18日(土)。昨日,新日本フィル「新クラシックの扉」12月公演のチケットを購入しました 12月22日(土)午後2時からトりフォニーホールでベートーヴェンの「第9」です S席ではあまり良い席が残っていなかったのでA席を取りました.3階席の一番後ろです.このシリーズは割安なので年間会員になるのがベストなのですが,同一プログラムによる金と土の2回公演で,どちらかにすでに別日程が入っているケースが多いので,その都度チケットを買った方が無駄がないのです もちろん,トりフォニーシリーズの年間予約の際に,扉シリーズも一緒に予約する方法もあるのですが,他のオーケストラやオペラの日程との調整もあるので,なかなかうまくいきません 金曜日の年間会員になって,その都度有給休暇を取るのがベストです(開演が午後2時なので,他の公演とダブらない)が,私の場合は,毎回金曜日に休暇が取れる保証がないので,まあ仕方ないですね
閑話休題
居酒屋にて。
店員:お飲み物は何にしましょう?
tora:ビールは何があるの?
店員:キリン・ビール、アサヒ・ビール、サッポロ・ビール、”とりあえずビール”とありますが・・・・・
tora:えーっ、そんなに種類あるの?・・・・じゃあ、”とりあえずビール”で
(しばらくして店員が泡だらけのビール・ジョッキを持ってきて)
店員:へい、お待ち
tora:えーっ、これ泡だらけじゃん
店員:これだけ泡立てるの難しいんすよね
というわけで、泡を食った話でした
も一度,閑話休題
伊坂幸太郎著「あるキング」(徳間文庫)を読み終わりました 伊坂幸太郎の本は文庫本になるたびにすべて読んできました
この作品は,一人の天才野球選手の短い一生を描いた物語です.全編を通じて現われるキーワードは,シェークスピアの名作「マクベス」に登場する3人の魔女,そして有名なセリフ「Fair is foul」(フェアはファウル)です これは「きれいは汚い,汚いはきれい」「いいは悪いで悪いはいい」などと訳されています.それを野球用語の「フェア」と「ファウル」にひっかけて,一面からみて「フェア」なものが,別の面からみると「ファウル」だという物事の曖昧さを物語で展開していきます
仙醍キングス(仙台の楽天イーグルスを想い起させます)の天才打者・南雲慎平太が死んだ日に,父・山田亮と母・桐子の間に物語の主人公・山田王求(おうく)が生まれます.王+求で球になります つまり,彼は野球をするために生まれてきた,南雲慎平太の生まれ変わりなのです
王求は父の指導のもと,近所のバッティング・センターで練習し,小学生の時から試合に出ればホームランを連発します 父・亮は王求に危害を加えた中学生を殺してしまい刑務所に入れられます 彼は殺すつもりがなかったのですが,3人の魔女が出てきてとどめをさしたのです.さてこれは「フェア」か「ファウル」か
王求は南雲のいた仙醍キングスに入団して連続ホームラン記録を更新していきますが,監督・コーチと合わず,最後はナイフで刺された腹を抱えホームランを打って死んでいきます
読んでいると,果たして悲劇なのか,喜劇なのか,分からなくなります.今までの伊坂幸太郎とは一味違った小説です
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