30日(金)。昨日の朝日朝刊「東京」面に「赤坂芸者が講師 扇子で感染対策」という記事が載っていました 超訳すると、
「港区などは28日、港区立伝統文化交流会館で、日本の伝統文化に触れながら新型コロナウイルス対策を進める啓発イベントを開いた 赤坂芸者が講師になり、食事などマスクを外した際の感染対策の一つとして扇子を紹介した
参加者約30人は、話したり笑ったりする時に扇子で口元を隠す様子など、扇子を用いて美しく見える所作を学んだ
」
たしかに、扇子は普段は折りたたんでおいて、話すときや笑うときにパッと開いて飛沫を飛ばさないようすることができます きわめてセンスが良いと思います
←これ「センス」じゃなく「ウチワ」だろうって? そうですけど、ウチワもめはやめましょうね
ということで、わが家に来てから今日で2220日目を迎え、米東部ペンシルベニア州の最大都市フィラデルフィアで、刃物を持った黒人男性が警官に射殺される事件があり、抗議デモが広がった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
どうして米国の警官は 相手の足を狙わず いきなり射殺するのか 警官教育が原因?
昨日、夕食に「チキンステーキ」と「キャベツとシイタケの中華スープ」を作りました 鶏もも肉は後半 特製ソース(日本酒、砂糖、醤油、オイスターソース、トマトケチャップ)を絡めながら焼きますが、焦げやすいので 弱火で時間をかけて焼きました
とても柔らかくて美味しかったです
昨日、新文芸坐でアニエス・ヴァルダ監督による1991年製作フランス映画「ジャック・ドゥミの少年期」(120分)を観ました
この映画は「シェルブールの雨傘」など数多くの名作を生んだジャック・ドゥミ監督の少年時代を、ドゥミの妻アニエス・ヴァルダが映画化した作品です ドゥミの創造の源となった少年時代の映画愛に満ち溢れた日々の思い出を優しい眼差しで描いています
フランス西部の港町ナントで暮らす8歳の少年ジャコは自動車修理工場を営む父と髪結いの母の下で幸せに過ごしていた ある日、ジャコは友人から映写機を借りたことをキッカケに、映画作りに熱中になっていく
この映画は、少年期のジャックの物語を語る時は基本的にモノクロで描き、その間に挿入するドゥミ監督の映画作品はオリジナルのカラーで描いています 「シェルブールの雨傘」「王女とロバ」「ロシュフォールの恋人たち」「ローラ」をはじめドゥミの代表作の片鱗が垣間見られるのもこの映画の魅力です
ドゥミは幼少時代に人形劇に夢中になり、それが映画製作への原動力になっていったことがよく分かります 彼はクラシック音楽に傾倒した時期があるようで、少年時代のエピソードで、ショパンの曲をサックスで吹いているのを聴いて、「ショパンが台無しだ
」と嘆くシーンがあります
ピアノのための曲はピアノで聴きたいというドゥミの意識が働いていると思われます
また、劇中ではヴィヴァルディの「四季」から「春」が流れたり、劇中とエンドロールではJ.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びを」(教会カンタータ「心と口と行いと」BWV147の第10曲=終曲)が穏やかに流れます
この辺の選曲は夫婦で話し合って決めたのかもしれません
ジャックは父親から「お金にならない映画製作などにうつつを抜かしていないで、職業訓練校に行きなさい」と言われ、仕方なく訓練校通いますが、趣味で映写機による映画製作を続けます
そして、ある人に才能を認められ 映画製作専門学校に通うことを許されます
そこからジャック・ドゥミの才能が開花することになります
この映画は、本当にやりたいことを続けていれば、いつか誰かが認めてくれて道が開けるものだ、ということを教えてくれます