岐阜県土岐市消防本部北消防署が1月、「路上生活者の様子がおかしい」と119番を受けたのに救急車を出動させず、翌日、この路上生活をしていた男性が死亡したことが5日、分かった。
同市が発表した。 通報を受けた通信員が出動指令を出していなかったという。
消防本部は当日勤務していた署員ら10人に聞き取りし、経緯を調べている。
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路上生活の男性が居場所にしていた高架下=5日午後、土岐市内© ぎふチャン
土岐市消防本部がことし1月、市内で路上生活をしていた男性の様子が「いつもと違う」と市民から119番通報を受けたにも関わらず救急車を出動させず、翌日男性が死亡していたことを受け、土岐市は「市民に不安を与えた」として謝罪しました。
土岐市によりますと、119番通報は1月13日午後6時過ぎに寄せられましたが、救急車は出動しませんでした。
翌日の14日午前6時半ごろ、別の市民から「路上生活者が倒れている」と駆け込み通報があり、救急車を出動させましたが、その場で男性の死亡が確認されました。消防は「社会死」として警察へ連絡しました。
この男性について土岐市は、2022年10月から把握していて、亡くなる直前では1月6日にJR中央線と市道が交わる高架下で面談したものの「生活保護は必要ない」と断られたということです。
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119番通報で救急車出動せず 路上生活者の死亡を受け土岐市が会見 岐阜県土岐市© ぎふチャン
2月5日、土岐市役所で開かれた記者会見で、鷲見直人副市長は「命を支える救急業務で警察の捜査案件になったことは大変遺憾。市民に心配や不安を与えてしまい、心からお詫びする」と謝罪しました。一方、救急車が出動しなかった理由については「警察が捜査中なので答えることはできない」と説明を控えました。
土岐市では今後、第三者による検証も含めて対応を検討していくということです。
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