組織委幹部は「頂いたデータを参考にしながら、対策を議論したい」と話した。
組織委は国際オリンピック委員会や国際パラリンピック委員会と作るワーキンググループで今後も協議していく。

 日本医師会の横倉義武、東京都医師会の尾崎治夫の両会長がこの日、組織委の森喜朗会長らと面会。現状の午前7時開始だと、1時間半後には総合的な暑さ指数(WBGT)が「特別の場合以外は運動を中止」とされる31度を超えることなどを指摘した。

尾崎会長は面会後、「競技者、観客、スタッフへの危険がより少ない時間に終わるには、午前5時半にすべきだ」と述べた。

 さらに、皇居周辺で実施する競歩(男子50キロは午前6時、男女の20キロは午前7時開始)も「日差しを遮る建物や高い樹木がほとんどなく、熱中症リスクが非常に高い」と指摘し、夜間や早朝の開催やコース上への天幕の設置を提言した。両医師会は今後、小池百合子・東京都知事や桜田義孝・五輪担当相にも提言をする予定。(前田大輔)