18世紀には世界の人口は10億人に満たなかった。
だが、今や70億人を超える勢いにある。
いったいこの200年間に何がおこったのか。
意外にも、この問題に地球規模で取り組んだ研究者は少ない。
日本も例外ではなく。
20世紀初めまでは人口が3000万人前後だった。
中国は終戦直後の数年で1億人以上も人口が増え、1952年に6億人になり、1981年には10億人を超えてしまった。
人口を制する者が、世界を制してきた──
ロンドン大学・気鋭の人口学者が、“人口の大変革期”に当たる直近200年を叙述。
「人口」×「歴史」を交差させた、全く新しい教養書の誕生!
・産業革命のもといち早く人口を増加させた英国は、植民地政策のもと世界の覇権を握った
・猛追するドイツとロシア。人口膨張への脅威が各国を戦争へ駆り立てる
・ヒトラーによる優生学。人口増との大いなる矛盾のゆくえ
・日露戦争に勝利した大日本帝国は、世界の人口大国へ
・超大国アメリカの出現。人種・移民問題を端緒とする翳りとは
・戦後の復興も遂げた日本が、世界に先駆けて少子高齢大国へ陥った本当の理由
・王者・中国の14億人パワー。だが一人っ子政策の後遺症が。インドはいつ追い抜くか
「人口」に対して、「技術革新」「経済」「地政学」「為政者」「戦争」「宗教」「イデオロギー」「移民」「医療の進歩」「女子教育」「自己決定権」などの様々なファクターを掛け合わせ、アカデミックな裏づけのもと一般読者向けに書き下ろした決定版。
内容(「BOOK」データベースより)
人口を制する者が、世界を制してきた。“人口の大変革期”に当たる直近二〇〇年を叙述。全く新しい歴史書の誕生!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
モーランド,ポール
ロンドン大学に所属する気鋭の人口学者。オックスフォード大学で、哲学・政治・経済の学士号を、国際関係論の修士号を取得。ロンドン大学で博士号取得。ドイツ、英国の市民権を有しフランス語も堪能なマルチカルチュラルなバックグラウンドを持つ
渡会/圭子
翻訳家。1963年生まれ。上智大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)