20日(水)。昨夕,台風接近のため飲み会を断って6時半ごろ家に帰ると,息子が「これから,大学にレポートを提出に行く」と言うのです.「これから台風が来るんだよ」と言うと「実験レポート.出さなくても済むものじゃないんだよ」と答えます.結局,7時ごろ傘を持って出ていきました.巣鴨から千葉県野田の校舎までは往復するだけで3時間はかかります.息子の通う大学は理科系の中でも一,二を争う厳しい大学と言われています.そのことは本人はもちろん,親の私も身に染みて感じています それにしても台風に向かって学校に行かなければならないとは・・・・・・結局,息子は10時20分にびしょ濡れになって帰ってきて遅い夕食を取りました その後,横殴りの雨が窓ガラスを打つ音が長い間続いていました 一転,今朝は台風一過の青空 強風が吹いています.頭上に気を付けましょう
”台風一過”といえば,小学生のころ”台風一家”と思いこんでいた時期がありました.嵐のようにやってきて,嵐のように去って行く凄まじい家族がいるのかな,と・・・今に続く恥ずかしき人生の一コマです
閑話休題
昨日の日経朝刊「文化欄」に前日本記者クラブ専務理事の岩崎玄道さんが、41年にわたる記者クラブ事務局の思い出を書かれています 岩崎さんは41年の間に海外から1000人以上のゲストの記者会見に立ち会ったとのことです
思い出に残る記者会見としてマーガレット・サッチャー、小平、ゴルバチョフの3人を挙げています
サッチャーは4回記者会見したそうですが、首相として2回目の会見(89年9月21日)の時が最も印象に残っているとして,次のように紹介しています。
「サッチャーは予定通り当ビルに到着したものの、会見は20分も遅れた その理由は、彼女は応接室からクラブ関係者を締め出し、冒頭スピーチの原稿に手を入れていただけでなく、会見用に着替えをしていたのだった 会見が始まったが、圧巻は世界情勢の分析だった。中国の天安門事件を非難し、ペレストロイカを進めるゴルバチョフを”かつてのソ連の指導者と異なり、どんな問題でも議論ができ、物事の根幹をとらえる能力が抜群の人”と称賛した。信念と実行の人の面目躍如だった」
ゴルバチョフの会見は91年のことで、次のように回想しています
「公式日程に”記者会見は4月18日午後4時15分から5時30分まで”と決まっていたのに、実際には8時間後の深夜0時35分に会見が始まり、1時50分に終わった 当日、海部首相との間で、北方領土問題等をめぐる首脳会談が休憩をはさんで6~8回も続き、そのあおりを受けて会見が8時間も延びたのだ ゴルバチョフがライサ夫人とともに当ビルに到着した時には、疲れて放心状態だった 国賓の未明の会見などというのは、後にも先にもこれだけだ」
世界をリードする政治家もタフですが、それを受け入れる側の事務方も大変なご苦労がありますね どこの世界でも同じです 岩崎さんには,仕事上はもちろんのこと,若かりし頃はテニスをご一緒させていただいたり,公私ともにお世話になりました これからの人生は回顧録の執筆に専念されるのでしょうか?はたまた,家庭菜園に汗を流すことに生きがいを感じる道を選ばれるのでしょうか?いずれにしても,今後のご健康とご多幸をお祈りいたします
も一度,閑話休題
8月のコンサート・チケットを3枚買いました 1枚は読売日本交響楽団のサマーフェスティバル「3大交響曲」コンサートです.8月16日(木)午後6時半からサントリーホールです.プログラムは①シューベルト「交響曲第7番”未完成”」,ベートーヴェン「交響曲第5番”運命”」,ドヴォルザーク「交響曲第9番”新世界から”」の3曲で,指揮は小林研一郎です この3曲を一度のコンサートで聴く機会はなかなかありません.読響による夏休み恒例の「3大協奏曲」のチケットはとっくの昔に売り切れていました
残り2枚は「アジアユースオーケストラ東京公演2012」です 会場はいずれも東京オペラシティコンサートホールで,開演は午後7時です このオーケストラは未知数ですが,若い演奏家の熱演を期待したいと思います
うち1枚は8月28日(火).曲目はマーラーの「交響曲第9番」1曲で,指揮はジェームズ・ジャッドです
もう1枚は8月29日(水).曲目は①ベルリオーズ「序曲:海賊」,②ドビュッシー「交響詩:海」,ベルリオーズ「幻想交響曲」の3曲で,指揮はリチャード・パンチャスです
これで8月は5回のコンサートに行くことになりますが,昨年の10回の半分に過ぎません.昨年は,3.11大震災の影響で3月~5月の公演が8月にずれ込んだ(?)せいで8月に開かれるコンサートが多かったように思いますが,今年は,例年に戻った感じがします