6日(土)。東京交響楽団の公式サイトによると、音楽監督ジョナサン・ノットは2026年3月末で任期満了となるとしています ノットは2014年シーズンから東響第3代音楽監督を務めているので、12年シーズン目が終わるにあたり任期を終えることになります ノットのお陰で東響は1ランクも2ランクもステップアップしました 惜しいですが、これも一つの区切りです。残り2年間、ノットの指揮による演奏を楽しみたいと思います
ということで、わが家に来てから今日で3371日目を迎え、トランプ前米大統領が退任後に南部フロリダ州の私邸で不正に機密文書を保管していたとして起訴された事件で、同州の連邦地裁は4日、文書が個人的な記録に当たるとして起訴取り下げを求めたトランプ氏側の主張を退けた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
米国の核計画等の軍事情報に関連する文書が どうして個人的な記録に当たるのか?
昨日、夕食に「蒸しジャガ タラコバター」「生野菜とアボカドとタコのサラダ」「ブナピーの味噌汁」を作りました ジャガタラコバターは辛みがほどほどで美味しかったです
昨夜、サントリーホールで読売日響「第637回定期演奏会」を聴きました プログラムは①マルティヌー「リディツェへの追悼」、②バルトーク「ヴァイオリン協奏曲第2番 BB117」、③メシアン「キリストの昇天」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=金川真弓、指揮=シルヴァン・カンブルランです
指揮をとるシルヴァン・カンブルランはフランス・アミアン生まれ。2010年から9年間、読響常任指揮者を務めた。現在、ハンブルク響の首席指揮者を務めている
新年度初の読響定期演奏会です。自席は前年度と同じです。この日のプログラムは3曲とも初めて聴く作品です ひょっとすると、他の多くの人も同様かもしれません。馴染みの薄いラインナップということもあってか、客入りはイマイチです
オケは16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び コンマスは林悠介、隣は元・神奈川フィルのコンマス 崎谷直人の客演です
1曲目はマルティヌー「リディツェへの追悼」です この曲はジャン・マルティヌー(1890-1959)が1943年に作曲、同年10月28日にニューヨークで初演されました 「リディツェ」は、ナチスの高官R.ハイドリヒがレジスタンス活動家によって暗殺された報復として全滅させられたプラハ近郊の村の名前です 作品は単一楽章の曲で「アダージョ ~ アンダンテ・モデラート ~ アダージョ」という構成になっています
全体を聴いた印象は、「慟哭の音楽」あるいは「レクイエム(死者のための鎮魂ミサ曲)」です 大音量で立ち上がる不協和音は、死にゆく者の慟哭そのものです カンブルランは息の長い旋律をドラマティックに盛り上げ、最後は祈りを捧げるかのように静かに曲を閉じました
2曲目はバルトーク「ヴァイオリン協奏曲第2番 BB117」です この曲はベラ・バルトーク(1881-1945)が1937年から翌38年にかけて作曲、1939年3月23日にアムステルダムで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ・トランクィロ」、第3楽章「アレグロ・モルト」の3楽章から成ります
ヴァイオリン独奏の金川真弓はドイツ生まれ。ハンス・アイスラー大学でブラッハーに師事。2019年チャイコフスキー国際コンクール第4位。18年ロン=ティボー国際コンクール第2位入賞及び最優秀協奏曲賞を受賞しています
弦が14型に縮小します グリーン系のラメ入り衣装で登場した金川がステージ中央にスタンバイし、カンブルランの指揮で第1楽章に入ります オケの演奏に続いて金川のヴァイオリンが入ってきますが、あまりにも低いドスの効いた演奏で、ヴィオラを弾いているのかと勘違いしてしまいました ハンガリーの民俗音楽風のメロディーが独奏ヴァイオリンによって演奏されます 第2楽章では金川のストラディヴァリウス「ウィルヘルミ」が美しい音色で響き渡ります 第3楽章で金川は、目まぐるしく変化するテンポや曲想をものともせず、超絶技巧で自由自在に演奏し、カンブルラン ✕ 読響のサポートのもと華麗なフィナーレを飾りました
大きな拍手とブラボーが飛び交うなか、カーテンコールが繰り返されました 金川は超絶技巧曲を終始暗譜で弾き切りましたが、すごい演奏でした
プログラム後半はメシアン「キリストの昇天」です この曲はオリヴィエ・メシアン(1908-1992)が1932年から翌33年にかけて作曲、1935年2月9日にパリで初演されました 第1楽章「父なる神に栄光を求めるキリストの威厳」、第2楽章「御国を待ち望む魂の静謐なアレルヤ」、第3楽章「トランペットのアレルヤ、シンバルのアレルヤ」、第4楽章「父なる神の元に昇るキリストの祈り」の4楽章から成ります
弦は16型に戻ります 第1楽章は冒頭、トロンボーンがコラールを演奏しますが、トロンボーンという楽器は”神”を表しています モーツアルトも「レクイエム」でトロンボーンを使っています 次いでホルン、トランペット、そして木管楽器が加わり コラールが続きます この楽章は管楽器だけによる演奏でした 第2楽章では木管によるアンサンブルが繰り広げられますが、山本楓のイングリッシュ・ホルン、金子亜未のオーボエが素晴らしい 第3楽章はトランペットのファンファーレで始まります 弦楽器によるフーガ風の演奏が印象的です 第4楽章は弦楽器のみの演奏です。コントラバスを除く弦楽器群が息の長い旋律を美しい音色で奏でます フィナーレは、まさにキリストが天に昇るかのように浮遊感豊かに演奏されました
大きな拍手のなかカーテンコールが繰り返されます やっぱりカンブルランのメシアンは格別です
帰りがけに定期会員継続特典CDを2枚(定期会員&名曲シリーズ会員)いただいてきました 2枚とも常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレの指揮による演奏です
1枚は「オペラ序曲集」です
もう1枚はベートーヴェン「交響曲第6番”田園”」です
2枚とも、後でゆっくり聴くことにします
帰りにホールから地下鉄六本木一丁目駅に向かう途中の「スペイン坂」で桜が満開でした
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