7日(土)。昨日の朝日新聞夕刊のコラム「シネマ三面鏡」に「オペラは安い・短い・面白い」という見出しの記事(石飛徳樹 編集委員)が載っていました 超略すると次の通りです
「高い。長い。退屈。オペラに対して多くの人が抱いている3つのイメージを取り除けば、もっと人気が出るはず・・・そう考え、香港でオペラカンパニーを立ち上げた日本人がいる 長谷川留美子さんは、ゴールドマン・サックス証券に約20年務めた後、2016年に『モアザンミュージカル』を創設した 証券会社時代、仲間との会話で『私たちには仕事と家庭しかない』と気づき、趣味を持とうと、声楽を始めた だんだんはまっていき、香港のオペラカンパニーの理事になった そこで新しい観客を増やそうとした時、冒頭の3つの壁が立ちはだかった 『モアザンミュージカル』は安く、短く、面白いオペラを目指して、『椿姫』『カルメン香港』などを公演してきた そして、長谷川さんがこのほど製作したのが映画『ラ・ボエーム ニューヨーク 愛の歌』だ(10月6日公開)。舞台を19世紀のパリから、コロナ禍で誰もがマスクを着けているニューヨークに移してオールロケ 格差や貧困など、観客の身近な問題に引きつけた。アジア人歌手2人をメインキャストに据えた 『アジア人ヘイトが強くなっている時だったので、マイノリティーで撮ろうと思いました』。他のキャストもヒスパニックや黒人らを起用。ダイバーシティーにあふれる作品になった 上映時間は96分に収めた。『高い、長い、退屈』から『安い、短い、面白い』へ。観客の先入観を打ち破っていくのは、彼女のような、業界の外からやってきたエネルギッシュな人なのだろう」
「『高い・長い・退屈』がオペラに対して多くの人が抱いている3つのイメージ」というのは概ねその通りでしょう 「高い」ということでは、通常のコンサートが4ケタ(千円単位)だとすれば、オペラは5ケタ(万円単位)になることが多いし、海外の歌劇場の来日公演の場合は5万円を超えることも少なくないと思います 「長い」ということでは、1幕ものでない場合は休憩時間を入れると3時間くらいが普通かもしれません 1曲が3分程度の音楽を聴き慣れている者にとって3時間はとてつもなく長く感じるでしょう ただ、「退屈」ということについては一度も聴いたことがないからではないか、何度か鑑賞して「慣れ」れば面白さを感じるようになるのではないかと思います もっとも、これはオペラに限らずクラシック音楽全般に共通することだと思います
なお、映画『ラ・ボエーム ニューヨーク 愛の歌』は、東京では日比谷の「TOHOシネマズ・シャンテ」で上映中です
ということで、わが家に来てから今日で3189日目を迎え、米ABCテレビは5日、トランプ前大統領が退任後の2021年4月、私邸で米原子力潜水艦が搭載する核弾頭の数や、ロシアの潜水艦に探知されずに接近できる距離の情報などの機密情報を外国政府関係者らに暴露した疑惑があり、特別検査官が捜査していると報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
米国は最も危険な人物が大統領をやっていた 米国は再び過ちを犯すのかの瀬戸際だ
昨日、夕食に「ブリの煮つけ」「生野菜サラダ」「豆腐の味噌汁」を作りました ブリはカマに近い部位ですが、ボリュームたぷっぷりで美味しかったです
昨日、新文芸坐でルネ・クレマン監督による1970年製作イタリア・フランス合作映画「雨の訪問者」(120分)を観ました
この映画は、自分を襲った暴漢を撃ち殺して死体を密かに始末した新妻メリー(マルレーヌ・ジョベール)が、正体不明のアメリカ人男性ハリー・ドブス(チャールズ・ブロンソン)から付きまとわれる姿を描いています
この映画は、何といっても「う~ん、マンダム」の苦み走ったチャールズ・ブロンソンが魅力です ドブスはいつもポケットにクルミを持ち歩いていて、それを窓ガラスに投げつけます。彼が何度投げてもガラスは割れないのに、メリーが投げるとすぐに割れます ドブスは言います。「愛していると割れる」と ラストシーンでは、メリーが車で去った後、ドブスが後ろ向きにクルミを投げると窓ガラスが粉々に割れ、ドブスは「信じられない」という表情を見せます こういうラストは好きです
この映画ではメリーの母親がボーリング場を経営しているという設定なので、ドブスがボーリングをするシーンも出てきますが、懐かしく観ました🎳 今でもリバイバルで流行っているのかもしれませんが
この映画では音楽をフランシス・レイが担当していますが、ドブスとメリーがダンスを踊る時に流れる どこか物悲しい「ワルツ」が素晴らしい
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