友人からはげまいのメール

2017年01月31日 23時33分11秒 | 日記・断片
体の調子はいかがでしょう。
血圧が一時的に高くなったそうですが、落ち着きましたでしょうか。
お医者さんは副腎のことを心配していらっしゃったそうですが、腸の
悪いところを早く取って、次はそちらの心配をとり除かなくては
なりませんかね。
副腎そのものは様子がわかりにくいので、各種の
ホルモンの値をみて、状態を判断するようです。
ずっと高血圧が続いていれば、副腎や腎臓の可能性があるでしょうが、
一過性であれば、そう問題ないはずですが。

入院までカウントダウンの日数になってきて、気もそぞろかも知れませんね。
状況を受け入れて、不安を受け入れて、その上で、いかにベストの結果を
得るかを考えなければならない時でしょう。
病院はベストを尽くしてくれそうな病院を選んだのですから、自分もベスト
(体調を整え、精神を整えて手術に臨む)を尽くさねばならないのでしょう。

しかし、急に流れは変えられないのですが、自然の生命リズムに従うほうが
体にストレスがかからないと言いますので、日が落ちたら明日の準備をして
寝る、日が昇ったら体がスムーズに動く準備をして、動き出す、ということを
心がけてみてはいかがでしょう。

どのくらいで退院できるのでしょうか…。
またお会いできるのを楽しみにしています。

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明日、2月1日に、北柏の慈恵医科大学病院に午前9時に行きに、入院手続き。
長男はトラブルを院内で起こすことを懸念して、連帯保証人を断る。
大騒ぎした家人が、友人、知人、息子に色々伝えたので、悪評となってしまった。
自業自得と言えるのだが、正確に記す。
○ 取手東病院の経緯
3日ほど入院して、腸の内視鏡検査を告げられる。
「ええ、検査で入院。やめた」と入院を拒否。
外来でも腸の内視鏡検査ができることをネットで調べて知る。
次に北柏の慈恵医大病院へ行こうとしたら、友人が「紹介状がないと3000円くらい取られる。茨城県内だと医療費が安いはず、千葉県の病院お金がかる」と言われたので、「腸の内視鏡検査なら、県内の病院でもいいか」と北柏行きからJAとりで総合医療センターへ車で向かう。
○JA取手病院で腸の内視鏡検査で大腸がんがみつかる。
上行結腸がんであった。
その時点で、はっきり手術は別の病院と告げるべきところを曖昧にした。
ネットで調べると、JA取手病院では、がんの手術の実績があまりない。
たまたま、外科の待ち合い室で出会った元取手小学校の先生のご婦人が「娘は、大腸のがんを北柏の慈恵医大で手術しました。開腹手術ではなく、腹腔鏡下手術でしたよ」と言われた。
「そうか。腹腔鏡下での手術の方がいいな」と心が動く。
この時も、態度を曖昧した。
「手術はどうします?」と内科医に聞かれた時も態度を曖昧にしてしまった。
そこで入院日に行かなかったのだ。
上行結腸がんはかなり進行しており、腸閉塞、腸破裂の危険性を伝えられる。
だが、慈恵病院では、上行結腸は左側の下行結腸のように閉塞する危険は少ないと告げられたのだ。
右は水分の通る腸と言う。
それは幸運であった。
がんの位置は、盲腸の近くであった。
下血しているので、鉄を補う薬(貧血を改善する薬)、胃酸を抑える薬・便通をよくする薬で、目まい、息切れが改善。
「まずい」と飲めなくなった日本酒も飲み出す。
初めから自分の意思(希望)を貫き、慈恵医大病院へ行くべきだった、と反省している。
そうすれば、家人も大騒ぎしなかっただろう。
「心配なので、息子に言ったり、知り合いに相談するのは当たり前、あんたがいい加減だからじゃないの」と家人は言うが、プライベートの問題を詳細に他人に使える必要はないのだ。
家人は、何もかもぶちまける性格なのだ。
特に父親を軽蔑している息子に愚痴をこぼす必要はないが、それが性格なのだ。
「優柔不断、曖昧な態度」で過去に何度も失敗したり、人に迷惑をかけてきたのも事実。
あとになって、「あの時、こうすればよかった」と反省しているのだ。
結果的に、3病院で血液検査、CT検査、レントゲン検査を受けてしまった。
1割負担で助かった。




不可思議な文子と島田の関係 5)

2017年01月31日 22時44分31秒 | 創作欄
あの日以来、文子は急速に接近していった。
調査したり、資料を整理したり、情報集めを行動を共にして行うことが多くなった。
この二人の行動を見て、事務所内ではあらぬ取りざたされる存在となった。
しかし、文子はそれらの噂を黙殺していた。
「何て、心の狭い人たちなのでしょう。私を女として見ているうちは、本当の私を理解することはできないわ」
島田は文子の「本当の私」とは何を意味するかと想ってみた。
文子の態度は、以前にも増して傲慢さが加わってきた。
文子は心のなかで、厚生省の外郭組織で働く男性の同僚たちを評価していなかった。
本省の出世コースから外れ、出向してきた人も少なくなかった。
実際、彼女は補助的な自分の立場を忌み嫌い出していた。
そして段々、主体的に動ける業務に興味を示し初めていたのだ。
ある日、何時ものように食事のあと、深夜まで喫茶店で島田と過ごすことが多くなっていた。
それが日常生活の一つとして、二人の間に定着していく。
「貴方がそばにいると私、落ち着くのよ」と文子は微笑んだ。
そな時の文子は素直で愛くるしい女であった。
「貴方は、父親というより、母親みたいに感じることがあるの。不思議な気持ちになるのよ」
文子が14歳の時に乳がんで亡くなった母親は、40歳であったのに、70代の老婆のよう姿になっていたのだ。
「小さくやせ衰えて、ベットで寝た切りになって、付き添いの私がトイレに行っている間に、ベットから床に落ちて、目の周りを強く打ったのね。幽霊のお岩さんのように顔が腫れあがってしまって、薄情だけれど、妹は怖がってベッドに寄りつかなかったの」
島田は黙って聞いていた。
「末期がんの激痛に耐えかけかねて、のたうちまわったあげくにベットから落ちてしまったのね。苦しくて体全体のケイレンが始まった時に、食い縛った歯が何本も折れて、口から血が噴き出して、あんな苦しみに耐えて最後を迎えるなて非情だったわね」
「早く、死んで楽になりたい―と声にならない声でささやくように訴えたのよ」文子は涙ぐんでうつむいた。
「母の死に顔は凄い形相になってたの。眠るように亡くなる人もいるのにね」
島田は、「文子にそのような悲惨な体験があったのか」と心を動かされた。
文子の手を取ろうとしたが、それができず、伸ばしかけた手で自分の膝がしらを握りしめた。
「こんな話、本当はしたくなかったな」文子は喫茶店の窓に目を転じた。
「今度は、貴方が何かを話す番よ」文子の微笑みに促がされ、高校を2年で中退したあと、夜間の高校へ入り直した経緯を語ったのだ。

不可思議な文子と島田の関係 5)

2017年01月31日 22時44分31秒 | 創作欄
あの日以来、文子は急速に接近していった。
調査したり、資料を整理したり、情報集めを行動を共にして行うことが多くなった。
この二人の行動を見て、事務所内ではあらぬ取りざたされる存在となった。
しかし、文子はそれらの噂を黙殺していた。
「何て、心の狭い人たちなのでしょう。私を女として見ているうちは、本当の私を理解することはできないわ」
島田は文子の「本当の私」とは何を意味するかと想ってみた。
文子の態度は、以前にも増して傲慢さが加わってきた。
文子は心のなかで、厚生省の外郭組織で働く男性の同僚たちを評価していなかった。
本省の出世コースから外れ、出向してきた人も少なくなかった。
実際、彼女は補助的な自分の立場を忌み嫌い出していた。
そして段々、主体的に動ける業務に興味を示し初めていたのだ。
ある日、何時ものように食事のあと、深夜まで喫茶店で島田と過ごすことが多くなっていた。
それが日常生活の一つとして、二人の間に定着していく。
「貴方がそばにいると私、落ち着くのよ」と文子は微笑んだ。
そな時の文子は素直で愛くるしい女であった。
「貴方は、父親というより、母親みたいに感じることがあるの。不思議な気持ちになるのよ」
文子が14歳の時に乳がんで亡くなった母親は、40歳であったのに、70代の老婆のよう姿になっていたのだ。
「小さくやせ衰えて、ベットで寝た切りになって、付き添いの私がトイレに行っている間に、ベットから床に落ちて、目の周りを強く打ったのね。幽霊のお岩さんのように顔が腫れあがってしまって、薄情だけれど、妹は怖がってベッドに寄りつかなかったの」
島田は黙って聞いていた。
「末期がんの激痛に耐えかけかねて、のたうちまわったあげくにベットから落ちてしまったのね。苦しくて体全体のケイレンが始まった時に、食い縛った歯が何本も折れて、口から血が噴き出して、あんな苦しみに耐えて最後を迎えるなて非情だったわね」
「早く、死んで楽になりたい―と声にならない声でささやくように訴えたのよ」文子は涙ぐんでうつむいた。
「母の死に顔は凄い形相になってたの。眠るように亡くなる人もいるのにね」
島田は、「文子にそのような悲惨な体験があったのか」と心を動かされた。
文子の手を取ろうとしたが、それができず、伸ばしかけた手で自分の膝がしらを握りしめた。
「こんな話、本当はしたくなかったな」文子は喫茶店の窓に目を転じた。
「今度は、貴方が何かを話す番よ」文子の微笑みに促がされ、高校を2年で中退したあと、夜間の高校へ入り直した経緯を語ったのだ。

不可思議な文子と島田の関係 4)

2017年01月31日 11時05分30秒 | 創作欄
文子が住むアパートは、閑静な住宅街の邸宅の庭の一画にあった。
大家さんの老夫婦が老後の生活の糧にと建てたアパートで、6室の小じんまりとした平屋建であった。
住人は全員若い女性のみであった。
4畳半のその部屋は学生の部屋そのものように本箱と机だけで、他に家具らしいものは一つもなかった。
天井の下から壁に具えれている板に円形の衣装ケースが三個並べてあった。
それに部屋にそぐわぬ大きな机があるため、4畳半の部屋を3畳半くらいにしか感じさせなかった。
文子はガラス窓側に背をもたれ座り、島田には小さな折りたたみテーブルを出して壁側に座らせた。
島田は部屋に入るなり、文子の本棚を覗いてみた。
大半が哲学書で、他に翻訳の小説類や自然科学、心理学などの本が並んでいた。
島田の本棚の雑多さに比べるとそこには偏重なまでの堅さがあった。
「今日は、色々話せて、楽しかったわね」と文子は微笑んだ。
島田は本棚から受けた印象で、文子の心に暗部が潜んでいるように想われたのだ。
見た目の文子の容貌の美しさに尋常ではないものさえ感じた。
「島田さん今、何を考えているの?言っみてよ」文子の声は甘美であったが、人の心を射るような視線であった。
「文子さんは真面目な性格なのですね」
「島田さんも真面目なのよね」
「どうですかね。いい加減なところもあります。優柔不断だしね」と自嘲気味に言う。
「島田さん、帝国主義は、どんなことなの?」
「帝国主義?! 良く分かりませんね。ただ日本に例をとれば、戦争を中国に仕掛けたこと、アジアに戦争を拡大したことや朝鮮併合、台湾を日本の領土にしたことも、帝国主義の表れでしょうね」
「この間、西田さんと本村さんとお酒を飲んだ時に、そんな話になって・・・」
「本村技官ですか? あの人は天才的な閃けがあって、話が面白い人ですね。博識もあり、技官としては柔軟な思考をする人ですね」
「あの人に、変な意識を持ってしまったの」
「変な意識ですか?」
文子は沈黙した。
文子は如何にも勝ち気そうな目をして、物想いに耽ってしまった。
「島田さん、疲れたら横になってね。私は読み掛けの本を読んでしまうわ」
先ほどの勝ち気そうな目が信じられないほど魅惑的な瞳を島田に注いで、彼女は微笑んで見せた。
「今日は、ハプニングね。これも後で思い出して、楽しかったことになるでしょ」
「ええ、思い出になりますね」
彼はある種の想念を追い払うよに、丁寧な口調に終始した。
彼はその時、一時期であるが二人が同じ部屋に暮らすことになるとは想いもよらなかった。
比較的温暖な5月の夜は更け、やがて部屋が明るくなった。
文子は部屋の窓を開けるとバラの香りが漂ってきた。
庭はバラ園となっていたのだ。
結局、二人は一睡もせず、小さなテーブルを挟んで相対しながらとりとめのない会話を続けていた。
島田は心とは別の言葉を選んで、文子に迎合していた。

宿業の父と息子

2017年01月31日 06時18分53秒 | 未来予測研究会の掲示板
野口英世がアメリカへの渡航費を使い込んだ逸話は、利根輪太郎を自嘲させるものであった。
日本人の野口が世界的な偉人として尊敬を集めていたが、若き日の汚点は人間・野口英世の一部でもあったのだ。
少年・少女向けの「偉人伝」には、無論、汚点は省かれている。
輪太郎は息子の私立高校の入学金の振り込みを妻に頼まれたが、その金を持って大井競馬場へ向かい、夜のレースに賭けて全額失ってしまった。
このまま、家へは帰れないと実家へ向かった。
「俺は何て、愚かなんだ」輪太郎は4人がけの電車の車窓に映る自身の消沈した顔に嫌悪感を覚えていた。
「これでは、父親と同じ道を辿っているばかりではないか」
ヒステリックに夫を罵っている妻の姿。
当時、高校生だった輪太郎には、酷な家庭騒動であった。
「死んでしまえ」と母親の茂子は叫び、湯飲み茶碗を父親の体に投げつけた。
父親の胸で茶碗は弾み床で砕けた。
和服姿の父親は、テーブルにあった手拭きで茶水で濡れた衣服のあたりを拭っていた。
無口な父親は沈黙し、項垂れていた。
勤務先の農協の集金した金を父親は競艇レースで失ったことを明かし、母親に泣きついていたのだ。
「一度目、二度目は許したけど、三度目じゃないの。頭どうかしているね。恥を知れ!」今度は二本の箸を投げつけた。
高校生の輪太郎は、父親の上司である野村勇作に自宅に呼ばれた。
小学校の同級生であった裕子には、会いたくはなかったが、呼び鈴を押すと裕子は玄関に姿を見せたのだ。
「あら珍しい。輪ちゃんなのね。何年ぶりかしら、何で来たの?」裕子は秋田美人の母親に似て美しい顔立ちに成長していた。
3人姉妹はいずれも美人で特に長女は、作家の遠藤修作も惚れ込んだとされていた。
遠藤の妻と長女の美登理は女子大の同期生であったのだ。
応接間で和服姿の野村勇作がパイプをくわえて輪太郎を待っていた。
「父が大変、申し訳ないことをしました」輪太郎は母親に言われたように詫びた。
「君のお父さんには困ったものだね」野村は前かがみになって、輪太郎の顔を見詰めた。
「返す言葉がありません」
「本来なら君の親父さんは懲戒免職だ。妻の幸恵が何とか穏便にしてほしいと言っている。君のおかあさんと妻は親友同士なんだ。女の友情が長く続いているんだね」野村は表情を緩めた。
輪太郎は肯いた。
「そこでだ。君は誓うことができるかね。これが最後だと、親父さんに賭けごとの一切をやめせるんだ。君の力でね」
「はい、分かりました。誓います」
「確かだね」野村はパイプの煙を吐き出すようにして念をいした。
「ところで、君は詩を書いているそうだね。私も若いころ同人誌の驢馬に所属していてね。詩や小説を書いていた」
「そうなんですね」輪太郎は野村に対して親近感を抱いた


ちなみに、利根輪太郎は文芸評論家の窪川鶴次郎の教え子でもあったのだ。
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驢馬 (雑誌)

驢馬(ろば)は、1920年代の日本の同人雑誌。
中野重治や堀辰雄が中心となり刊行された。
ほかにも、窪川鶴次郎や西沢隆二、窪川と結婚した田島イネ(佐多稲子)らが集った。
当時のプロレタリア文学運動の盛行にあわせ、1926年に創刊した小説同人誌。
カフェー「紅緑」で稲子は『驢馬』の若き同人たちに出会う。

そのころ田端には室生犀星が住んでいた。
犀星のもとに出入りし、そこで親しくなった若者たちがつくった雑誌が『驢馬』である。
創刊から終刊まで続いた同人は5人。
中野重治が24歳、窪川鶴次郎と西沢隆二が23歳、堀辰雄が22歳、宮木喜久雄が21歳だった。
大正14(1925)年の暮れごろから、同じ田端に間借りしている宮木と窪川の部屋で発行の打ち合わせ会をやっていた。
芥川や犀星も寄稿していることに目をとめた稲子は、「立派なもの」だと思った。

1月30日(月)のつぶやき

2017年01月31日 02時09分35秒 | 医科・歯科・介護

「パンドラの箱」

2017年01月30日 23時56分10秒 | 沼田利根の言いたい放題
原因があり、結果がある。
「因果」とも表現されている。
そこに「縁」が介在する。
「パンドラの箱」を開ける。

パンドラの箱とは何ですか?
この世の全ての災いを入れた箱。
神様から「絶対に開けてはならない」といわれて、ある人(忘れました)に渡されたもの。
しかし、そのとある人はその箱の中身が気になり開けてしまう。
この世に今まで災いがなかったのに、箱を開けてしまたった。

朝鮮戦争、ベトナム戦争も、共産主義対民主主義(自由主義)の構図下に戦争が行われた。
それに対して、イラク戦争は別の構図があった。
テロへの報復であった。
その遠因にはアラブ・パレスチナとイスラエルの複雑な問題も絡んでいた。

「宿業」と安易に表現したくはないが、銃を規制できないアメリカにとって、それは「宿業」であろうか。
奴隷社会で成り立っていた過去のアメリカも人種差別を克服できない「宿業」を背負っているとも言える。
結果として内戦である「南北戦争」の悲劇をを招いた。
黒人は劣っていると言う発想・構図は、ナチスのユダヤ人などに対する蛮業とも通じるのではないだろうか?

不可思議な文子と島田の関係 3)

2017年01月30日 22時51分46秒 | 創作欄
食事のあと、文子は自身の生い立ちなどについて話したが、近年の数年間、つまり4年間の女子大学時代のことについては空白のままにしておいた。
気付いたたら電車の終電の時刻は過ぎていたのだ。
「私のアパートに来ない。明日は土曜日だし、今夜は徹夜で語りあかしましょうね」と文子は言った。
思わぬ展開になったものだ。
ハチ公前の通りでタクシーに乗ろうとするが、タクシーの大半がすでに客を乗せていた。
二人の間に割り込むようにして、水商売らし女が客らしい男ともつれるようにタクシーに乗り込んだ。
「私、水商売にも興味があるの。でも、水商売は27、8歳になっても出来るとおもうの。若い女性がするののじゃないえわね」
文子は、夜の女たちに冷やかな視線を投げ掛けた。
大きな瞳が細くなって、その時の文子が意地の悪い女にも映じた。
文子の薄化粧の横顔は、車のライトに青白く浮かびあがって見えた。
島田は、その横顔を見て、「いつかこの人のために立ち上がれないほどの苦しみを味わうのではないだろうか」と不吉な予感に襲われた。
文子はタクシーに乗ると全く無口ととなり、背筋を伸ばすように座り前方を見据えるようにしていた。
「島田さん、私は、貴方がどんな人か知らないの。もし、どんな人か知ってしまったら、私は貴方から離れていくと思うの」
島田は文子の言葉が理解し難く沈黙した。
「これも何かの縁でしょ。だからいいわね。お友達でいてね。良いお友だちで」文子は島田の心を確認するように、島田の横顔を凝視した。
島田は「お友達なのか」と文子からキッパリとした口調で諭されたような思いがした。
「・・・・」
「どうして、黙っているの?」
「友達でいましょう」
「ああ、私の気持ち分かってくれたのね。貴方のこと、信頼していいわけね」文子は表情を和らげながら、島田の手を握り締めた。
島田はその手を握り返した。
「貴方だから聞くの。西田さんと私、似合うと思う」
「西田さん?先輩の西田さんのこと」
「そう、西田さんと私、正直に言ってみて」
島田は、文子の横顔を流し目で見た。
文子は西田への思いを深いために息に込めた。
「西田さんとは、一番親しいけれど、君のそんの質問にどう答えればいいのだろう」
「彼が欲しているものを、私は持っているの」
文子の言うことは、あまりにも唐突であり、具体的に何を文子が言いたいのか理解ができなかった。
こんな時の処し方を島田は実際知らなかった。
女性と交際したことがない島田には、戸惑うばかりであった。
文子が西田良に思慕を抱いているらしいことは理解できた。
「西田さんは、どんな人なの?」
「彼は話題が豊富で、ジョークもうまい。好青年だと思う」
「そうなの。いつか3人で食事をしましょう。美味しいお寿司が食べたいな」
「それはいい。西田さんは寿司が好きんです」
「私と同じね」文子は相好を崩した。
文子のアパートは、井の頭線の駒場駅に近かった。

厚生労働省発表資料(医薬品関連)

2017年01月30日 17時07分53秒 | 医科・歯科・介護
□■ PMDAメディナビ ■□
━━━━━━━━━━━━━
厚生労働省発表資料(医薬品関連)掲載のお知らせ (2017/01/26配信)
━━━━━━━━━━━━━

(2017年1月25日付)
C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品について(第3報) (プレスリリース)
http://www.pmda.go.jp/files/000216058.pdf
C 型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品への対応について(通知)
http://www.pmda.go.jp/files/000216061.pdf
(別紙)http://www.pmda.go.jp/files/000216059.pdf
(参考通知:C 型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品への対応について)
http://www.pmda.go.jp/files/000216062.pdf

■2017年1月17日、及び23日にメール配信致しました、
C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」(製造販売業者:ギリアド・サイエンシズ株式会社)
の偽造品が発見された事例につきまして、
厚生労働省より、第3報が発出されましたのでお知らせ致します。

■これまでに発見されている偽造品については、ボトル容器単体の状態で流通していることが確認されているため、「ハーボニー配合錠」を譲り受ける際に、外箱(紙箱)に収められていないボトル容器単体の状態のものは譲り受けないようお願いします。

■「ハーボニー配合錠」の取扱実績のある卸売販売業者、薬局及び医療機関においては、
在庫品及び過去の取扱状況の確認を行い、
外箱に収められていない在庫品が存在、又は過去に取扱っていた可能性がある場合には、速やかに所管の都道府県等に報告してください。

■医療関係者の皆様におかれましては、本情報についてご確認の上、
引き続き、適切にご対応いただきますようお願い致します。

□■ PMDAメディナビ ■□
━━━━━━━━━━━━━
医薬品安全対策情報(DSU)掲載のお知らせ (2017/01/24 配信)
━━━━━━━━━━━━━

DSUは、最近約1ヶ月の間に行われた使用上の注意の改訂情報を
まとめてお知らせするものです。
掲載情報のうち、厚生労働省からの使用上の注意の改訂指示があったものについては、
既にPMDAメディナビ「使用上の注意改訂指示(医薬品)発出のお知らせ」で配信済みです。

2017年1月 No.256医薬品安全対策情報(DSU)
http://www.pmda.go.jp/files/000215959.pdf

(掲載医薬品)
【重要】
デュロキセチン塩酸塩
ベンラファキシン塩酸塩
ミルナシプラン塩酸塩
イグラチモド
レナリドミド水和物
インターフェロンベータ-1b(遺伝子組換え)

【その他】
ゾルピデム酒石酸塩
デュロキセチン塩酸塩
リドカイン(今般、効能・効果、用法・用量追加承認がなされたジェネリック製品)
チザニジン塩酸塩
カンデサルタンシレキセチル・アムロジピンベシル酸塩(ユニシア)
アルプロスタジル
アルプロスタジル(今般、効能・効果、用法・用量追加承認がなされたジェネリック製品)
ビランテロールトリフェニル酢酸塩・
フルチカゾンフランカルボン酸エステル
ソマトロピン(遺伝子組換え)(グロウジェクト1.33mg、8mg)
ソマトロピン(遺伝子組換え)(グロウジェクト6mg・12mg)
ソマトロピン(遺伝子組換え)(サイゼン)
ゴセレリン酢酸塩
ジエノゲスト
カナキヌマブ(遺伝子組換え)
ベンダムスチン塩酸塩
イブルチニブ
タモキシフェンクエン酸塩
ニボルマブ(遺伝子組換え)
フルベストラント
モンテルカストナトリウム(今般、効能・効果、用法・用量追加承認がなされたジェネリック製品)
アジスロマイシン水和物(今般、効能・効果、用法・用量追加承認がなされたジェネリック製品)
リファンピシン
乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン
乾燥濃縮人活性化プロテインC
インターフェロンベータ-1b(遺伝子組換え)

※登録時に添付ファイルの配信を希望された皆様には、ファイルが添付されて配信されます。
----------------------------
今までに掲載された医薬品安全対策情報(DSU)はこちらから
http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/dsu/0001.html


<参考情報>
第1報、第2報は下記のURLからご確認いただけます。
--------------------------
今までに掲載された厚生労働省発表資料(医薬品関連)
http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/mhlw-released/0001.html

・社会保障審議会 委員名簿(平成29年1月29日現在)

2017年01月30日 17時03分42秒 | 医科・歯科・介護
△▼厚生労働省▼△

新着情報配信サービス

      01月27日 19時 以降掲載

○ 審議会等

・社会保障審議会 委員名簿(平成29年1月29日現在)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=228897



△▼厚生労働省▼△

新着情報配信サービス

      01月24日 19時 以降掲載

○ 審議会等

・中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第125回) 議事次第
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=228743

・中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会(第182回) 議事次第
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=228745

・中央社会保険医療協議会 総会(第344回) 議事次第
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=228747

・遵守事項等資料
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=228749

・第24回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成28年度第10回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 資料
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=228751

・第100回労働政策審議会職業能力開発分科会
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=228753

・社会保障審議会年金事業管理部会資料(第28回)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=228755

【本日の誕生花】 アマリリス

2017年01月30日 16時59分54秒 | 医科・歯科・介護
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  花を楽しもう!みん花通信
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* … * … * … * …* … *
       

(2017.01.26配信)

numatatoneさん、こんにちは!
いつも「みんなの花図鑑」をご利用いただき誠にありがとうございます。


※みん花通信の受信間隔を変更するには、メール下部[メール設定変更方法]をご参照ください。


【本日の一枚】

本日の一枚はyumeoさんが花壇にてで撮影した「シバザクラ」です。
「シバザクラ」は北米原産で春に咲きます。本日の一枚は、枯れた葉と青々とした葉が共存している姿を背景に、薄青色の花びら、濃青色の中心部をもつ花を落ち着いた色合で写し、季節はずれの花の美しさと儚さをとらえた一枚です。


本日の一枚を見る
https://hc.minhana.net/photo_of_ today?utm_source=tsushin&utm_medium=mail&utm_campaign=mailmag

本日の一枚は、撮影スポット(※)を登録していただいた写真の中から季節感あふれる写真や花のある風景など、 そのスポットに出かけたくなるような魅力的な写真を選ばせていただいております。
(※)撮影スポットは、写真投稿ページの「撮影スポットを登録」に入力すると登録することができます。
  例:東京都小平市/東山動植物園/八坂神社 など
皆様のお気に入りの場所をぜひご紹介ください。紅葉の写真投稿もお待ちしております。


お花を楽しめるおすすめのスポットを「撮影スポット」に記入してご投稿ください。
皆様のお気に入りの場所をぜひご紹介ください♪

【本日の誕生花】

アマリリス
20センチにもなるダイナミックな花を咲かせます!ヒガンバナ科のお花なんですよ~☆花言葉は「すばらしく美しい」です!
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最近アボガドにはまっている

2017年01月30日 16時56分29秒 | 医科・歯科・介護
こんにちは!
最近アボガドにはまっている吉田歯科診療室の吉田格です。

アボガドの栄養価は今さら言うまでもありませんが、しかし何と言ってもウマイ!そしてお手軽で、私のようなナガラ系の者にはピッタリです。

半年くらい前から頻繁に買うようになったのですが、最初は当たり外れが多く、ずいぶん苦労しました。まだ熟しておらず、包丁がささらない!という目によくあいました。どうしても食べたかったので無理やり切ったら、種まで真っ二つに。その後も食べるのに悪戦苦闘したものです。

その失敗を糧に(?)こんどは放置期間を長くしたら、熟れすぎてヒドい目に…

しかし最近は目利きが効いて、けっこうな確率で食べ頃を当てられるようになりました。

それにしてもアボガドは価格や品質の差が大きいですね。先日築地の某スーパーに行ったら\100/@だったのですが、異様に小さく買う気をなくしました。また銀座のデパ地下に行ったら、それはそれは大きく立派なものがありましが\396/@… 普段私が買うのはだいたい\180/@くらのもので、これがバランスかなと思っています。

アボガドは種にこそ栄養があるらしいのですが、あれを砕いて炒ってとか、手間をかけてもマズいとかで諦めています。どなたか種の良い食べ方をご存知でしたらぜひお教えください。ただし私が実行できそうなものですけどね。


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1・オープンセミナー後は20周年記念ミニパーティー
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アボガドを出すかどうかは決めておりませんが、3月4日(土)のオープンセミナーが終わって19時過ぎより、開設20周年記念ミニパーティーを行います。椅子を片付けて立食になります。簡単に20年を振り返る写真も用意したいと思います。

食材準備の関係上、今回のオープンセミナーは「事前登録制」とさせていただくことになりました。また一般患者さんを優先とし、私の友人知人関係の皆様にはちょっと後に回させていただきます。

でその登録ですが、登録サイトをいろいろ当たっているのですが、どれも良く動かせずちょっと困っています。登録が可能になったらお知らせいたします。

いずれにせよ、3月4日夕方は開けておいてくださいね!

https://y-dc.blogspot.jp/2017/01/34openseminar-20.html


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2・免疫力を上げる!
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まぁ本当にすごいですね、今年のインフルエンザは。日経にはこんな記事が出ていましたが…

  インフルエンザ流行拡大、今季初の注意報レベルに《日本経済新聞》
  http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG13HC2_T10C17A1CR8000/

そこで、こんなものを書いてみました。インフルエンザにかかるのは、運が悪い人なのでしょうか?違いますよー!

  インフルエンザにやられる人 vs やられない人《Blog:歯界良好》
  https://y-dc.blogspot.jp/2017/01/vs.html

体調不良で診療をキャンセルするかた、もったいないです。けど病気を医者任せにしてはいけません。あなたにできることは何でしょう?ぜひお読みになってください。

それからよく間違われるのですが、ウィルスに抗生物質は効きません。よく風邪のときに処方されますが、あれは高齢者などが二次感染を防ぐためには有効ですが、その他の方はまったく意味がありません。耐性菌を作ったり、腸内細菌叢を壊したりと、ろくなことがありません。これも日本の医療の特殊事情ですね。


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3・情報ピックアップ
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A・口に甘いが、体に猛毒!コーンシロップ(異性化糖)が危険な7つの理由
 http://kininal.me/fructose-corn-syrup/
 …これはぜひ知っておいてください。産業や経済優先だと、こんなことになってしまいます。

B・増えてきたグルテンフリーのレストラン
 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO10991860S6A221C1000000?channel=DF260120166502
 …探せばあるんです。だんだん認知されてきました。自己防衛の時代ですね!

C・ツインバード、低糖質で高タンパク質な「ブランパン」に対応したホームベーカリー
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170120-00000105-impress-ind
 …これはちょっと興味ありますねー。時間があったら自分で作ってみたいです。

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4・このメールニュースをお友達に教えよう
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メンテナンスを標榜する唯一の歯科医療機関である私たちは、健康情報を積極的に発信して行きたいと思っており、このメールニュースもその一環です。ぜひお友達にも教えてあげてください。読者登録はこちらからお願いいたします。→http://urx.mobi/yB7L


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会ってこそ、人はつながる

2017年01月30日 12時29分51秒 | 社会・文化・政治・経済
★社会の行き詰まりの根源は人材の欠乏。
教育の目標は人材の育成。
★他人に相談しない人は、詐欺に騙されやすい。
★直接会うこと。
「人間対人間」のつながりをどうつくるか。
★会う以外にない。
会ってこそ、人はつながる。
★宗教は観念論や空論ではない。
★人生、絶えず自らを磨くのである。
★自分が変わるためにも、対話に努めることだ。
★他人への関心が低かった自分も、対話に励む中で、気付けば、人と関わることが好きになっていた。
★殺伐とした世の中がから、人のつながり大切。
何よりも、人のために行動すれば、みんな元気で前向きになれるはず。
★「生きる」とは「戦う」ことである。
★時代、社会の創造の主体である、一人ひとりの人間の内発性。
★仏法は、全ての人間に絶対の尊厳性と無限の可能性を見いだす。
★自らに内在する仏の生命を顕わしていく。

不可思議な文子と島田の関係 2)

2017年01月30日 11時24分58秒 | 創作欄
女は受け身と言われるが、どうしても能動的になり得ない男だっている。
だから、島田は文子の言葉を天からの恵みのように感じた。
「実は、島田さんのこと、気になっていたの」
「そうですか」
光栄ですと付け加えようとしたが、島田はそれを飲み込んだ。
二人は赤坂の地下鉄駅の前のホテルの喫茶室で初めて相対してココアを飲んだ。
島田はコーヒーを好まなかった。
コーヒーを飲むとメランコリーのような気分となるのだ。
島田はココアの甘い香りを文子のイメージに重ねて味わった。
「島田さんのこと、知っておきたいの。何でも話してね」
島田は、「女性と生まれて初めて二人きりで喫茶店に入ったのです。だから、緊張してます」と正直に言った。
文子は、その言葉で島田という人間をまったく誤解していたのだと思った。
「本当なの?貴方って、おかしな人ね」と微笑む。
「おかしくても、事実なんです」
「どうしてなの?」
「どうしてって、そういう機会が今までになかったのです」
「そうなの」意外とうぶな男と文子は認めた。
島田を大きな瞳で見詰め文子は、ココアを飲みながら魅惑的微笑んだ。
文子はファンの女優に真似るつもりで、鏡に向かって微笑んでいた。
文子が14歳の時、母親が乳がん亡くなった。
悲しみに深く沈む文子にむかって父親が「文子の笑顔は素敵だよ。笑顔を失ってはだめだよ。ママもお前の笑顔が素敵だと言っていたじゃないか」と娘を慰めて。
島田は、文子の問いに応じて生い立ちから家族構成にまで喋った。
知ってもらうことが、文子の心を射止めることになればと想いながらしゃべったのだ。
食事は渋谷のレストランで食べることになる。
「何が食べたいの」
「何でも」
「好みは?」
「赤飯が好きですね」
「赤飯!?変な人ね」と文子は銀座線の車内で口に手を当て朗らかに笑った。

不確定要素が多すぎる競輪

2017年01月30日 10時43分40秒 | 未来予測研究会の掲示板
6R(S級特選) 1着 2着 3着 4 5 6 7 8 失
山田 義彦
佐々木 雄一
小菅 誠

2枠連 複 4=61,460円
(5) 2車連 複 5=91,960円
(8) 3連勝 複 5=8=920,530円
(52) ワイド 5=9430円
(4)8=91,690円
(21)5=81,450円
(20)
単 6-42,600円
(8) 単 9-53,550円
(12) 単 9-5-869,510円
(161)

利根輪太郎は、デビュー当時から神山雄一郎選手(61期、栃木、48歳)のファンである。
頭の良さにも注目してきた。
だが、何故か輪太郎が車券を買うと、神山選手は車券に絡まないのだ。
だかだ、神山に選手に勝ってほいいと思った時は、車券を買わず見ていた。
前日の神山選手は真船圭一郎選手(94期、福島、28歳)利して1着となった。
そこで翌日の6レースは、 山田義彦選手(30期、埼玉、30歳)を利して連勝すると思われ、車券は2-9が一番人気となっていた。
前日のレース展開の再現を多くのファンは期待したのだ。
だが、山田選手を追走(マーク)した神山選手はつけ切れずに失速、波瀾のレースとなる。
「やっぱり、俺が神山選手から車券を買うと負けるのか?!」とがっくりきた。
輪太郎はこのレースに勝負だと3万円もつぎ込んでいたのだ。
かっくり、肩を落としているところに、「よう、会長」と宮元武蔵が姿を見せた。
「風邪をひいてな。寝ていたんだ」
「その後、足のむくみは?」
「それが、不思議にむくみは取れた。パンパンだった足がこのとうり」とズボンをあげて見せる。
「よかったですね」
「そうだ。むくみ心配したがこのとおりだ」
輪太郎は神山選手を買って車券が外れたことを告げた。
「昨日またまたま勝てた。連勝するほどでないんだ。48歳だ。もう昔の足はない。それで、3万円も買ったのか?!だから、素人は困ったもだ。負けた金を取り返してやろう」と強気の武蔵は朗らかに笑う。
しかし、である。
8レースは皮肉であった。
絶大な人気を受けていた 竹内雄作選手(99期、岐阜、29歳)は、専門紙によると信頼度80%と評価されいたのに、先行争いをしてしまう。
自慢のパワーは基本的に最後の直線で発揮すべきなのに、1周前の4コーナーで意地となって、別線(ライン)を前に出させまいともがく。
当然、ゴール前の接戦では、余力をうしない、まさかの3着となる。
さすがの勝負師・武蔵もこのレースに10万円をつぎ込み敗退したのだ。
輪太郎は、6レースで負けた3万円を取り戻そうと、2万円を投じていた。
3連単ボックスなら的中したが、竹内選手1着以外の車券は想定していなかったのだ。
そして、11レースと12レースの決勝も、2人は負けてしまう。
武蔵は50万円を失い、輪太郎は8万円を失った。

8R(S級特選) 1着 2着 3着 4 5 6 7 8 9
松岡 孔明
鷲田 幸司
竹内 雄作

2枠連 複 3=54,160円
(12) 2車連 複 3=75,410円
(17) 3連勝 複 1=3=72,100円
(7) ワイド 3=7720円
(12)1=3240円
(1)1=7300円
(3)
単 3-56,390円
(16) 単 3-79,440円
(26) 単 3-7-1 35,040円
(94)

11R(S級特別優秀) 1着 2着 3着 4 5 落 落 失 失
伏見 俊昭
近藤 龍徳
山口 貴嗣

2枠連 複 1=61,560円
(5) 2車連 複 1=93,450円
(12) 3連勝 複 1=6=922,040円
(52) ワイド 1=9940円
(12)6=95,840円
(34)1=61,170円
(16)
単 6-13,290円
(12) 単 9-18,830円
(32) 単 9-1-6123,520円
(259)

12R(S級決勝) 1着 2着 3着 4 5 6 7 落 失
渡邉 一成
松谷 秀幸
園田 匠

2枠連 複 1=51,270円
(5) 2車連 複 1=63,710円
(12) 3連勝 複 1=3=65,900円
(23) ワイド 1=61,050円
(17)1=3320円
(2)3=6950円
(12)

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二人は取手駅前の居酒屋で、残念会・反省会と評して競輪談義をした。

「俺は、どうしても、大穴は買えないな。レースを予想すれば、3連単で3000円から5000円の範囲だな。3000円の配当でもでも5000円買えば15万円になる。それで十分だ」
競輪歴が長い武蔵は、軸が堅い時代の車券買いに拘り続けているのだ。
だが、いわき平競輪の開設66周年記念レースは、尋常の範囲には収まらなかったのだ。
比較的堅いレースであった初日に武蔵は80万円余を儲けていたが、それを吐き出す結果となる。
厳密に言えば、「伏兵」に目が行き届かなかったのだ。

データ(過去の実績)はあてにならない。
展開しだいであり、その展開が読み切れない。
不確定要素が多すぎるのだ。
だがらギャンブルなのだ。