「競争」から「共創」の時代へ

2018年12月31日 21時07分33秒 | 医科・歯科・介護

メディアの課題と問われる判断力

エシカル・マーケッツ・メディア(倫理的市場メディア)

では、「持続可能な社会」の構築に貢献している企業や団体、活動などの情報を集め、発信しています。
人類は今、持続可能な未来を選択する岐路に立っています。
今年は、アメリカでも日本でも、災害や異常気象による災害が相次ぎ、多くの人々が心を痛めています。

エシカル・マーケッツ・メディアは、「人類の協調」といった、普遍的な理想を実現していくための情報です。

人生を生きていく上で、本当に知るべき大切な情報と、そうでみないものに区別がつきます。
人間としての成長にプラスにならない情報は、あまり関心をもつ必要はないのではないでしょうか。
教育においても、単に事実を詰め込むではなく、子どもたちが人生の目標について、それが人類全体の発展とどのように関わっていくか、ということを教えるのが大事です。
現代は、短期的な経済的利益を求めて築かれ、経済に支配されてきた社会だといえるでしょう。
お金やGDP(国内総生産)が、全ての尺度となる社会だ。
しかし、「富」というものは、一人一人の人間の可能性そのものであり、それはお金とは本質的に不可分でありません。
そのことに、多くの人々が気付き始めています。
私たちは、GDPモデルの経済市場主義から抜け出す転換点に立っている。
人としての思いやりや、知恵、自然に対する感謝の思いなど、人間の内なる豊かさにこそ光を当てる時です。

高い精神性基づく「哲学」を持つことです。


エシカル消費とは、人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られた商品を購入(消費)することです。

ヘイゼル・ヘンダーソン

(Hazel Henderson, 1933年 - )は、英国ブリストル生まれ、米国フロリダ州在住の未来学者、著述家、テレビ番組のプロデューサー。

30カ国以上の組織のコンサルタント。

マサチューセッツ州ウスター工科大学の名誉博士

カリフォルニア大学バークレー校サンタバーバラ校客員教授

著書『WIN-WIN WOLRD』(日本語版『地球市民の条件』)によると、これからの時代は「勝ち・負け」のルールではなく、誰もが勝利する世界(win-win world)にするためという視座から経済活動を考えるべきであると考察している。

また、国の豊かさを測る指標としてGNP(国民総生産)の代わりに「将来性」を提唱している[1]


世界の気温がこのまま上昇を続けると

2018年12月31日 18時45分54秒 | 社会・文化・政治・経済

持続可能な社会の選択を
人類はどうなるのか?

CSテレビで観た。
温暖化への対策を十分に行なわない場合、さらに深刻化し、地球規模の深刻な被害をもたらす危険性が指摘されてた。
特に、このままの経済活動を続けた場合には、100年後に4度前後の気温上昇が予測されており、その結果として、取り返しのつかない影響が予測される。
高潮や沿岸部の洪水、海面上昇による健康障害や生計崩壊のリスク
大都市部への内水氾濫による人々の健康障害や生計崩壊のリスク
極端な気象現象によるインフラ機能停止
熱波による死亡や疾病
気温上昇や干ばつによる食料不足や食料安全保障の問題
水資源不足と農業生産減少
陸域や淡水の生態系、生物多様性がもたらす、さまざまなサービス損失
同じく海域の生態系、生物多様性への影響

A:暑熱や洪水など異常気象による被害が増加
B: サンゴ礁や北極の海氷などのシステムに高いリスク
マラリアなど熱帯の感染症の拡大
C:作物の生産高が地域的に減少する
D:利用可能な水が減少する
E: 広い範囲で生物多様性の損失が起きる
F: 大規模に氷床に消失し海面水位が上昇
G: 多くの種の絶滅リスク、世界の食糧生産が危険にさらされるリスク
海面が上昇する

地球温暖化によって海水が膨張し、過去100年で世界の平均海水面は19センチ上昇しました。南太平洋の島国では浸水が進み、海岸線が内陸へ入り込んでいます。国によっては、国土全体が海に沈んでしまう危険も増大しています。

暮らしのための水がなくなる

たくさんの人々が、生活するための水を得にくくなります。
特に、乾燥した地域に住む人々や、氷河や雪に生活用水を頼っている人々は、その被害を受けやすくなります。
氷河や雪解け水から生活するための水を得ている人は、世界の人口の6分の1を占めます。
洪水が起きる

山岳地域では、氷河が溶けることによって氷河湖ができ、それが決壊することで、大規模な洪水が起こりやすくなります。
また、これらの山岳地帯は、世界の大河川の源流にあたるため、氷がなくなると、その河川の流域全体で水不足が起きるおそれがあります。
災害が増える

嵐や大雨などの異常気象が増えるため、沿岸地域では洪水や浸水の水害がひどくなります。特に人口が集中する都市域では、極端な降水や内水洪水、沿岸洪水、地滑り、大気汚染、干ばつ及び水不足が、人々や、資産、経済、および生態的なリスクをもたらすでしょう。


同トライアウトから10日以上 合格者は3選手

2018年12月31日 14時32分17秒 | 社会・文化・政治・経済

西岡剛内野手(34=阪神)

大阪桐蔭(甲)→02年ドラフト1位でロッテ、10年オフにポスティングでツインズへ。13年に阪神移籍
今季成績=25試合、40打数5安打、0本塁打、1打点、打率1割2分5厘
通算成績=1125試合、4140打数1191安打、61本塁打、383打点、196盗塁、打率2割8分8厘。10年に首位打者、最多安打。05、06年に盗塁王。ベストナイン4度、Gグラブ賞3度受賞
今季推定年俸=7500万円
第1打席(コラレス) 低め140キロ空振り三振
第2打席(成瀬) 高め直球打って左中間二塁打
第3打席(篠原) 147キロ内角低め直球見逃し三振
第4打席(オスカル) 141キロ打って遊ゴロ

今成亮太内野手(31=阪神)

浦和学院(甲)→05年高校生ドラフト4位で日本ハム。12年から阪神
今季成績=1軍出場無し
通算成績=470試合、1039打数275安打、6本塁打、68打点、打率2割6分5厘
今季推定年俸=3000万円
第1打席(コラレス) 146キロ空振り三振
第2打席(成瀬) 120キロ変化球打って二ゴロ
第3打席(玉村) 138キロ打って左飛
第4打席(オスカル) 135キロ打って左飛

野球トライアウト
018年11月13日
若い選手、ベテラン選手問わず計48人の男たちが「合同トライアウト合格」という合格率数%のわずかな光を目指し12球団のスカウトたちにアピールした。

今年のトライアウト参加選手の中にはロッテ、阪神で活躍そしてメジャーリーグでもプレーした西岡剛や
巨人の4番も打った経験がある中井大介、あのダルビッシュを負かし最優秀防御率賞を獲得した成瀬善久、20歳で10勝をマークしまだ23歳の若松駿太などそうそうたるメンバーが集った。

再就職実技試験とも捉えられるその合同トライアウトから10日以上たち、
はたして今年の合格者は現時点で何人いるのか?ご紹介します。
2018年合同トライアウト合格者(11/24現在)
中井 大介選手(28)
読売ジャイアンツ→横浜DeNAベイスターズ
トライアウト成績:3打数1安打(2塁打1本)
詳細:三ゴロ、右二、四球、四球、二飛
リャオ・レンレイ投手(25)
読売ジャイアンツ→埼玉西武ライオンズ
トライアウト成績:打者3人、被安打0、奪三振2、四死球0
山下 亜文投手(22)
福岡ソフトバンクホークス→読売ジャイアンツ(育成契約)
※トライアウト後、入団テストを受け契約
トライアウト成績:打者3人、被安打0、奪三振2、四死球0
まとめ
以上です。
トライアウトから10日以上経ちましたが、今のところの合格者は3選手で3/48
合格率は6%と例年通り狭き門となっていることが分かる。
ただ今年はFA戦線が例年に比べ激しいので、FAに参戦している球団は慎重になっているかもしれません。
トライアウト不参加組ではソフトバンクを自由契約となった寺原隼人投手をヤクルトが獲得すると発表されています。

冒頭でトライアウト合格をわずかな光と表現しましたが、10日以上たった今
他の選手にとって厳しい現実が待ち受けていそうです。


「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」

2018年12月31日 13時59分19秒 | 社会・文化・政治・経済

例年、テレビ放映されるプロ野球のトライアウトを観ている。

TBS「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」の出演選手。

番組ではソフトバンク城所龍磨、ヤクルト古野正人、オリックス塚田貴之の挑戦に密着する。
3人の12球団合同トライアウトの模様、その後を特集。
12月30日夜11時放送

特集される出演選手

元ソフトバンク・城所龍磨
元ヤクルト・古野正人

古野正人投手(32)→戦力外通告→合同トライアウト受験→現役引退→阪神打撃投手

元オリックス・塚田貴之

城所龍磨は、中京(岐阜)から03年ドラフト2巡目で入団。

守備・走塁のスペシャリストとして、主に代走や守備固めで出場し、常勝軍団ソフトバンクにとって欠かせない存在に。

城所は今年の日本シリーズもチームに帯同。

2年連続の日本一に輝き、胴上げ、ビールかけにも参加。

ところが、歓喜に酔いしれたその翌日にまさかの戦力外通告。

守るべき家族もいる。

6年前に結婚した妻と2人の娘。

6歳の長女は城所がプロ野球選手だと理解し始め、テレビの前で応援することもあった。

その長女の「野球を続けて欲しいという思いも、城所の現役続行への意欲を後押し。

合同トライアウト受験を決断させた。

城所龍磨外野手(33)→戦力外通告→合同トライアウト受験→現役引退→球団職員

このほか、元ヤクルトの古野正人投手(32)、元オリックスの塚田貴之投手(25)の挑戦にも密着。

トライアウトの結果は―。

3人のもとに吉報をもたらすオファーの電話は届くのか―。

■日本一の翌日に戦力外… 幼い2人の娘と妻のため、運命のトライアウトに挑む

日本シリーズ連覇を果たし、日本一の美酒に酔いしれた男は突然、非情な宣告が突きつけられた。

その男には、まだ幼い2人の娘がいた。

愛する家族を守るため、再びプロ野球選手として復活したい。現役続行へ望みをかけたトライアウトに挑む。

■働き盛り32歳でクビ宣告 支えてくれる年上妻とともに人生の岐路に…

働き盛りの32歳の男にも、突然のクビ宣告。

この男には、結婚から4年間支えてくれる6歳年上の妻がいる。

妻に見守られ挑んだ運命のトライアウト。

その結末は…

■わずか2年で戦力外… 結婚を約束した女性の前で運命のトライアウトへ

わすか2年で戦力外となった男には、結婚を約束した女性がいた。

男は、「プロに復帰して結婚する」と誓い、人生を懸けたトライアウトへ挑む。

婚約者が流した涙の訳とは…。


 

12球団合同トライアウトに48人(投手29、野手19)が参加した。

 

当初参加予定だった大山暁史投手(30=オリックス)と伊志嶺忠捕手(33=楽天)が参加をとりやめ、新たに吉村裕基外野手(34=ソフトバンク)、城所龍磨外野手(33=ソフトバンク)、山下亜文投手(22=ソフトバンク)の3人が参加。

 

今年は初めて有料観覧席が設けられ、スタンド(内野のみ)は5536人、ほぼ満員のファンで埋まった。



三谷初V、賞金王 KEIRINグランプリンプリ

2018年12月31日 08時34分28秒 | 医科・歯科・介護

年間獲得額史上最高 

12/31(月) 7:30配信 静岡新聞

競輪の一年を締めくくる「KEIRINグランプリ2018」(2825メートル7周、GP)は30日、静岡市の静岡競輪場で実力上位の9選手で争われ、今年G12勝の31歳、三谷竜生(奈良)が4分17秒5(上がり11秒6)で初優勝した。賞金1億160万円を獲得し、史上最高を更新する年間獲得賞金2億5531万3千円で初の賞金王に輝いた。

残り1周半を過ぎて脇本雄太(福井)を先頭に近畿4車が先行。

2番手を進んだ三谷は村上義弘(京都)と平原康多(埼玉)が4コーナー手前で接触、落車するアクシデントがある中、最後の直線で早めにトップに立ってそのまま押し切った。ともに後方から追い込んだ浅井康太(三重)が2着、新田祐大(福島)が3着だった。

競輪】場内に響く「平原」GPで落車平原康多は再乗して4分20秒後ゴール

12/30(日) 18:03配信 

KEIRINグランプリ2018」(30日、静岡)デイリースポーツ

11Rで行われ、三谷竜生(奈良)がグランプリ初制覇を果たした。

一方、最終3~4角で村上義弘(京都)ともに落車した平原康多(36)=埼玉・87期・SS=は、自転車が壊れたものの、必死になったゴールを目指し、その姿に感動した場内のファンからは「平原、平原」と平原コールが巻き起こった。

サドルにまたがってペダルを踏んでも前に進まない。

平原は何度も自転車をこぐが、壊れているため、進むどころか再度落車。

それでも少しずつ前進し、自転車を携えてゴールできる範囲(30メートル手前)までたどり着くと、担いでゴールに向かう。

1着から4分20秒後、執念の8着で、賞金552万円を手にした(棄権した村上義は9着賞金の80%にあたる425万6000円)。

 レース後、平原は「勝負に行っただけに残念です」と多く語らなかった。

平原は右肘、腰部擦過傷で全治7日、村上義は右肘、右大腿部擦過傷で全治7日と診断された。



これから栄養療法を学ぶ人のための本10冊

2018年12月30日 23時31分14秒 | 医科・歯科・介護

こんにちは!吉田歯科診療室の吉田格です。

 クリスマスも終わり、一気に年末モードに突入ですね。銀座の街並みは25日の夜から大変身で、クリスマスツリーを撤去すると同時に門松が立ち並びます。この素早さには、ホント毎年感心させられます。

 吉田歯科診療室はというと、25日夜にツリーを分解することはできず、裏に隠して翌日廻しに。あ、リースがまだ吊るしてある、、、

 今日は大掃除、リースを外してしめ縄に交換するのは私の仕事です。来年の診療を気持ちよくスタートするためのに、ただいまみんなで頑張っています。

 新年の診療は5日(土)より、平常通りスタートいたしますよ。

 さて年末年始に、吉田歯科診療室からのご提案です。

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1・これから栄養療法を学ぶ人のための本10冊

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昔からウチに通っている方は気づかれたと思いますが、ここ3年ほどで受付に置いてある本の数がいきなり増えました。

 置ききれないので裏にもたくさんあるのですが、数えてみたら100冊を軽く超えていました。まぁ読んでない本もたくさんあるのですが、、、

 この中からどれを読んだらいいですかというご質問をいただくことがあります。そこで、これから栄養療法を学ぶ人のための本を10冊選んでみました。

 https://dentalnutrition.jp/why-nutrition/orthomolecular_book_recomend_10

 ウェブサイトはどうしても断片的な情報にしかなりません。栄養療法で頓挫する方にお会いすると、ウェブの拾い読みだけで解ったような錯覚に陥っている方が多いようです。

 きちんと学ぶにはセミナーに参加するのが一番良いのですが、お金もかかるし時間の制約もあります。しかし本であれば、その著者の考えを順序立て効率的に知ることができます。しかもたった\1,500くらいで!

 ということで、この年末年始にどれかお読みになってみてはいかがでしょう。購入リンクと著者のウェブサイトもついています。

 

うーむ、私ももう一冊書いて見たくなってきました。

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2・間違いだらけの自己流磨き

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私が本を出版したのが2007年ですから、もう12年が経とうとしています。

 その間いろいろな変化がありましたが、変わらないものの一つに歯磨きの方法があります。

 電動を推奨するひとが多いのですが、顕微鏡で確認すると、まったくプラークが落ちていないのがよく解ります。

歯ブラシは毎日行う単純作業なだけに、飽きるし、正しい方法を覚えてもすぐ自己流に戻ってしまいます。

 そこで本には、間違った歯磨き方法ベスト3を揚げてあります。

 https://y-dc.org/transplant-implant/all-about-implant/mistake-ownstyle.html

 いかがでしょう?こんな磨きかたになっていませんか?

 「インプラントのすべてがわかる本 正しくケアして長持ちさせるために」は、文章の一部が立ち読みできるようになっています。要するにタダ!

 まだお読みになっていないかたは、ぜひ以下までどうぞ。

 https://y-dc.org/transplant-implant/all-about-implant/index.html

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3・情報ピックアップ

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A・座って歯磨き 事故防ぐ

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181212-OYTET50028/?from=ytop_ymag

幼児の歯ブラシ事故って、かなり多いのです。歯ブラシをくわえたまま走り回って転倒…

 B・歯周病を放置すると認知症や肺炎、がんのリスクも高まる!?

https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/18/082100027/090500002/

口の中の細菌が血流に乗って全身へ、そしてアルツハイマーの一因にも。だんだん解明されてきました。

 C・インフルは防げない?「マスク」の効果のほんとのところ

https://navitasclinic.jp/archives/blog/1626

ぜんぜん効果がないマスクのつけ方をしている人、とっても多いです。

 


静岡競輪場 競輪グランプリ2018

2018年12月30日 23時19分11秒 | 未来予測研究会の掲示板

脇本選手逃げて惨敗

卓越したスピードは日本一と誰もが認めている脇本雄太選手。
しかも、脇本-三谷竜生-村上義弘-村上博幸と4車が並ぶ近畿ラインは圧倒的に有利。
司令塔となる村上兄のさばきもあるだろう。
別線の分断策がなければ、脇本選手を好カードし、ラインですんなり決まる可能性が高い。
脇本の番手を狙いに行く選手はいるのか?
つまり、鉄壁の結束近畿ラインをどの選手が分断に行くのかどうかである。
一番期待されたのが平原康多選手の動きであったが、村上兄と絡んで落車してしまう。
清水裕友選手は飛び付きを狙う気配でもあった。
結局、脇本選手の番手を無風で回れた三谷選手に栄冠がもたらされた。
そして、8番手の不利な状況から2着に追い込んできた単騎で戦った浅井康太選手の底力が光った。
3着に届いた新田裕大選手も力を出し切った。
平原選手頼みの武田豊樹選手には、平原選手の落車で出番がなかった。
なお、アメリカ・フロリダ遠征帰りの脇本選手、新田選手のナショナルチームメンバーにとっては、静岡競輪場の重いバンクへの対応も懸念されていた。


輪子の競輪日記 ワッキー惨敗

2018年12月30日 22時44分24秒 | 未来予測研究会の掲示板

静岡競輪場 競輪グランプリ2018

脇本雄太選手の強さが際立った、競輪界の1年であった。

その脇本選手の番手に恵まれた三谷竜生選手は、日本選手権競輪優勝と高松宮記念杯優勝で賞金1億5367万円を獲得。

そして、村上義弘、村上博幸選手に対して自分から脇本選手の「番手を回りたい」と伝えた。

脇本選手(福井)-三谷選手奈良(旧滋賀)の地域関係。
「脇本君と三谷君が今年の競輪界と引っ張ってきた。2人には自分もたくさん世話になっていたし、近畿結束の3番手」を村上義弘選手は選択した。
大先輩である村上選手を退けたことに、「それまでして勝ちたいのか」と武蔵さんは不快感を抱いていた。
脇本選手が居なければ、おろそか日本選手権競輪優勝と高松宮記念杯優勝も三谷選手は手にしなかったであろう。
「番手を譲ったのは村上選手の男気だな」と武蔵さんは感嘆していた。
輪子は大ファンであるワッキーから、あえて三谷選手を外し、
3-9、3-2、3-7、3-4、3-8の2車単を500円流し。
武蔵さんは3-2、3-4からの3点勝負。
輪子と同じで三谷選手を外した車券。
3番脇本選手が前を取り、捲りの展開を武蔵さんは予想していた。
でも、結果は脇本選手は後方を選んだ。
その時点で、脇本選手は捲りではなく、3-1-9-5の近畿ラインで先行することが、明らかになる。
「脇本(3番)が先行したら、三谷(1番)の頭だな」と武蔵さんは、つぶやく。
「飛びつきも、競りもないの」輪子は聞く。
「脇本が駆けたらスピードが違う。誰も飛びつけない」と武蔵さんは断言した。
ワッキーは、6番清水裕友選手を意識してか、暴走気味となる。
「逃げて勝てるほど競輪は甘くない」武蔵さんは常に指摘していた。
逃げたワッキーが3着にも残れないことに、競輪ファンはがっかりしたことだろう。

 




選手名着差上り決ま
り手
S

B
勝敗因
1 1 三谷 竜生   11.6    
2 2 浅井 康太 3/4車身 11.2    
3 4 新田 祐大 1/4車輪 11.0      
  4 6 清水 裕友 3/4車身 11.6      
5 3 脇本 雄太 3/4車身 11.9   B  
  6 8 武田 豊樹 1車身 11.5      
  7 5 村上 博幸 1/2車身 11.7      
× 8 7 平原 康多 大差        
9 村上 義弘      

 

1-2
2車単
3,560円(13人気)
1-2-4
3連単
2万1440円(71人気)



輪子の競輪日記 ケント残念

2018年12月30日 10時48分27秒 | 医科・歯科・介護

GⅡヤンググランプリ

太田竜馬選手と山崎賢人選手が人気を分けていた。
でも「ケント」ファンの輪子は3番山崎選手を軸に車券を買っていた。
昨年のヤンググランプリは、鈴木竜士選手が優勝し、太田選手は惜しくも2着。
レースは吉田拓矢選手と新山響平選手の二強に太田選手が挑むレースだった。
武蔵さんは、さすが冷静で、「昨年の悔しさを晴らしにいくだろう」5番太田選手を軸にした。
「そうか」と輪子は気づかされ、3-5からの3連単にする。
3-5-2 3-5-1 3-5-7の3点。
武蔵さんは5-3 5-2からの3連単。
5-3-2 5-2-3 5-2-1の3点。
「決めたら、幾つも買うな。来なければしょうがないんだ」武蔵さんの何時もの持論を強調する。
「ヤングGPはみんな自力がある。ライン3車単の愛媛勢が駆けるだろう。その4番手を山崎に取られては、他の出る幕がない。なるべく山崎を後に置く組み立てをしなければならない。優勝争いは、山崎、太田、南の順」と日刊スポーツ評論家の中野浩一さんは記していた。
レースはその通りになってしまう。
山崎選手は6番松本貴治選手に2度ブロックされ前へ自転車が出ない。
「やはり競輪は、走る格闘技なのね」輪子の「ケント頑張れ」の声援は空しいものに。
「山崎(ケント)のアフロまくり」を期待していたのにね。

 




選手名着差上り決ま
り手
S

B
勝敗因
1 5 太田 竜馬   11.8   内潜外強襲
2 2 南 潤 1/4車輪 12.0   追上げ外伸
× 3 1 佐々木 豪 微差 12.1     番手捲りも
4 9 島川 将貴 3/4車身 11.6   S 立直内突も
5 3 山崎 賢人 1車輪 11.7     佐伯弾かれ
  6 6 佐伯 辰哉 タイヤ差 11.8     竹内と共倒
  7 8 門田 凌 1車身1/2 12.2     追上られて
  8 7 松本 貴治 1/2車身 12.5   B 押逃捲られ
9 4 竹内 翼 1/4車輪 12.2     中団も掬れ
 
2車単
5-2
3,110円(13人気)
3連単
5-2-1
13,610円(40人気)



輪子の競輪日記 二人が同時期に姿を消した

2018年12月30日 09時40分13秒 | 未来予測研究会の掲示板

姿を全く見せなくなった一人の女性ファンのことが、輪子は気になった。

1階席の最前列にその人は常に居た。

人は居場所が段々決まってくる。
<居心地の良さ>を人は無意識に求めている結果であろうか。
40歳代の女性で、長い黒髪、黒いズボンに黒いセーター姿。
競輪場で知り合ったと想われる50代の男性が常に隣に座っている。
男性は黒のハットをかぶり、黒づくめの服装。
「少し、お金回してよ」女性は車券が外れ、財布の中身が無くなってくると男に頼み込む。
「ああ、1万円でいいかい」と男性は黒皮の折りたたみ財布を取り出す。
「明日、必ず返すからね」
「何時でもいいよ」
ある日は、駅前の居酒屋で二人が酒を飲んでいる姿をガラス越しに見かけた。
また、ある日は女性が一人でパチンコ屋から出て来た。
「今日、パチンコで2万円も負けたよ」と女性は男性に愚痴を言う。
「パチンコなんかよせよ」と男性はたしなめる。
「そうね。時間の無駄だし」と女性は応じた。
それでも、パチンコが止められない女性は競輪場へ向かう専用バスが到着すると、パチンコ屋から出て来た。
輪子が病院へ向かうバスの中から女性の姿が見えた。
それから数カ月、競輪場で二人の姿を見かけなくなる。
「パンクしたんだな」と武蔵さんは言う。
「どうしたのかしら?」
ミステリーにも想われ、二人が同時期に姿を消したことに輪子は拘っていた。


静岡競輪場 先行日本一 グランプリ

2018年12月30日 07時35分57秒 | 医科・歯科・介護

発走予定 16:30

投票締切 16:25
予想担当記者:赤競 堀江 鉄二
並び提供:ひかり・小田競
3-1 9-5 2(単騎) 4(単騎) 6(単騎) 7-8






選手名
府県/年齢/期別


ギヤ
倍数
直近4ヶ月の成績
競走得点SB1
2
3


2連
対率
3連
対率
  5 1 1 三谷 竜生
奈 良/31/101
SS 3.92 115.43 1 8 1 10 0 2 3 10 1 10 12.5 54.1 58.3
  4 2 2 浅井 康太
三 重/34/90
SS 3.92 119.95 4 1 0 5 7 1 9 4 2 6 42.8 61.9 71.4
  2 3 3 脇本 雄太
福 井/29/94
SS 3.92 125.66 0 5 3 6 0 0 5 4 0 0 55.5 100.0 100.0
  4 4 4 新田 祐大
福 島/32/90
SS 3.93 0.00 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0.0 0.0
    11 5 村上 博幸
京 都/39/86
SS 3.92 113.88 1 0 0 0 4 1 1 4 3 10 5.5 27.7 44.4
    7 5 6 清水 裕友
山 口/24/105
SS 3.92 119.57 0 4 1 9 3 1 10 4 2 5 47.6 66.6 76.1
×   3 7 平原 康多
埼 玉/36/87
SS 3.92 121.64 1 2 0 6 3 0 7 2 5 3 41.1 52.9 82.3
    10 6 8 武田 豊樹
茨 城/44/88
SS 3.92 112.57 0 0 0 1 2 2 2 3 3 13 9.5 23.8 38.0
  10 9 村上 義弘
京 都/44/73
SS 3.92 114.35 2 1 0 4 2 2 4 4 3 10 19.0 38.0 52.3
【誘導員】萩原 孝之 S1

毎日が怖い、自分が嫌い…

2018年12月29日 23時48分25秒 | 社会・文化・政治・経済

毎日が怖い、自分が嫌い…

菜保子さんの自殺後、11月16日に両親がみつけた日記は次のようなものだった。

報道では、日記の内容がわずかしか紹介されていなかったので、テレビ(TBS「News23」(2017年5月29日放映)、NHK「クローズアップ現代」(2017年7月18日放映)など)の録画画面に映った日記から筆者がメモしたものを大幅に加えた。

「もうやだ…あんなに学校が楽しいって思ってたのに…たのしくない
気づかってばっかで自分がだせない。自分の性格もきらい。いやだ…
…がいなかったら、自殺してた。ありがとう。あと、ごめんね。本当に…なんか変わっちゃった。どうしたの?自分は何もしてないのに

ひどい…。傷つく。ストレスがたまる。
気分屋がきらいって…言ってたけど…
おまえもだよ  なんにも自覚してない
…には、めいわくかけてると思う
あまり うちといてもたのしくは…
ホッとしたい。
明日は、ぼっちにされるのかな?
それとも上手くすごせるかな?
不安。
…大丈夫。大丈夫って、自分に言いきかせても、目に涙があふれてくる
それを自分でごまかそうとしている。
いや…ごまかしている。
目は涙目だけど。
おねがい
…これ以上苦しめないで。
…苦しい、悲しい、さびしい」

「いやだ もう 学校きらい…3年のある日突然から。2年は、こんなことなかった」

「ピアノも 勉強も 友達も なにもかもが上手くいかない。だから死にたい」

「いじめられたくない。ぼっちはいやだ」

「(他の女子生徒の名前)お願いだから、耳打ちは、やめて おねがい。本当に」

「毎日が怖い。今日はうまくいくのかいかないのか。家に帰ってからも、そのことばかり考えて、疲れた。明日も(ひとり)ぼっち?それとも上手くいくのかなって…怖くてしかたがない。毎日、不安な夜を過ごしてる。疲れがピーク」

「友達が居なくなるのが怖い、本当にこわい」

「おねがい…私を一人にしないで。おねがいだから。今日みたいな日が毎日だったらどれだけ楽しいか。(複数の女子生徒の名前)…」

「…にもんくばっか言ってる。自分が嫌い。死にたいくらい」

報道を読むかぎりでは、加害者たちが行った一連の行動は、一回かぎりと考えれば、それほど大きなダメージを与えるようなものではないはずだ。

では、なぜ加害者が怪物になり、被害者は死ななければいけなかったのか。

人格を壊して遊ぶ…
「いやだ もう 学校きらい…3年のある日突然から。2年は、こんなことなかった」

「ピアノも 勉強も 友達も なにもかもが上手くいかない。だから死にたい」

「いじめられたくない。ぼっちはいやだ」

「(他の女子生徒の名前)お願いだから、耳打ちは、やめて おねがい。本当に」

「毎日が怖い。今日はうまくいくのかいかないのか。家に帰ってからも、そのことばかり考えて、疲れた。明日も(ひとり)ぼっち?それとも上手くいくのかなって…怖くてしかたがない。毎日、不安な夜を過ごしてる。疲れがピーク」

「友達が居なくなるのが怖い、本当にこわい」

「おねがい…私を一人にしないで。おねがいだから。今日みたいな日が毎日だったらどれだけ楽しいか。(複数の女子生徒の名前)…」

「…にもんくばっか言ってる。自分が嫌い。死にたいくらい」

報道を読むかぎりでは、加害者たちが行った一連の行動は、一回かぎりと考えれば、それほど大きなダメージを与えるようなものではないはずだ。

では、なぜ加害者が怪物になり、被害者は死ななければいけなかったのか。

人格を壊して遊ぶ…
多くの人が見逃しがちな盲点

加害者が「怪物になる」しくみについては、拙著『いじめの構造――なぜ人が怪物になるのか』(講談社現代新書)で論じつくした。これは学術書『いじめの社会理論』(柏書房)をわかりやすく新書化したものだ。TEDxスピーチでも要点を説明した。
筆者による最先端の理論は、「学校の秩序分析から社会の原理論へ――暴力の進化理論・いじめというモデル現象・理論的ブレークスルー」『岩波講座 現代 第8巻』第9章(岩波書店)で提出した。いじめ加害者については、これ以上書くことはない。

だが、被害者については、いくつか世に問わなければならないことがある。

菜保子さんのように、もっぱらコミュニケーション操作系のいじめ(物理的暴力ではなく、もっぱら言葉やしぐさによるいじめ)によって大きなダメージを受けた被害者について、多くの人が見逃しがちな盲点がある。

なぜ、敵であり、赤の他人である加害者グループに服従し、連れまわされ、<友だち家畜>のような状態にされてしまうのか。

ひどい暴力的な処遇が人間を無力化してしまうことは、よく知られている。

たとえば、殺されていく数千人のユダヤ人の列を監視するナチスの人員がほんの数人なのに、なぜ逃げずに従順に従うのだろうか。

東京都足立区で、女子校生が不良少年のグループに監禁され、輪姦され、なぶり殺された。遺体はコンクリート詰めにされて捨てられた。

有名な女子校生コンクリート詰め殺人事件で話題になったのは、逃げるチャンスがいくらでもあったのに、どうして女子校生は逃げようとしなかったのか、ということだ。マフィアやゲリラに誘拐されたり、捕虜になったりした人たちも、よく似た状態になる。

心理学者のフィリップ・ジンバルドーは大学の地下に模擬監獄をつくり、十数人ずつの健康な若者を、看守役と囚人役にわけて共同生活をさせた。すると、看守役は囚人役をいたぶって遊ぶ怪物になり、囚人役は精神に変調を起こし、無力化されてしまった(TEDトークを参照)。

このようなことは、もっぱら激しい暴力的圧迫のもとで生じ、通常の非暴力的な生活レベルでは生じるはずがない、と思われるかもしれない。

しかし、上で紹介した記事と菜保子さんの日記、そして多くのいじめ被害の記録をあわせ読むと、閉鎖空間に閉じこめ強制的にベタベタさせる学校では、悪口、しかと、嘲笑といったコミュニケーション操作系のいじめだけで、ナチ収容所、女子校生コンクリート詰め殺人、ゲリラやマフィアによる拉致誘拐、ジンバルドーの監獄実験と同形の、人間破壊が多かれ少なかれ生じうることがわかる。

この「多かれ」の局面で、さまざまな偶然がかさなり、菜保子さんのように死に追い詰められる犠牲者が一定数でてくる。

私たち、日本の中学校で3年間の集団生活をさせられた者は、多かれ少なかれ、菜保子さんと同じ形の、人間破壊を受けているのではないか。

わたしたちがまわりの空気を気にして、何か自分が滅ぼされてしまうような不安をおぼえるとき、その後遺症が出ているのではないか。

わたしたちは菜保子さんを「かわいそう」と言う前に、過度に集団化された学校生活のなかに埋められた過去の自分を抱きしめるべきではないだろうか。

そして痛みとともに、頭に埋められた洗脳チップを引き抜くべきではないだろうか。

私たちは、たまたま生き延びることができた菜保子さんではないだろうか。

義務教育による集団洗脳
学校という閉鎖空間の有害作用

「なんでこんなことぐらいで」「この子は弱いのではないか」と言う人には、この図を頭に叩き込んでもらいたい。

いじめによる苦痛の大きさと生活空間が閉鎖的である度合いの関係
同じことをされても、広い生活圏で自由な市民として生きているほど苦痛は小さく(図のA)、狭い世界で絶えず周囲に運命を左右されて生きているほど苦痛が大きい(図のB)。

特に小学校高学年から中学校では、それが極端なまでになりうる。裁判官やジャーナリストや研究者は、大人の平均以上に自由で広い世界を生きている。

自分が同じことをされたとしても「どうということはない」という図のA地点の感覚で、極端に狭い世界で自由を剥奪されて生きている中学生(図のB地点)を評価しないでほしい。特に裁判官は、閉鎖空間の有害作用を考慮に入れて「自己過失割合」を計算するよう注意してほしい。

自由な市民であるあなたが自殺する場合と、きわめて有害な閉鎖空間で<友だち家畜>にされてしまった中学生が自殺する場合では、まったく事情が違うのだ。

ところでこの有害な閉鎖空間は、国や地方公共団体が制度的に設定し、強制したものだ。それならば、国や地方公共団体には、閉鎖空間による有害作用によって人を害した責任があるのではないだろうか。

たとえば公営プールの設計ミスによって排水溝付近に渦巻きが発生し、それによって溺死者が続出した場合、公共団体にはその設計ミスの責任がある。訴訟になれば損害賠償の義務が生じる。

また、すぐにプールを閉鎖し、プールを設計しなおし、安全を確認したのちに、はじめて再開することができる。危険なまま有害プールを市民に提供してはならない。

これと同じことが、学校という閉鎖空間の有害作用についても言える。

筆者はここで、国や地方公共団体による「閉鎖空間設定責任」という概念を提出する。

法律関係者には、いじめ関連裁判のための、閉鎖空間設定責任の法理を磨き上げることをお願いしたい。この責任概念が法曹関係で効いてくると、日本の学校が改善され、子どもたちの苦しみを減らすことができるかもしれない。

戦争中の全体主義を超えた瞬間

最後に、日本の学校が全体主義的であり、これが全体主義に抵抗がない大衆を生み出す、強力なインフラストラクチャーになっていることを指摘したい。このことについて、『教育新聞』(2017年5月22日)に書いたことをもういちど繰りかえす。

昭和初期から敗戦までの日本は、天皇を最高尊厳とし、天皇を中心とする高次の集合的生命である「国体」を最高価値とする、現在の北朝鮮とよく似た全体主義社会であった。

一人ひとりが「日本人らしく」天皇の赤子になり続ける「くにがら」を守ること(国体護持)がなによりも重視された。一人ひとりの命は鴻毛(羽毛)のように軽い。

カミカゼ自爆攻撃などで死ぬ瞬間こそが、人として生まれた最高の栄誉であり、華やかに花が咲いたような生のきらめき(散華)でなければならない。親はそれを光栄ですと喜び祝うことが強制された。

「国体」については、「世界が警戒する日本の『極右化』〜私たちはいま、重大な岐路にいる」で詳しく書いたので、そちらを参照されたい。

戦時中の「国体」の「日本人らしく」を、戦後の集団主義学校の「生徒らしく」に、「くにがら」を「学校らしさ」に置き換えれば、戦争中の日本と学校は同じ全体主義の形をしていることがわかる。

学校の全体主義(中間集団全体主義)について知りたい方は、拙著『いじめの構造――なぜ人が怪物になるのか』(講談社現代新書)を参照されたい。

最後に、学校の全体主義が、戦争中の大日本帝国の全体主義を超えた瞬間を記録した動画があるのでご覧いただきたい。


中学校運動会の巨大組体操の崩落事故で、親たちは盛大に拍手している。事故のありさまを見れば、障害が残るけがをしても、あるいは死者が出てもおかしくない。

赤子のころから大事に育てた、なによりも愛しい子どものはずである。交通事故なら、すぐに駆け寄り、わが子を探して、生きているか、けがをしていないか確認し、無事であれば泣いて喜ぶような事態である。
だが、学校の集合的生命が生き生きと躍動する運動会で、親たちは、子どもが集団的身体として散華する姿に拍手している。戦争中の日本ですら、親は強制されて喜ぶふりをさせられていただけで、このような自発的な拍手はありえない。

「共に生き」るはずの「ともだち」は、うずくまっている他人を無視して、軍隊まがいの整列で、「ぴしっ」と兵隊のまねごとをしている。

義務教育によってこのような集団洗脳をすることによって、他の先進諸国であればナチスまがいの発言をしたとして絶対に国会議員になれないような人物に、何も感じずに投票する大衆が生み出される。

また、ブラック企業と呼ばれる職場を、あたりまえに感じる大衆が生み出される。学校教育のおかげで、市民は育たない。自由も民主主義も社会に根づかない。

学校は、習慣化された感情反応に包み込んで「国体」を護持し、国を再全体主義化するための、貴重なインフラストラクチャーになっている。その成果が実り、今、全体主義勢力が社会を飲み込もうとしている。

 


日本で「いじめ自殺」がなくならない根深い構造

2018年12月29日 23時38分20秒 | 社会・文化・政治・経済

人格を壊して遊ぶ

内藤 朝雄明治大学准教授
いじめ問題研究プロフィール
なぜ「いじめ自殺」が後を絶たないのか? 
「教育」なら何でも許されていいのか? 
大反響となった「いじめ自殺を隠蔽するとき、教育者が必ず口にする『異常な論理』」につづき、茨城県取手市・中3女子自殺事件の核心に迫る。
「いじめ殺す」とは何か?

茨城県取手市・中3女子自殺事件のように、子どもが自殺に追い込まれ、いじめ殺されてしまうのは、逃げられず対人距離を調節できない閉鎖環境の効果が大きく関与している。

このような有害作用から子どもたちを守るために、閉鎖空間に閉じこめ強制的にベタベタさせる現行学校制度を見直すことを、公論の主題にしならなければならないのではないか。

ここでは、中島菜保子さんが学校のグループ(教員が含まれる可能性もある)によっていじめ殺された経緯から、閉ざされた集団生活のなかで、加害者がどこまでも加害を続け、被害者が内側から破壊されるしくみを考える。そして、国や自治体の「閉鎖空間設定責任」という新しい考えを世に訴える。

いじめ殺すとは、「さんざん苦しめ悩まして殺す。苦しめ抜いて死なせる」(『日本国語大辞典』)の意である。

資料は限られている。菜保子さんがグループに囲い込まれ、迫害され、壊されていった具体的な出来事についての報道は、教委に関する報道に比べて、とても少ない。

学校や教委は、生徒を外部社会の力に触れさせたくない。彼らを<自分たち教育のもの>にしておきたい。<我らの世界>で起きた残酷と不正を隠したい。当然、学校や教委は、生徒への直接取材をしないでほしいとメディアに強く要求する。

だからこそ、学校や教委が最もいやがることをしなければならない。

メディアは、学校と教委が子どもたちを<教育のなかの我らの世界>に囲い込んで隠蔽するのに対し、それをこじ開け、市民社会の公共性のもとに引きずり出し、照らし出さなければならない。それが社会正義の担い手としてのジャーナリズムの役割である。

菜保子さんがいじめ殺された経緯について、きちんと調査取材をして報じようとしたのは、筆者が知るかぎり週刊文春と産経新聞だけである。

以下、『週刊文春』2017年6月15日号と『産経新聞』2017年8月6日の記事から菜保子さんがいじめ殺された経緯を紹介する(二つの記事を要約しつつ合成しているが、まとまった文章をそのまま用いた箇所もある)。

「きもい」「うんこ」「クソやろー」

菜保子さんは、中3のクラス替え後、A子らのグループで行動するようになった。

進級直後の4月、「いやなクラスになった」と母にこぼしていた。

最初、素行の悪いA子と距離をとろうとしたが、「菜保子に無視された」と文句を言われ離脱できなかった。

そのうち、クラスメートの前で「きもい」「うんこ」「クソやろー」などと言われるようになった。

B子が4月まで交際していたA君のとなりに菜保子さんの席があり、二人が会話をすることがあった。それをB子が妬み、A子に伝えた。それから、いじめがさらにひどくなった。

A子が「行くよ」と命令すると、菜保子さんが「うん」と返事して、暗い顔でグループの後をついていく。A子が「早く来いよー、うんこー」と呼びつけていた。こういったことがしばしば目撃されていた。

「この子、くさくな」
女子トイレで菜保子さんだけが個室に入っていて、3人が外から「なんかくさくねえ?」「まだ出ちゃだめだよ!」などと言っていて、閉じこめられている様子だった。

グループは菜保子さんをトイレに連れて行き、授業に遅れるようにしむけた。しかも担任のT教諭の授業の前にことさら遅れていた。

たとえばA子は、トイレの前で「あんた、ちょっと持ってなよ」と教科書を持っているように命じ、菜保子さんが自分といっしょに授業に遅れていくようにしむけた。

このようなことが起きたとき、担任のT教諭は、A子らを叱らず、菜保子さんだけを生徒たちの面前で叱った。「前に来なさい。遅れた理由を言いなさい」などと言って、菜保子さんだけを叱るのだ。
同級生は、こういうことが5、6回あったと証言する。別の生徒は「中島さんを狙い撃ちにしている感じ」と証言する。

T教諭は生徒の好き嫌いが激しいことで有名な人物だった。A子はT教諭と良好な関係だった。

菜保子さんは部活動をしていなかった。理由は幼いころから続けているピアノのレッスンがあったためで、高校も東京都内の名門校への進学を希望し、それも叶えられそうな方向で進んでいた。

居残り授業に参加せずに菜保子さんが帰ろうとすると、T教諭は「ピアノばかりやっていても仕方がない」と怒った。母によると、三者面談の際、T教諭は「2学期の態度を見て志望校を一校に絞っていいかどうか、こちらで決めます」と言った。

T教諭について、ある同級生は「先生も中島さんに嫉妬している感じだった。A君と隣りあわせにした席替えで、B子さんが中島さんに嫉妬して激しくなったいじめだけど、それにT先生が加勢した感じ」と言う。
A君と菜保子さんの席を隣り合わせにしたのもT教諭だった。しかも席替えがあっても、A君と中島さんの席だけは不動で、こうした不自然な席替えが4回もあったという。

A子が菜保子さんを、離れていても「バンバン」と聞こえるほど叩いているのを、同級生が見ている。
10月には、菜保子さんは「くさや」と書かれたメモをノートに貼られたり、「くさや」と声をかけられたりするようになった。

机の上に落書きがはってあったのを見つけた菜保子さんが、暗い顔で消していたのを複数の同級生が見ている。

「くさい」「くさや」といった悪口は、ほぼ毎日続いた。

音楽室で行われていた合唱祭の練習のさいにも、C子が菜保子さんを別の生徒の前に引っ張っていき、「この子、くさくない?」と言った。

あるとき、ピアノを弾いている菜保子さんが、A子らのグループとは別のクラスメートと楽しく話していた。そのクラスメートが「なお、すごいよね」と言っていたら、A子とC子が面白くなさそうに「えっ?えっ?何が?」と言った。

体育祭のバスケットボールのチーム決めのとき、A子らが相談して、菜保子さんを外すように仕組んだグーパーじゃんけんをした。菜保子さんは下駄箱のところで泣いていた。

A子とC子が「壁ドンごっこ」をして教室のドアのガラスを割った。菜保子さんは関与していない。しかし、非常勤講師、学年主任、T教諭、教頭らに次々と叱られた。菜保子さんは「A子とC子が割ったのに…」と言って泣いていたという。

様子がおかしいので母がT教諭に電話をした。

T教諭は、母に次のように言った。

「菜保子さんではないが、お友達がガラスを割った。割ったこともよくないが、その後の態度が悪かった。逃げようとした。3人のうち2人が逃げようとした」
「こうなった(ガラスが割れた)ことは、元に戻さないといけないよね、と菜保子さんに言いました」
「菜保子さんは何と言ってますか」

母「泣いています。関係ない、知らないと言ってます」

T教諭「泣いているということは本人も反省しているということです」

その後菜保子さんは「明日二人(A子とC子)ににらまれる」「学校に行きたくない」と言い、首を吊って死んだ。

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女子生徒中学3年は、同級生から「死ね」と言われるなどいじめが深刻化した。
学校の駐車場で倒れているのが発見され、死亡が確認された。
上階には上履きとかばんが置かれ、自宅の部屋には「悪口を言われて嫌な思いをした。生きていても仕方ない」という趣旨の手紙が残されていた。
手紙の内容や死亡前日にも自殺をほのめかしていたことなどから「いじめで孤立感や自分は無価値だという感情が強まり、生きる気力を失って自殺に至った」と市の第三者委員会は判断した。

大津市中2いじめ自殺事件は、2011年10月11日に滋賀県大津市内の中学校の当時2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺するに至った事件である。「大津いじめ自殺事件」「大津いじめ事件」「大津市○○中学校いじめ自殺事件」などとも呼ばれる。