高齢女性をターゲットにしている「オレオレ詐欺」
極端に女性が多い「オレオレ詐欺」と、極端に男性が多い「異性との交際あっせん名目」について、年齢も含めて見てみましょう。
その前に「オレオレ詐欺」の手口を簡単に紹介しておきましょう。
まず、息子などの親族、息子の会社の上司、警察官、弁護士等を装って、電話をかけてきます。
その電話で、会社での横領、トラブルや交通事故の示談金などを名目にして、現金を預金口座等に振り込ませたり、ゆうパックで送金させるなどの方法によりだまし取ります。
「オレオレ詐欺」の場合、被害者の72%を「70歳以上:女性」が占めています。
次が「70歳以上:男性」で16%ですから、ほぼ70歳以上がターゲットになりやすいことが分かります。
中年男性をターゲットにした「異性との交際あっせん」
次に「異性との交際あっせん名目」について、簡単に手口を紹介します。
まず、雑誌やメール、サイト上で「女性紹介」などと掲載します。
これに申し込んだ人に対して、虚偽の異性の情報を提供したりした後、会員登録料や保証金等の名目で現金を振り込ませたり、異性になりすまして現金を要求したり、サイト上で高額なポイント等を購入させ現金をだまし取ります。
「異性との交際あっせん名目」の場合、「50代:男性」が39%で、次が「40代:男性」で19%です。この2つの年齢層で、被害者の半分以上を占めています。
次に多いのが「60代:男性」ですから、異性との交際あっせん詐欺は、さみしい中年男性がひっかかりやすい手口と言えるでしょう。
自分や家族をターゲットにしている詐欺の手口を知ろう
特殊詐欺の対策の1つは、その手口を知ることです。
あらかじめ、その詐欺の手口を知っていれば、詐欺ではないかという疑問を持つことができます。
自分や家族が、特殊詐欺のターゲットになりやすい年齢や性別であれば、そこをターゲットとする詐欺の手口について勉強しておきましょう。
我が家にも、時々不審な電話がある。
全てが非通知である。
たまに、その非通知の電話に出てみる。
「今度は、どんな詐欺か?!」と聞いてみる。
「こちらは、シニア課ですが」
「シニア課?警察に通報するよ!」と言うと、当然、電話は切れる。
貯金ゼロの当方は絶対に騙されないのである。
沼田利根