28日(水).せっかく買ったブルーレイ・ディスク・レコーダーが上手く写らないので,T君のアドバイスによって,加入している豊島ケーブル・ネットワークに電話して相談してみました.その結果,いま備え付けてあるチューナーの型番が古いため,新しい機械と交換しないとブルーレイが見られないことが判明しました このチューナーは豊島ケーブルからのレンタルなので,同社まで持参すれば新しい機種に交換してくれるとのことでした
早速,会社帰りに池袋の同社にチューナーを持参して交換してきました.これはケーブルの契約料金に含まれているので無料です 家に帰って息子と二人で解説書を見ながらコードを接続しました.試行錯誤のうえ,「音量調節ができない」という最後の難関を息子の力でクリアして,やっとテレビが観られ,DVDが観られるところまできました
3~4年前に買って一度も観たことのないヴァイオリニスト,ヒラリー・ハーンの「ア・ポートレート」のDVDをかけてみました 画面に彼女の姿が映し出され,コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲のメロディーが流れてきた時は,思わず”やったー”とガッツポーズを作ってしまいました.
残るは実際に番組が録画できるかどうかですが,まだテストはやっていません 番組の録画は主に娘がやっているので,娘の仕事として残すことにしました.こちらはDVDが観られればそれで満足ですから.さあ,萩原麻未のジュネーヴ国際コンクールのライブDVDを買うぞ
閑話休題
今日はモーリス・ラヴェルの命日です.1937年12月28日にパリで亡くなりました.彼は管弦楽の魔術師と言われています 「マ・メール・ロワ」は,フランス語で「マザーグース」の意味ですが,ラヴェルはこれを基にピアノ連弾曲を作曲しました.後に,彼はこれを管弦楽曲に編曲しています.他の作曲家の作品では,ムソルグスキーの「展覧会の絵」を管弦楽用に編曲したものが有名です
ラヴェルで忘れられないコンサートはマルタ・アルゲリッチが小澤征爾指揮新日本フィルをバックに演奏した「ピアノ協奏曲ト長調」の白熱した演奏です 80年代前半だったと思います.4月6日,東京文化会館でした.当時,クラシックに若干飽きてジャズにのめり込んでいたのですが,予めチケットを買ってあったこのコンサートで彼女の演奏を聴いて,音楽観が変わった,もっと言えば,人生観が変わったのです この演奏を契機に,私は再びクラシックの世界に戻り,それ以降他のジャンルに”浮気”はしていません
アルゲリッチは,ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」のCDをドイツ・グラモフォンからクラウディオ・アバドの指揮で2枚出しています.1枚は1967年のベルリン・フィルとの演奏(写真左),もう1枚は1988年のロンドン交響楽団との演奏(同右)です.もちろんソリストがアルゲリッチですから切れ味の鋭い演奏ですが,あのときの演奏が頭に残っているので,どうしても物足りなさを感じてしまいます
今の私は,10枚のCDを聴くより1回のコンサートを聴くほうがベターだと思っています