科学と宗教の未来

2023年07月16日 09時43分32秒 | 社会・文化・政治・経済
科学と宗教の未来 by [茂木健一郎, 長沼毅]
 
茂木健一郎 (著), 長沼毅 (著) 
 
脳科学者と辺境生物学者による「サイエンス対談」。
科学とは何か、社会はどうあるべきか、人はどう生きるべきか──。
「生命の起源は偶然?」「生物学は〝枚挙の学問〟」「生命はシミュレーションできない」「ウイルスの弱毒化」「なぜ人間は宗教を持ったのか」「脳にまつわる『バカの壁』」「意識とクオリア」ほか、生命の不思議と人間の可能性について、自由闊達に語り尽くす!
 

著者について

茂木健一郎(もぎ・けんいちろう) 1962年、東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所などを経て、現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。
専門は脳科学、認知科学。
「クオリア」をキーワードに脳と心の関係を研究するとともに、 文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。
『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。『クオリアと人工意識』(講談社現代新書)、『脳を活かす勉強法』(PHP文庫)など、著書多数。

長沼 毅(ながぬま・たけし) 1961年、三重県生まれ。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了。理学博士。
海洋科学技術センター、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員などを経て、広島大学大学院統合生命科学研究科教授。
専門は極限環境の生物学、生物海洋学。北極、南極、深海、砂漠など世界の辺境に極限生物を探し、地球外生命を追究しつづけている。
主な著書に『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』(朝日出版社)、『考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子』(クロスメディア・パブリッシング)、『ゼロからはじめる生命のトリセツ』(角川文庫)などがある。
 
 

ゲンロン主催のモギケンカフェで刊行記念対談をやっていたのが面白く、すぐに購入しました。
生物とか科学について語っているようで、人生や生き方について語っているような深い内容にページをめくる手が止まりませんでした。
特に、生物が持つ反脆弱性について書かれた部分では、今のなんでも分かった気にさせられるそんな社会に対するアンチテーゼのように感じました。ついつい、わからないことがあると不安になる性格の私には大事な観点だと思いました。

 
 

 

 

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1 コメント

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マルテンサイト千年ものづくりイノベーション (サムライグローバル鉄の道)
2024-08-31 00:38:36
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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