”に「回顧 2011 音楽」という記事が載りました。見出しに「世界首位、悩み多く」とあります。もう、1年を振り返る時期になったのだな、と改めて時の流れの速さを感じました 記事は次のように書いています。
「2011年、日本はCDや音楽配信の売上高を合わせた音楽市場の規模で、史上初めて米国を上回り、世界一位の音楽大国になる可能性が高い。日本はCD,配信とも縮小が続くが、単価の安い配信への移行が急速に進んだ米国の落ち込みが大きいからだ。音楽業界が激変し、今後の成長軸が見えない中での”悩める首位”と言えそうだ」
「10月時点でCD全体の生産額が前年比8%減ったのに対し、CDシングルの生産額は10%増加、下支えとなった」
その背景には「日本では、AKB48のシングルCDが5年連続でミリオンヒットを達成」などの事情があるようです 要するにポピュラー音楽に支えられているわけです。さらに「日本はCDが市場全体の76%を占めるのに対し、米国は40%まで減った」と書いています。
大手CDショップHMVの相次ぐ撤退などのニュースに接してきた中で、日本の音楽市場において、まだCDが76%も占めているという事実は意外でした 2人の子どもたちも配信で聴いているようです わが家でCDを買ってきて置き場所に困っているのは私だけです
記事は、クラシック音楽界に眼を転じて、東日本大震災の苦境の日本を励まそうと日本を訪れた音楽家を紹介しています。指揮者ズ―ビン・メータ、テナー歌手プラシド・ドミンゴ。そしてマルタ・アルゲリッチのチャリティーCDの発売にも触れています
個人的に一番大きな出来事は、記事でも触れているように、大震災・東電の原発事故による相次ぐ来日公演のキャンセル、指揮者や演奏者、オペラの主役級の来日中止や延期です 私の場合,3月だけでも新国立オペラ「マノン・レスコー」、チェコ・フィル、ヒラリー・ハーン(Vn),ロン・ティボー・ガラコンサートをはじめ7公演が中止になり、払い戻しを受けました 4月に入ってからもその流れは変わらず、カルミラ・レミージョ(Sp)の公演中止、新国立オペラ「ばらの騎士」の延期などがありました。また、5月に入ってからも東京国際フォーラムで開催の「ラ・フォール・ジュルネ・オ・ジャポン」も大幅なプログラム変更を余儀なくされ、買ったチケットはほぼ全部キャンセルのうえ、新たにチケットを買い直しました.こんな経験は今年限りでたくさんです
来年はキャンセルのない穏やかな1年になることを祈るばかりです