「俺ヤクザやねん」脅し強制性交 女性10人被害、9回逮捕で捜査終結

2022年01月31日 22時17分42秒 | 事件・事故


2021年12月8日 18:30 京都新聞

滋賀県警捜査1課と大津署は8日、SNS(会員制交流サイト)で知り合った女子中学生や女子高校生らを脅し、車内で無理やり性交するなどしたとして、強制性交や強盗などの疑いで逮捕していた住所不定、無職の男(39)について、被害女性10人への容疑で計9回逮捕、送検し、捜査を終結したと発表した。

 同課によると、男は、2015年3月~20年7月、県内で10~20代の女性計10人を自分の車に乗せ、「俺ヤクザやねん」などと脅し、性交するなどした疑いがある。男は、このうち9人に対する強制性交などの罪で起訴されている。

 同課の説明では、男は、デートなどの見返りに金銭を受け取る「パパ活」や援助交際の相手を募集していた被害者たちと、ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)でやり取りし、犯行に及んでいたという。

 男は、同様の手口で、京都府内の女子高生を脅して性交した疑いで、昨年10月に京都府警にも逮捕されている。

 


《異例の10回逮捕》性的暴行を加えた女性の顔の横に身分証を…リクルート子会社元社員(31)が“睡眠薬で強制性交” 押収したスマホ動画で明らかになった“異常な手口”

2022年01月31日 21時21分56秒 | 事件・事故

2021/11/12(金) 18:42配信

文春オンライン
「人として最低なことをする人だなと思っています。反省しているように思えないので重い罰を与えてほしいです。(刑務所に入って欲しいかと聞かれて)できる限り長く行ってほしいです」

【画像】“睡眠薬で強制性交”リクルート子会社元社員の丸田被告

 2021年11月8日、東京地裁第713法廷。そう語気を強めた女性の話をうつむきながら微動だにせず聞いているのは、リクルートコミュニケーションズ(現在はリクルートに吸収合併)の元社員・丸田憲司朗被告(31)だ。

 丸田被告は2020年11月から2021年10月までの間に、準強制性交等、住居侵入、準強姦、準強制わいせつの罪で計10回の逮捕・起訴を受けている。事の発端は30代の知人女性に睡眠薬を飲ませ自宅に連れ込み、わいせつな行為をしたとして昨年11月12日に逮捕されたことだった。

目を覚ますと舌が真っ青に…
「丸田被告は2020年6月27日の夜に知人宅のホームパーティーで知り合った30代の女性に対し睡眠薬を飲ませたうえで、自宅に連れ込みわいせつな行為に及びました。翌日に女性が丸田被告の自宅で目を覚ました際、舌が真っ青になっており、体にも違和感を覚えたために被害届を提出。その後、女性の体内から睡眠薬の成分が検出され、丸田被告の逮捕につながりました」(全国紙社会部記者)

 押収されたスマートフォンからは40人近くの女性がこん睡状態で映った動画や画像が見つかり、ほかにも被害者が多数いることが明らかになった。勾留中に余罪の捜査が進み、2020年12月に「OB訪問アプリ」を通じて知り合った就職活動中の女子学生に対して「資料作成を手伝う」と誘い出し暴行した件で再逮捕。

さらに2021年1月にも、別の就職活動中の女子学生に対して同様の犯行をした疑いが強まり3度目の逮捕。その後も10代から30代の女性に乱暴したとして2021年10月5日までに計10回逮捕されている。

「丸田被告の家宅捜索で、自宅から犯行に使用されたと思われる10種類の睡眠薬計700錠以上と、錠剤を砕くためのすり鉢などが押収されました。睡眠薬は自ら心療内科に通って『眠れない』と相談して処方されたもののようです。

 押収されたスマートフォンから見つかった動画や画像の中には被害者の身分証明書も写されていました。中には性的な暴行を加えている女性の顔の横に身分証明書を置いて行為に及びながら撮影したと思われるものもありました」(捜査関係者)

次々と明らかになった事件からは、丸田被告の常習性と異常性が窺える。初公判は8月31日に東京地裁で行われた。その時の様子を前出の全国紙記者はこう語る。

「初公判では計3名の女性に対する加害行為について明らかにされましたが、丸田被告はぼそぼそと小声で話し、裁判長から『聞こえない』『もっと大きな声で』と叱責される場面もありました。丸田被告が取り調べに対して『睡眠薬を服用させるための実験を行っていた。薬理効果や、持続時間をある程度把握して使っていた』と説明していたことも明かされ、常習性や計画性があったことが法廷でも指摘されました」

9月7日にも性的暴行の疑いで9回目の逮捕となり、予定されていた第2回公判は延期された。あらためて11月8日に行われた第2回公判では、証言のために出廷した被害者の個人情報の秘匿が決定されていることが裁判長から確認されると丸田被告は小さく「はい」と答え、「Eさんとします」と言われると「Eさん…E…あ、はい」としどろもどろになりながら回答した。

「認否は留保ですか?」「はい」
リクルート本社 ©文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

 丸田被告は2018年9月20日に知人宅で行われたホームパーティーでEさんと知り合い、連絡先を交換。同年10月5日の夜にEさんと2人で食事をし、睡眠作用のある薬物を摂取させた。その薬理作用により抗拒不能状態(身体的または心理的に抵抗することが著しく困難な状態)にしたうえで被告人の自宅で性行為に及び、さらにその様子を撮影していたと起訴状には書かれている。

 これらの事実を認めるかを問われた丸田被告は「一連のことについては記憶が定かではないので留保とさせていただきたいです。一方で被害者に取り返しのつかないことをし、なんてことをしてしまったのかと大変申し訳ない気持ちです」と語り、再度「認否は留保ですか?」と裁判長に確認されると「はい」と答えた。

 この日の公判では、Eさんが傍聴席と被告人席から姿が見えないよう遮蔽措置が取られたうえで証人として出廷。丸田被告の恐るべき手口が明らかになった。

 Eさんから見た丸田被告の第一印象は「気さくな感じで自分の仕事の話をしていて、仕事が好きなのかなと思いました。リクルートに勤めていて『じゃらん』を経験しているからおいしいお店を知っているという話をしていました」というものだった。

 2018年9月20日に赤坂で行われたホームパーティーでは4、5人がグループになって会話をし、連絡先も交換していた。Eさんは丸田被告とも連絡先の交換はしたが「好意はなくいち友人くらいの好意で、タイプでもありませんでした。被告人の顔はネットで調べて思い出しました」と当時を振り返った。

 その後、Eさんは丸田被告から2人での食事に誘われた。Eさんは1軒目で帰る予定だったが、会話の途中で「牡蠣が好き」という話をしたところ丸田被告から「牡蠣のおいしいお店を知っているから」と2軒目に誘われた。終電までまだ少し時間があり「サッと食べて帰れば大丈夫だよ」という丸田被告の言葉を信じ、2人はオイスターバーに移動した。

「間に合わなかったね」
 しかし料理はなかなか出てこず、Eさんは終電に間に合わないと丸田被告を促したが「もう間に合わないんじゃない?」と急ぐ様子を見せなかったという。その後、店を出て駅に向かう際も丸田被告はゆっくり歩いていたと当時の様子を語った。

「終電があるため早歩きか小走りで行きたかったのですが、被告人がゆっくり歩いていたので、できませんでした。2軒ともお会計は被告人だったので置いていくのは失礼かなと思い、置いていけませんでした。被告人は『もう間に合わないんじゃない?』と言ってきたので『急げば間に合うと思うから急いでほしい』とお願いしましたが応じてくれず、不誠実だと思いました」

 そしてEさんが改札を通ろうとした時にちょうど終電が行ってしまった。丸田被告は「間に合わなかったね」と言い、朝まで飲むことになったという。わざと終電に間に合わせなかったような丸田被告の言動に不信感を持ったが、3軒目でEさんは丸田被告に睡眠薬を飲まされ、意識を失った。その状況をEさんが法廷で明らかにした。

「(酔いの程度は)ほろ酔いで、いつもより気分が高揚しているくらいでした。眠気や足元がおぼつかないことはありませんでした。3軒目のお店で被告人から『けっこう酔ってるじゃん』『酔い止めの薬だよ』と言われ錠剤を2錠渡されました。普段なら疑うと思いますが、酔っていたこともあって被告人の言葉を信じて飲んでしまいました」

 渡されたのは銀色のアルミが裏にはってあるシートで、中には白くて丸い錠剤が2つ入っていた。Eさんはそれまで飲酒して飲食店で眠ってしまうようなことはなかったというが「急に目の前が暗くなって記憶がなくなっていた」という。しかし覚えている場面が2つあると語った。

「被告人はタイプではありません」
「1つはお店を出るよと言われて起こされた場面。もう1つは外を歩いていて地面が近づいてきて、そこで途切れました。(地面が近づいてくるというのは)自分が前に倒れそうになったときの目線の感じ」

 その後の記憶はなく、Eさんは翌日の午前中に丸田被告の自宅で目を覚ました。丸田被告はEさんの隣で寝ていたという。Eさんがすぐに服装を確認すると着衣に乱れはなかったが、シーツには経血による大きいしみができていた。

「服装の乱れがなかったということもあり、性行為があったと思いたくありませんでした。(自分から)性行為をもちかけたことや承諾したことはありません。誤解を与える様な言動もありません。そういった意図もありません。被告人はタイプではありません」(Eさんの証言)

 それ以降、Eさんは丸田被告と連絡をとることも会うこともなかったが、警察の連絡を受けて事件を思い出したという。

「被告人が別の事件で逮捕されて、余罪を調べていく中で私が被害者と判明したと警察から電話がきました。『あの時、やっぱりそうだったんだな』と思いました。これまでの飲み会で突然記憶がなくなることはなかったので不思議に思っていました」(Eさんの証言)

 Eさんの証言を聞く間、丸田被告は表情を変えずに天井を見上げたり、うつむいたりしていた。Eさんの事件について「記憶が定かではない」「留保とさせていただきたい」と語る丸田被告。裁判は今後も続いていく予定だが、丸田被告が心からの反省を示す日はくるのだろうか。

「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)

 

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戦火のマエストロ 近衛秀麿

2022年01月31日 21時21分56秒 | 社会・文化・政治・経済

戦火のマエストロ 近衛秀麿 by [菅野 冬樹]

菅野 冬樹 (著)

ベルリン・フィルを初めて指揮した日本人の真実
ナチス政権下のドイツ、そしてヨーロッパ各地で、タクトを振り続けた日本人指揮者・近衛秀麿。実は、彼はその音楽活動の陰で、ひそかにユダヤ人の保護・救出を行っていた――。発掘された新資料をもとに、マエストロ・秀麿の「知られざる営為」をひも解くノンフィクション。BS1スペシャル『戦火のマエストロ・近衛秀麿―ユダヤ人の命を救った音楽家―』の出版化。

[内容]
プロローグ
第一章 ベルリン・フィルを初めて指揮した日本人
第二章 ナチス政権下の音楽家たち
第三章 亡命トライアングル
第四章 「近衛オーケストラ」の秘密
第五章 最後の謎──米軍中尉ネルソンとの対話
エピローグ
 

内容(「BOOK」データベースより)

ナチス政権下のドイツで、タクトを振り続けた日本人指揮者Maestro Konoye―。本書は、近衛秀麿にまつわる、次の三つの「謎」に光を当てる。一、ドイツを拠点とした「音楽活動」に秘められた謎。二、ユダヤ人の救済という「人道活動」に秘められた謎。三、終戦直前、アメリカ軍捕虜となった背景に秘められた謎。音楽家は、戦火の欧州をいかに生き抜いたのか―。その波乱に満ちた壮絶な生き様が明らかになる。 --This text refers to the tankobon_hardcover edition.

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

菅野/冬樹
1955年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。映像、音楽等の企画・制作を手がけるプロデューサー。1993年、全米映画製作者連盟(ギルド)のライセンスを日本人として初めて取得。1970年代後半に、作曲家・水谷川忠俊氏(近衛秀麿の次男)と知り合った後、30年以上の間、近衛秀麿についての調査と研究を継続。近衛秀健氏(近衛秀麿の長男)、水谷川忠俊氏など近衛秀麿の親族、及び関係者からの信頼を得るに至っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 
 
 
NHKBS1で放送された番組、感動したので、もっと近衛秀麿の事を知りたい、と思っていたところ、原作本があるのを知って、読んでみた。番組以上に感動してしまった。
作者の執念というべきか、志の深さ、というべきか、帯に記されていた通り、魂のノンフィクションだ。
30年以上の調査なんて、想像を絶する。
番組では描かれなかった(描けなかった?)コンセール近衛や、兄、文麿と連携した日米和平工作への試み等の話、後半からはノンストップ状態で読み切ってしまった。
作者の調査はまだ続いているらしい。第2弾が出版されることを期待せずにはいられない。それにしても、こんな凄い話が今まで、眠っていたなんて、歴史には解禁の時期があるのだと、その複雑さを今さらながら、知った。
 
 
図書館で借りて読みましたが、手もとに置いて家族にも読ませたいと思い注文します。
秀麿の生涯にも、ですが、時間的にも空間的にも、数々の困難を乗り越えて、これだけの著作を完成させた著者に敬意を表します。
なるべく多くの人に読んでいただきたい。
映画化、ぜひ実現させてほしいです。
 
 
読み応えのある秀逸な一冊だ。時の流れや生きる糧、多くを考えさせられる。著者の長きに渡る追跡とその情熱に敬服。今後の活躍を願うばかりである。
NHK・FMラジオ、12/25午後の出演予定に、水谷川優子さんと著者のお名前があるので楽しみだ。
NHK・BS1で放送された番組はぜひ、NHK地上波でも放送していただきたい。
 
 
巨匠フルトヴェングラーの献辞はBPOを指揮した近衛公への献辞です。新響のアニバーサリーへの献辞ではありません。エーリッヒクライバーが近衛公に紹介した当時、息子の名前はカール(カルル)です。後年南米へ移住してからカルロスに改名しました。序盤から間違いが多く、その後の記述も?がつきそうです。
 
 
1950年代の小学生のころに、学校の行事で近衛秀麿指揮の音楽会に行った記憶があるので興味を持って読んだ。
ノンフィクションの素材として大変良いものを一生懸命とりあげた労作だが、この本だけではまだ不十分だと思った。広く深く突っ込めばもっと色々な興味深い話が発掘できる素材だと考える。菅野氏でも他のノンフィクションライターでも誰でもよいが、さらに取り組んでほしい。
また現在の音楽界に対する秀麿の影響や残したもの、彼に対する現在の評価に触れて欲しかった(あまり高くない?)。
表現力の面では問題あり。たとえば「進言力」という言葉(68頁など)が何箇所かあるが、聞いたことのない表現だ。「発言力」の方が妥当だと思う。
さらに、251頁に「トルーマン政権を引き継いだルーズベルト大統領は・・」とあるのは大きな間違い。1945年4月にルーズベルトが病死し副大統領のトルーマンが昇格して大統領となった(8月に広島、長崎に原爆を投下したのはトルーマンである)。こういうミスがあると他の歴史的記述の正確性に不安を持つ。
 
 
近衛秀麿の事はうっすらと知っていました。けれども、こんなにもダイナミックな生き方をした人とは!
この本、ノンフィクションのようでもあり、評伝のようでもあり、また、小説を読んでいるかのような気分にもなるので、ニュージャンルの読み物。
1日で読み終えました!\(^o^)/
これだけ、アドレナリン大全開の生き方をしていた人なら晩年はかなり退屈だったんじゃないかなぁなんて要らぬ心配すらしてしまってます。
たくさん資料集めるの、大変だっただろうなー(^^;;
 
 
先週、テレビで見て一読。そんなに印象深くなかった。期待が大きかった為か、ユダヤ人救出にしても、杉原千畝とは人数が少ない。
筆者もこの本限りで広がらない。時間に余裕がある方には良い。
 
 
 
近衛秀麿 亡命オーケストラの真実
 
 
「ベルリンフィルをはじめて指揮した日本人」として近年再評価が高まる指揮者で、2018年に生誕120年を迎える近衛秀麿。第二次世界大戦の戦火の中で、これまで「空白の期間」として知られることのなかった決死の人道活動の軌跡を追ったドキュメンタリー、その知られざる活動の謎を、丹念な調査で明らかにした渾身の1冊。活動年表や欧州での活躍を物語る現地新聞の翻訳資料も収録。

(主要目次)
プロローグ
第1章 欧州での活躍
第2章 活動の軌跡を追って
第3章 ナチス占領下のポーランド公演
第4章 謎のオーケストラ「コンセール・コノエ」
第5章 亡命オーケストラとユダヤ人音楽家の国外脱出
第6章 「コンセール・コノエ」解散から終戦まで
エピローグ
出生から終戦までの活動年表
欧州演奏批評
 

内容(「BOOK」データベースより)

ナチス占領下のヨーロッパで、音楽を通して行われた人道活動。歴史に埋もれた、真実に迫った、衝撃のドキュメント。

著者について

1955年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。映像、音楽等の企画・制作を手がけるプロデューサー。1993年、全米映画製作者連盟のライセンスを日本人として初めて取得。マルチメディア事業の展開、コンテンツ制作など、数々の分野で活躍。1970年代後半に、作曲家・水谷川忠俊氏(近衛秀麿の三男)と知り合った後、30年以上の間、近衛秀麿についての調査・研究を海外も含め行っている。
 
 
番組の中の、大きな日の丸と卍の前で指揮をしている映像は興味深い。動画サイトで、戦後であろう秀麿の姿をわずかだが見ることが出来る。演奏を聴いている子どもたちの表情が良い。本では秀麿の子どもにふれる記述があるが、成長することなくたたれた命が多かった時代でもあろう。子どもは愛の結晶である。幼くして生涯を閉じた子らへ合掌。
 
 
近衛秀麿については実のところ総理大臣の近衛文麿の弟程度のことしか知りませんでしたが、NHK特集でユダヤ人音楽家をナチの手から救おうとしていたことを知り、詳しく学びたいと思い本書を手に取りました。

 子爵と言う身分など一顧だにせず、唯唯何をしたかで人の価値は決まるとヤンチャな子供は与えられたバイオリンに魅了され、音楽大学に進むと共に何の頼りもない海外へ学びに日本を飛び出した人です。

 しかし運良くウィーンフィルなどの指揮者を任され、超著名な指揮者や音楽家に尊敬を受ける演奏や編曲、自信の作曲で次第に欧州やロシアの聴衆にも名が知られる様に。一方で私財を投じて得た楽譜や自宅に練習場所まで提供したオーケストラを私物化等と逆恨みされて常任指揮者を辞めることになって行きます。

 しかし志の高い秀麿はゲッペルスやヒトラーを熱狂的に礼賛する大島浩の画策に演奏の場を奪われて活動の場をドイツ以外へと移して行き、そこで行き場を失うユダヤ人演奏家達を救うため、それまでに築いた人脈をフルに使って命懸けでコンサートを計画してゆきます。

 音楽家で専制政治と対峙したかと言えば、ショスタコーヴィチがスターリンを暗黙の内に曲中で批判していたことが有名ですが、まさに杉原千畝の様に救出に全力を尽くした秀麿も正義の人に並びうると思います。

 作曲家としては越天楽などが有名ですが、もっと知られて良い偉人の一人だと思います。是非関心のある方には一読をお薦め致します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【速報】東京都で新たに1万1751人感染 1週間連続で1万人超 月曜日として過去最多 病床使用率49.2%

2022年01月31日 21時21分56秒 | 医科・歯科・介護

1/31(月) 16:45配信

新型コロナウイルスについて、東京都はきょう新たに1万1751人の感染を発表しました。1週間連続で、1日当たりに1万人を超える感染者が新たに確認されたことになります。

先週月曜日の8503人と比べて、3000人以上増加していて、月曜日に確認された感染者としては過去最多です。

新型コロナの病床使用率は49.2%で、最大で確保できる見込みの6919床に対し、3405人が入院しているということです。東京都の小池知事が「緊急事態宣言の要請を検討する」とした50%の目前まで増加しています。

感染者のうちワクチンを2回接種していた人は5373人で、1回も接種をしていない人は3035人でした。

年代別では、
▼10代未満が1606人
▼10代が1374人
▼20代が2485人
▼30代が1963人
▼40代が1884人
▼50代が1190人で、
重症化リスクの高い65歳以上の高齢者は909人でした。

現在入院している感染者のうち、東京都の基準で「重症者」とされる人は、26人となっています。

また、新たに1人の死亡が確認されています。

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徹底した隔離政策が街に賑わいを取り戻した 新型コロナウイルスを封じ込めた中国・南京の今

2022年01月31日 08時05分02秒 | 社会・文化・政治・経済

2020/4/4 ドキュメンタリー

竹内亮

ドキュメンタリー監督 番組プロデューサー(株)ワノユメ代表

「新型コロナウイルスは、封じ込める事が可能である」と、身をもって体験した。

私が住む中国の人口850万都市・南京市では一時、感染者の総数が93人に上った。しかし、南京市発表によるとその後、全員が退院し、死者はゼロ。地理的に武漢に近い地域でありながら、南京はどうしてここまでウイルスを封じ込める事ができたのか。中国への入国者を感染の有無に関係なく防護服を着せて、ホテルで隔離……。AIロボットが薬を運ぶなど、SARSを教訓とした病院……。そして、市民の協力……。賑わいと「安心」が戻ってきた街に出て、最前線で見えない敵と戦い続けた人たちを取材した。

●南京の徹底した隔離政策 2ヶ月間で感染者93人、死亡者ゼロ
日本人である私は南京市で、中国人の妻と共に番組制作会社を経営している。
1月下旬、新型コロナウイルスが中国全土で感染拡大し始めると、南京市は直ぐさま市民の移動制限を開始し、日本出張から帰国した私も自宅で2週間の隔離生活を余儀なくされた。子供二人と義祖父母と一緒に暮らす私にとって、初めの1週間は緊張と不安の日々であった。

2週間の隔離生活を終えた私は、街に出ると驚きの連続だった。道路には車が走っておらず、全ての店舗が閉まり、地下鉄やオフィス街に入る際には徹底した体温検査や個人情報の届け出を要求された。人が集まるイベントはすべて中止となり、図書館や博物館などの公共施設、ジムや学習塾はすべて閉鎖となった。唯一営業を続けていたのはスーパーや薬局などの小売店のみで、飲食業はデリバリーや持ち帰り中心の営業を余儀なくされた。そして私たち一般市民には、外出時のマスク装着が義務付けられた。詳しくは3月初旬に配信した「感染者ゼロの街」をみて欲しい。

現在、南京市の移動制限は解除されてほぼ正常の生活に戻った。南京市はどうしてここまでウイルスを封じ込める事ができたのか、今回は現場の最前線で働く人々に取材を行なった。

●感染有無にかかわらず防護服で送迎、徹底したホテル隔離政策
今回私が取材に行ったのは、海外から南京市に入って来た人を専門に隔離するホテル。中国は現在、外国からの訪問者は基本入国禁止にしているが、海外から戻ってくる中国人留学生などは入国する事ができる。現在、中国で発見される新規感染者のほとんどが海外からの帰国者のため、現場は緊張感に包まれていた。
帰国者を乗せたバスがホテルに着き、降り立ったその姿を見て私は驚いた。スタッフのみならず、帰国者も全身防護服を着ているのだ。彼or彼女(顔が見えないので分からない)は感染者ではないのだが、二次感染を防ぐために徹底している。この隔離ホテルには数人の専門医が24時間体制で駐在し、市の担当者も10数人がこのホテルに泊まり込み、帰国者たちのケアに従事している。彼らは常に感染者と接する危険性があるため、基本的に家に帰る事ができず、2ヶ月間ずっと隔離ホテルに泊まり込みで働いているという。

南京市の担当者によると、この2ヶ月間担当者が南京市内の50軒以上のホテルと一軒一軒交渉し、半分以上のホテルに断られながらも、最終的に10数軒から隔離ホテルとして提供してもらう同意を取り付けたという。また、特に政府からホテル側への補償金は無く、隔離者からの宿泊料のみで賄われているという。「多くのホテルオーナーは、社会的責任を果たすために隔離ホテルとして提供している」と担当者は話す。

● 買い占めが起こらなかった南京市―「世界の工場」中国の供給力
日本を含め世界各地で食料品やトイレットペーパー等の生活用品の買い占めや品薄状態が続いていると耳にするが、この2ヶ月、少なくとも南京ではそういった現象は起きなかった。感染が急激に増えた1月末、私が南京市の大型スーパーに買い出しに行った時、マスクと消毒液は売り切れていたが、それ以外の冷凍食品、生鮮食品、トイレットペーパーなどの生活用品は常にスーパーの商品棚に並んでいた。その後まもなく、消毒液も手に入るようになった。一体どのように商品を供給し続けたのか、私は南京市の中心部にあるウォルマートを訪ねた。

店内には所狭しと商品が並び、品薄なものは何一つ無く、マスクも販売していた。
店長に話を聞くと、移動制限している間も生活必需品の生産者、物流業者、小売業者の営業は認められたため、通常通りに仕事をしていたという。さらに元々1月末から2月初旬にかけては中国で最も大切な伝統的な祝日、旧正月の時期で、倉庫には大量の商品のストックがあったという。冷凍食品など短期間に大量の需要があり、供給が間に合わない商品に関しては、サプライヤーの数を増やして対応した。取材を通して一番感じた事、それは中国が「世界の工場」であり、商品を提供できるサプライヤーが周辺に溢れるほど存在するため、他国に比べて容易に商品を供給し続ける事ができたということだ。

●SARSを教訓を生かす 感染症専門病院
93人の感染者を収容し、死亡者ゼロ、医療従事者の感染者もゼロという結果を残したという病院を取材するため、私は市の外れにある南京感染症専門病院に向かった。ここはSARSの教訓を元に考案・設計された、2015年に出来た中国最大級の感染症専門病院である。病棟では汚染区域と非汚染区域をきっちり分けるため、たくさんの出入り口やエレベーターが計算された形で設置されている。
新型コロナ患者を収容した病棟にいくと、隔離病棟出入り管理場所というところには、防護服や手袋の着脱の手順が書かれた大きなパネルが目に飛び込んできた。そこには更衣室から病室、処置室、脱衣室を経てシャワー浴び着替え終えるまでの手順が一つ一つ事細かに記されていた。手袋、靴カバーは何重にもなっており、それらをつけるタイミングまで指示されている。脱衣時は装備を一つ外す毎に手を洗うことが要求されていた。

薬を運ぶのはAIロボット、病室内はドアを閉めた状態で換気できるシステムが整っている。新型コロナ対策のトップであるこの病院の副院長張侠医師に話を聞くと、「新型コロナウイルス単体の致死率は高くない。しかし基礎疾患と合わさると危険」と話す。そのため、感染症専門の医者と、糖尿病や心筋梗塞などの基礎疾患専門の医者がチームを作り、同時に二つの病気を治療していく方法を進めたという。
私たちが取材した時は既に感染者全員が退院してしばらく経っていたが、最近外国で既に感染した数人が南京に入って来たため、再び新型コロナと戦う日々が始まっている。危険と隣り合わせの最前線で戦う医療従事者に心から敬意を表したい。

●政治家は「即断即決」を 日本に住む皆さんの無事を願って
新型コロナを抑え込む一番良い方法は、政治家が常に先手を打って「即断即決」で物事を決め、責任を取る「覚悟」を持って国民を引っ張っていく事。
そして国民も多少不満はあっても耐え、政府が行う政策に協力、支持する事だと思う。
南京市は市民一丸となって市の政策に協力し、結果ウイルスを封じ込めた。今、南京に暮らす私たちには安心感がある。この安心感は何物にも変え難い。
私たちはこの作品を通して、日本に南京市の真似をして欲しいと言いたい訳ではない。
あくまで参考の一つとして、日本に合ったより良い対策を考えるヒントになればと思い、この動画を制作した。
日本の皆さんの無事を、心より願っています。

 


藤井聡太竜王、残り時間3分29手詰め読み切った 王将戦3連勝で最年少五冠に王手 

2022年01月31日 08時05分02秒 | 社会・文化・政治・経済

1/31(月) 6:00配信 スポーツ報知

将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖=が渡辺明王将(37)=名人、棋王=に挑戦している第71期王将戦七番勝負第3局が30日、栃木県大田原市の「ホテル花月」で前日から指し継がれ、先手の藤井竜王が135手で勝ち、シリーズ3連勝で史上最年少・4人目の五冠獲得に王手を掛けた。終盤の激戦の末、29手詰めを鮮やかに読み切って偉業に残り1勝と迫った。

【一覧】将棋の五冠達成者

 死闘を制した直後でも、藤井の声に熱はなかった。恐ろしいほどに淡々と、勝負を振り返るだけだった。「封じ手のあたりはちょっと失敗したのかなと。その後、どう勝負をしていくかという局面が続きました」。熱戦に勝利した直後の心境を棋士が「爆弾処理を終えた後のよう」と表現することがあるが、竜王の声に恐怖を乗り越えた震えはなかった。楽しいゲームを終えた後のような充実感を漂わせるだけだった。

 渡辺の封じ手に対し、藤井の大長考から幕を開けた2日目。繊細な攻防が続き、互角の形勢が続いた。終盤、竜王がやや有利となったが王将が勝負手を連発。極めて難解な局面を迎えながら、先に持ち時間が残り6分まで切迫した藤井だったが、正念場で真骨頂を発揮する。局後の談話は全てを証明している。

 「終盤、少し足りないと思っていましたけど、飛車を取った手が際どく詰めろになったので、そのあたりで好転したのかなと」

 言及した局面で後手玉には29手詰めが生じていた。残り時間は3分。自玉も危険にさらされ、駒台には歩しかない。どんなプロでも読み切るのは困難を極める局面だったが、藤井は唯一の正解を指し続けて渡辺の王将を討ち取った。

 どれだけAI研究が進んでも、分岐の果てにある終盤戦で頼れるのは自らの力でしかない。今回も最後の最後に藤井が自らを救ったのは幼い頃から研鑽(けんさん)を積んできた詰将棋の能力以外の何物でもなかった。

 一気の3連勝で王将奪取に王手を掛けた。羽生善治九段、中原誠十六世名人、大山康晴十五世名人の3人しか達成していない五冠。史上4人目、そして1993年に22歳10か月で達成した羽生の年少記録を29年ぶりに塗り替えるまで残り1勝となった。2月11、12日に行われる第4局の前には、A級昇級が懸かる順位戦B級1組の阿久津主税八段戦も控える。栄光への冒険は続く。

 取材後の感想戦。藤井の声はいつものように…いや、いつもより楽しげに聞こえた。最高の相手と将棋の深い場所で戦い続けられたこと。19歳には、勝ったことよりうれしかったのかもしれない。(北野 新太)

 〇…後手番ながら中終盤を有利に進めた好局を落とした渡辺は「(形勢の良し悪しは)難しいと思っていたんですけど…」と振り返りながら、次局に向け「やることは変わらないので、次が特別に何かということはないです」と述べた。2008年度の竜王戦七番勝負で将棋界初の「3連敗4連勝」をやってのけたこともある第一人者。先手番の第4局でまずは1勝を返し、流れを変えたい。

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女子ゴルフ 年間獲得賞金2022年1月14日更新

2022年01月31日 08時05分02秒 | 社会・文化・政治・経済

JLPGA賞金ランキング対象トーナメント(JLPGAツアー競技)での年間獲得賞金ランキング。
※臨時登録者が獲得した賞金はランキングに含まれない。

UNISYS Unisys Scoring System

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順位 氏名 金額 優勝回数 試合数
1 稲見 萌寧 ¥255,192,049 9 45
2 古江 彩佳 ¥246,743,575 6 46
3 小祝 さくら ¥200,423,583 5 52
4 西郷 真央 ¥178,997,891 0 50
5 西村 優菜 ¥175,257,855 4 51
6 申 ジエ ¥130,969,269 4 33
7 勝 みなみ ¥127,986,540 2 47
8 原 英莉花 ¥125,587,582 3 44
9 菊地 絵理香 ¥117,833,334 1 46
10 上田 桃子 ¥113,146,872 1 42
11 高橋 彩華 ¥108,848,310 0 50
12 大里 桃子 ¥105,132,686 1 51
13 山下 美夢有 ¥104,563,214 1 49
14 渡邉 彩香 ¥102,233,748 1 48
15 笹生 優花 ¥99,985,742 2 21
16 ペ ソンウ ¥96,089,299 0 39
17 鈴木 愛 ¥90,581,601 1 45
18 三ヶ島 かな ¥89,066,929 1 49
19 渋野 日向子 ¥79,004,375 2 24
20 全 美貞 ¥78,398,940 0 45
21 青木 瀬令奈 ¥75,730,043 1 46
22 吉田 優利 ¥75,287,983 2 50
23 永峰 咲希 ¥72,817,147 1 49
24 金澤 志奈 ¥69,971,981 0 47
25 イ ミニョン ¥69,679,987 0 43
26 笠 りつ子 ¥69,669,288 1 47
27 堀 琴音 ¥67,491,990 1 34
28 藤田 さいき ¥65,558,978 0 45
29 酒井 美紀 ¥64,106,631 0 52
30 岡山 絵里 ¥63,657,816 1 47
31 比嘉 真美子 ¥62,533,941 0 50
32 木村 彩子 ¥60,040,268 0 50
33 植竹 希望 ¥59,831,243 0 40
34 穴井 詩 ¥59,220,074 0 52
35 若林 舞衣子 ¥57,899,032 1 48
36 サイ ペイイン ¥57,233,839 0 48
37 濱田 茉優 ¥55,588,021 0 48
38 野澤 真央 ¥51,324,688 0 47
39 仲宗根 澄香 ¥48,609,046 0 50
40 森田 遥 ¥47,657,184 0 45
41 ユン チェヨン ¥46,317,065 0 45
42 田辺 ひかり ¥42,644,632 0 46
43 テレサ・ルー ¥42,447,972 0 44
44 大山 志保 ¥38,823,610 0 32
45 臼井 麗香 ¥38,799,185 0 45
46 柏原 明日架 ¥37,419,773 0 50
47 菅沼 菜々 ¥35,849,059 0 36
48 イ ナリ ¥35,487,810 0 39
49 李 知姫 ¥35,325,169 0 42
50 有村 智恵 ¥32,011,751 0 46

 


今朝の取手は午前5時、気温マイナス1℃

2022年01月31日 07時38分31秒 | 日記・断片

鈴木さんと西田さんの散歩に合流した。
鈴木さんから絵手紙をいただいた1月23日以来である。
金星が東の空の低い位置に鮮やかに光を放っていた。
今朝の取手は午前5時、気温マイナス1℃。

友人たちとの午前7時のゴルフスタート。
「グリーンがまだ凍っていてね」
3日前のゴルフについて、鈴木さんが言う。
「肩がいたくなって」

西田さんが、スマホを購入した。
早速、鈴木さんからラインを教えてもらったそうだ。
友人・知人の中で、スマホを持たないのは、当方だけになる。
帰宅して、テレビを観てから利根川へ行く。
今年初めて、手袋をした。
実は、手袋がどこへしまったのか、見つからなかったのだ。
知人の住所を確認するために、鞄や書類入れや紙袋を確認したら、
紙袋の中から何と!手袋が出てきた。
利根川堤防から富士山が見えたので、今朝の2度目の散歩も実行して良かったと思う。
「外は真っ暗闇だし寒いのに、散歩なの。よしたら」と家人は言うが、当人は午前5時25分にバイクでキャノンの清掃のパートで家を出ていく。

午前7時2分撮影


人間にとって科学とは何か

2022年01月30日 10時49分21秒 | 社会・文化・政治・経済
 
村上 陽一郎  (著)
 
純粋な知的探究として発して二百年、近代科学は社会を根底から変え、科学もまた権力や利潤の原理に歪められた。人類史の転換点に立つ私たちのとるべき道とは? 
地球環境、エネルギー問題、生命倫理----専門家だけに委ねず、「生活者」の立場で参加し、考え、意志決定することが必要だ。科学と社会の新たな関係が拓く可能性を示す。
 

近代科学は人間が自然現象を観察し、そこから規則性を探求していく中で発展してきました。
その時、主体は人間であり、客体は自然という確固たる関係がありました。
一方、現代科学は人間自身の心や身体も観察の対象、つまり客体となったのです。
その結果、心理学や医学などが飛躍的に進歩しましたが、客体の世界が拡大したことに伴い、主体であったはずの人間という概念が縮小されてしまったのです。
加えて現代科学は、人間に欲望のまま生きることを促してきました。
しかし、人間には、欲望を抑制する意志もありますし、より良い社会を築きたいという理想を持つことができます。
たとえ民族や文化は違っても結び合っていく力があります。
そうした人間の可能性に目を向け、人間の精神を高めていく。
いわば「人間の拡大」が、科学技術のあり方を変え、社会全体の変革につながっていくと思うのです。

科学教育に携わってきた一人として、科学と並行して、人間の理性の限界を超えるものへの懼れがなければ、社会は破綻してしまうのではないかと憂慮しています。

(懼れ:自分よりはるかに力のあるものを尊ぶ。
神仏や目上の人物などの圧倒的な存在に対して慎んだ気持ち・態度になることを意味する)

ただ難しいのは、特に日本社会においては、宗教に対する興味・関心は全体的に低いと言わざるを得ない状況にあることです。
もちろん、個々人の心底には宗教心なるものは存在すると思います。
しかし、宗教的な思想やエネルギーを社会に現出させるような力は、ほとんどないのが現状ではないでしょうか。
宗教心も地域や社会に根付き、ひいては科学技術を支える哲学になっていくのではないでしょうか。
信仰心は大切です。
信念で行動する人が一人でも増えれば、それが周囲に触発を与え、社会全体をより良い方向に導いていけると信じています。

出版社からのコメント

学生の科学離れが言われ、研究予算の削減が取りざたされ、国際間では技術競争の優位を保てなくなった現代日本。まさに「必読の書」。

内容(「BOOK」データベースより)

純粋な知的探究から発して二百余年、近代科学は社会を根底から変え、科学もまた権力や利潤の原理に歪められた。人類史の転換点に立つ私たちのとるべき道とは?地球環境、エネルギー問題、生命倫理―専門家だけに委ねず、「生活者」の立場で参加し、考え、意志決定することが必要だ。科学と社会の新たな関係が拓く可能性を示す。

著者について

1936年東京生まれ。科学史家、科学哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。
上智大学、東京大学先端科学技術研究センター、国際基督教大学、東京理科大学大学院などを経て、東洋英和女学院大学学長。著書に『科学者とは何か』『文明のなかの科学』『あらためて教養とは』『安全と安心の科学』ほか。訳書にシャルガフ『ヘラクレイトスの火』、ファイヤアーベント『知についての三つの対話』、フラー『知識人として生きる』など。編書に『伊東俊太郎著作集』『大森荘蔵著作集』など。
 
 
 
  表題のとおり,「人間にとって科学とは何か」という古くて新しい,しかも厄介な難題に具体例を紹介しながら平易に解説した好著。われわれ人間社会の存続にとって不可欠な科学の意義を一般市民にも開かれたもの(ないしは開かれるべきもの)として語ってゆく姿勢に敬意を示したい。第9章「私たちにとって科学とは何か」などには,新政権の目玉となった「事業仕分け」への論評もある。この論評から著者自身の科学観が鮮明になっている。

  一連の諸問題に科学史から紐解く姿勢はさすがだが,そもそも科学は一部の専門家のみが研究してその内容を理解していればよいというものではなさそうだ。「トランス・サイエンス」という言葉があるように(著者によれば,「トランス」は「超えた」よりは「広がった」と把握したほうがいい),科学にもとづく論理から導かれる合理性(科学的合理性)とは異なる,「社会的合理性」もが尊重される時代であることを明確に認識しなければならない。生命倫理,環境・エネルギー問題など,科学の見識だけでは決着のつかないものがあまりにも多い。だからこそ,「市民参加型技術評価」のような新たな制度的枠組みへの関心が高まるのだろう(138頁)。科学リテラシーの鍛錬が必要だ。

  著者は最後に「科学教育の必要」と題し,現在の専門家養成カリキュラムから教養教育に方向転換する時期に来ていると述べている。リベラル・アーツとしての教育の志向なのかもしれないが,興味深い。「新しい教養教育は,現代に即した現実的テーマを,分野横断的に取り扱う必要があります。・・・これからの時代は,理系でも法律や倫理の知識は欠かせませんし,同じように文系でも,科学や技術の影響を理解し,判断し,意思決定する能力が,読み書き能力と同様に大切なのです」(182頁)。本書を手がかりに,表題に対して自分なりに考えてみること,その一歩が切実に求められている。貴重な問題提起の書だ。
 
 
科学を俯瞰して解説している本は意外と少ないようです。執筆者の膨大な知識をベースに哲学が明確に述べられており、科学と人間との関係が判り易く記述されています。この考え方に賛同するかしないかは別にしても自分の考えを整理するのに大変役立つ本でした。
 
 

著者は、科学哲学者で、専門は物理学史。

本書に収められているのは、科学者の置かれた苦境、科学者の倫理、および複雑化する現代社会における科学者のあるべき姿などに関する論考である。
科学者ひとりひとりが、確固とした個人的な倫理観をもつことを著者は重視している。

印象に残った箇所を記し、コメントする。

かつて社会の中で孤立し、自己完結的であった科学が、現代社会の中で果たす役割がきわめて多様化し、複雑化しています。
それに対して、社会の仕組みは事態に見合うよう整備されていないことが、いやでも目に付くことになります。
コメント:
つまり、「社会変化の速度に、社会が追いつけていない」。
私たちに出来ることのひとつは、<みんなで怠けて「変化の速度」を遅らせる>ことではないだろうか。
不真面目だと思われるかもしれない。
しかし私は、「どこに向かっているかも分からずに猛スピードを出している車」のブレーキを、そろそろ踏んではどうかと思っているだけである。

数学者ロトフィ・ザデーの論文(Lotfi Asker Zadeh)のファジィ論理学は1が真で0が偽だとすると、1/0の論理学ではないんです。
いわゆる二値論理学(真か偽に必ず定まる)というのがヨーロッパの論理学です。
それに対して、ザデーは、一つの命題の真理値を1と0の間のどの値をとってもいい、という論理学を作りました。
この論理学は、最初はアメリカでは全く受け入れられなかった。
まず飛びついたのは日本人で、学会ができるのですが大半を日本人が占めて、論文の著者も七割が日本人。
私は本田財団に関わっていまして、ザデーに本田賞を差し上げたら、日本人は自分の理論の最初の理解者であってこんな賞まで頂けてどれだけ光栄であるかと、切々と訴えてくれました。
(略)
黒白をはっきりさせずグレーゾーンにことを落ち着ける方法というのを、日本は、文化的な価値観として持っているのかもしれません。
そうであれば、日本から発信するひとつの社会的な価値として、「状況的倫理観による紛争解決の方法」で貢献できるのかもしれません。
コメント:
そもそも黒か白かが仮に成り立つとしても、単一の属性に注目した場合にしか成り立たない場合が多い。
世界は、複雑である。
考慮する変数を増やせば、黒白に分類できはたずのものでさえ、どんどんグレーになる。
ハーバード大学のサンデル教授が著書『Justice』で述べているように、正義に関しては、「美徳」、「最大多数の最大幸福」、そして「自由」という相反する三つの属性が矛盾し合う。
そして、人々を少数の属性[信仰など]のみに基づいて「敵・味方」に分類することこそが、あらゆる暴力的紛争の元凶である。
ゆえに「状況的倫理観による紛争解決」は、正しい態度である。

社会的な科学のあり方を考える場合、日本の「公」ということばに問題があります。
公というのは、およそパブリックとはちがう意味、「お上」でしかないことです。「お上」とはいったいなんでしょうか。
「公(おおやけ)」は「大きな家」を意味します。
大和朝廷時代、一番大きい家は天皇家だった。
だから本来、公は天皇家のことなんです。
だから天皇家に勤める人たちは公の人で公家なんです。
そこで公という言葉が少しだけ広がります。
つまり個人的に天皇家だけではなくてその周辺領域に広がった。
江戸時代になって天皇家が架空の為政者になって、実権が征夷大将軍たる将軍家に移ったので、公は将軍家になりました。
現代では、政治家、それをとりまく官僚組織のことをお上といいますが、これは明治以降だと思います。
パブリックが「公」や「お上」ではないとしたら、訳すとすればなにか。
近頃少し定着してきた言葉が、「公共圏」ということばで、これは”public sphere”という英語をもとにしています。
それで相変わらず「公」はついていますが。
なかなか私たちの感覚の中に、パブリックという言葉のもつ本質的な意味合いが浸透してきません。滅私奉公という言葉もあります。今では死語なのかもしれませんが、感覚としては日本人の中に残ってしまっている。
「公」と「私」の間にとても大きな距離があるのです。
自分個人ではなくて、自分と手を結んでいる多くの他者との間に作られる空間のことが「公」なのです。
だからそういう意味で常に自分(「私」)を超えた何ものかへの感覚というものが、絶対に必要です。
だから公の世界にコミットするときは自分の私権をなにほどかは斟酌しなければならない必然性が出てきます。
コメント:
要するに、ここで著者は「日本人には、パブリックという概念がない。
なので、自己犠牲により公に奉仕するという発想にも乏しい」と述べている。
ただし、日本には「世間」という概念があるので、治安は悪くないし、人々も礼儀正しい。
ゆえに、おそらく日本社会は村上氏が思っているほど悪くない。
問題の本質はむしろ、<「世間」の範囲は「自分の知り合いの範囲」、すなわち「国家」よりはるかち小さい>という点、すなわち「日本人の心の中おける<公>の範囲の狭さ」にあるのではないか。

もともと哲学と科学は原点は同じです。
つまり、ものを考えるということがすべての原点になっているからです。
知は、自分を知り、他者を知ることの大きな助けとなる。
だから、科学に限らず、どんな知識も、人間にとって役立つのです。
経済にとって役立つかは別にして人間にとって役立つのです。
コメント:
一般的に「それが何の役に立つか」に答えることは、難しい。
そもそも私たちは、生きていて「何の役に立つ」のか。
冷静に考えてみると、よく分からない。
 
 
 

科学史・科学哲学の泰斗と言える著者が現代社会における科学とのつきあい方、科学のあり方を述べた書である。
口述筆記のためか、全体として非常に読みやすくなっている。取り上げられているテーマは軽いものではないが、難解すぎず、わかりやすくまとめられている。

まずは科学というものが如何に形成されてきたか、科学と技術の違い、日本における科学の受容と発展などについて触れ、現代社会における科学が純粋に科学のための科学(プロトタイプの科学)ではなく、社会と相互に関連し合う科学(ネオタイプの科学)に変貌してきたと説く。
では、ネオタイプの科学の時代において科学や科学者はどのように社会と関わっていくべきか。
このあたりから筆は問題の本質と言うより周辺をなで回して終わってしまっているように思える。
原子物理学、生命科学、地球科学、倫理や安全といった重要なテーマを扱いながらも、こういった問題がある、こういった考え方があると紹介されてはいるが、そこまでであるので、思考を深める材料がまったくないという印象であった。
本書の中で様子見も積極的な行為であると述べられているが、本書全体が様子見に終わってしまったようである。

座談風というか評論風になってしまっていて、内容が軽くなってしまっていることは否めないであろう。
現代における科学や科学者のあり方を考える入口には良い書であろうが、考えを深めていくには少々物足りないものである。
 
 

1.本書の構成について
 
 全体的に冗長でかつ雑な印象を受ける。もう少し丁寧に構成を組んで欲しい。話が飛んだり戻ったり、脇道にそれたりして読みにくい。これらは、著者のせいなのか編集者のせいなのかは分からない(語りおろしにより原稿を作成したとのことである)。また、一応章立てされてはいるが、章のタイトルとその内容はあまり関連のないものがある。

2.著者の主張について

 「科学技術と社会STS」に関する話題であるが、あくまで科学(科学者)の立場におり、擁護するスタンスをとっている。

 著者は科学および科学者に対してはきわめて寛大であり、美化し過ぎている部分さえある。すべての科学者が純粋な憧れや好奇心・探究心だけで突き進んでいるのではない。成果を上げやすい分野、注目を浴びやすい分野に大挙して押し掛けている現実に目を向けていない。

 また、「科学は人間の価値観には立ち入らないという信念」を肯定しているが、果してそれで良いのか? アメリカのガンロビーのスローガンの一つ「Guns don't kill people, people kill people (people do).」(銃は人を殺さない、人が殺す)を連想させ、そら恐ろしくなる。科学者の責任放棄ともとれるし、“われわれは社会に立ち入らないから、あなたがたも科学には立ち入らないでください、ただしお金だけは出してください”と言っているように聞こえる。

 一般市民に対して「科学のための科学」や「社会のための科学」に対し理解を示して欲しい、科学リテラシーを上げるべきだと主張するのは結構である。しかし、科学者に対し、社会リテラシーを上げるよう強く主張していただきたい。一方的な要求は虫がよすぎるし、一般市民はそれほどお人よしではない。科学はもはや科学者だけのものではなく、科学と社会の両方の歩み寄り・協力がなければ、この複雑化した世界はよいものにならないのだから。

 今度は、科学ではなく社会の方に軸足を置いた著作を読んでみたいと思う。
 

林修先生が著者を推薦されていたので読んでみました。あわせて、「あらためて学問のすすめ」、「安全と安心の科学」、「科学するまなざし」、「やりなおし教養講座」などにも目を通しました。著者は人文科学系の科学史家です。ですからここでは、科学にまつわる歴史や、科学についての単語、今日的課題が述べられています。

 林修氏はテレビの番組で、現代文の問題になるような作家の文章は、海老が小さくて衣ばかりの海老天であると表現されていました。大変失礼ですが、私も人文・社会科学系の作家の本は、海老が小さくて衣ばかりの海老天のような文章が多いと思う。

 この本は科学の話題を幅広く扱っている本です。
 
 

語りおろしを編集部がまとめたという、「科学と社会」を巡る長編評論とでもいうべき1冊。さすが科学史・科学論の大御所らしく、前半を中心に興味深いエピソードが次々に出てきて、面白く読み進めることができた。ところが後半、ページが進むにつれて話題が拡散気味になり、「あれ、ここは何の話?」といった気配が兆してくる。
科学のための科学というプロトタイプと、社会の中での科学というネオタイプの対比、という大まかな論点は漠然と維持されているが、ここに民主党の事業仕分けに対する不満・批判という時事的要素が混ざってきて論述がぼやけ始め、やがて尻切れトンボになっておしまい。率直に言って、編集が手を抜いたのではないか、とすら思えてきた。

 雑なところをもう少し挙げると、例えば、温暖化論争でアル・ゴアやIPCCの指導的研究者に「作為」が窺えることを指摘する一方、理屈抜きで「それでも温暖化対策は必要だ」と「飛躍」してみたり(82頁)、16〜17年前の、紫煙もうもうたる中に入った経験を「最近ではやや珍しい体験」だと言ってみたり(116頁)。口語体なので気楽に読めるものの、注意深く辿っていくと、他にも薄味な箇所はけっこう多かったように思う。
 
 
 

 

 


機械と神―生態学的危機の歴史的根源

2022年01月30日 10時49分21秒 | 社会・文化・政治・経済

リン ホワイト  (著), Jr. White,Lynn (原著), 1 more

内容(「MARC」データベースより)

科学と技術の無制限な研究・開発によってもたらされた、人類存続に対する危機。人間中心の自然観など、キリスト教的な世界像から原因を考察する。1972年刊の再刊。
 
一見すると、科学と宗教は相いれない関係性のように思われるかもしれません。
しかし、歴史学者のリン・ホワイトが、著書「機械と神」の中で、「(キリスト)教会は西欧思想の<母胎>ではないにしろ、少なくとも<子宮>である」と述べたように、西欧に誕生した科学技術文明にはキリスト教の影響があります。
彼は、むしろ、自然破壊の歴史的な源泉をそこに求めたのですが。
キリスト教の世界観による、自然界の全ては神によって造られており、中でも人間は「神に似た唯一の非造物」として特別に位置付けられています。
この考えに立つ時、全ての自然現象には、漏れなく神の意志や神の真理が内在していることになり、<神の似姿>である人間は、少なくとも、その一部を読み取れるという発想が芽生えていくわけです。
そして人間は、その真理を理解しようと自然現象を観察し、そこから規則性を探求していくのです。(村上陽一郎・東京大学・国際基督教大学名誉教授)
 
 
 

ホワイトの説は今の日本ではもはや陳腐な常識のようになっている。
いわく、「キリスト教は、神が、人間を自然の支配者として世界に置いた人間中心の教えによって自然破壊を促進した。これに対して、東洋的な自然宗教は人間もまた自然の一部にすぎないと教え、人間は自然を尊敬し、これを破壊しない。」しかし、これが相当作り話であることは、少し歴史の事実をふりかえればわかる。

 もし自然宗教が環境を保護して来たということが事実ならば、オリエントや中国の自然宗教の地域では環境は守られて来たはずだ。だが、実際はそうでなかった。かつて豊かな森林だったという古代メソポタミアは、今は不毛の地である。古代メソポタミア人の宗教は、いわゆる自然宗教だった。彼らは焼きレンガを作るためと、農地拡大のために森林伐採をした。その結果、森林の蒸散作用が失われて雨雲ができなくなり 、彼らは灌漑をしたが、その結果、川の水に含まれる塩分のために塩害が起こり砂漠化してしまった。
 古代中国もまた、自然宗教の地であった。ここでは北方からの騎馬民族の侵入をふせぐ万里の長城を築く為に、莫大なレンガを製造するために森林が次々に燃料として用いられて消失していった。ゴビ砂漠はそのあとだと言われている。
 かつてヨーロッパは森に覆われていた。キリスト教宣教師が、ケルト人やゲルマン人が神として拝み動物やときには人を生贄として捧げた神木を切り倒したということを取り上げて、環境派はキリスト教が環境破壊の元凶だという。だが、宣教師たちがしたことは「森林破壊」でなく、彼らを子どもなどを樹木に生贄としてささげる迷信から解放するためのデモンストレーションにすぎない。「神木」を何本か切ったって森林は亡びない。実際に、ヨーロッパの森林を破壊したのは12世紀の農業革命と大開墾、そして16世紀以降の帝国主義諸国による植民地争奪戦のための軍艦建造競争である。スペインはかつての森林に覆われた緑豊かな国土を、無敵艦隊アマルダと引き換えに赤土の荒野とした。そして、産業革命後、環境破壊はさらに世界に急激に拡大した。

 現代世界を見よう。中国では、経済発展で肉食志向のせいで過放牧で砂漠化が急激に進んでいる。米国、オーストラリア、インドなどの経済効率優先の大規模灌漑化学農法も大地を砂漠化している。世界で毎年6万平方キロが砂漠化している。
 現代のグローバリズムを掲げる市場原理主義の自由主義経済は、大地を急速に滅ぼしつつある。穀物メジャーは、途上国の大地主に札束をもって近づき、森を切り払って農地を大規模化し、単作・機械化・化学農法を持ち込んだ。
結果、大量の穀物を安価に収穫し世界市場に売りさばいて、穀物メジャーは莫大な利益を得た。しかし、十年もたつと大量に投じられた化学肥料と農薬と連作で大地は疲弊した。すると、国際穀物メジャーはさっさと生産地を他国に移してしまう。 
農民たちは荒廃した大地を残され、森を失い、雨を失い、大飢饉がその国を襲う。国際的支援が必要ということで国連が動き、国々が拠出して大量の小麦を買いつけて、大飢饉に襲われた国の人々に提供することになると、莫大な利益を上げたのが、穀物メジャーである。
 貪欲なグローバリズム経済は、大地を収奪しつくしてしまう。グローバル企業というものは、企業利益を目的として活動している貪欲な怪物である。
かつてトマス・ホッブズは、近世に登場した中央集権的な国家を怪物リヴァイアサンにたとえたが、近代諸国家をも呑みつくす現代のリヴァイアサンは、自由市場主義経済をドグマとするグローバル企業である。TPPは、こうした動きの典型。
 以上のように、洋の東西を問わず、破壊の元凶は貪欲・無制限な経済活動であることは、過去も現在も同じである。

 今日では、ホワイトの「キリスト教環境破壊犯人説」は、キリスト教をスケープゴートにして、真犯人であるグローバル企業・自由市場経済・TPPの悪辣さを隠蔽するために利用されている。意図的かどうかは知らないけれど。
 
 

 


人間の尊厳と可能性への「不信」

2022年01月30日 08時48分53秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼思想を貯めることが大切だ。
▼大いなる物事は人知れぬ小事が積まれてできる。
▼サイバー犯罪が初の1万件超。
身代基金要求型が急増。
常にシステム更新を。
▼人の心を打つのは、生命からほとばしる必死の思いだ。
▼励ましは、炎の一念がもたらす魂の触発。
▼一人一人が現実に直面している生活の悩みと格闘し、生命の境涯を変革していくことだ。
▼人間には、生命への根源的な迷いがある。
それは人間の尊厳と可能性への「不信」ともいえる。


利根輪太郎の競輪人間学 今度こそ

2022年01月29日 12時00分44秒 | 未来予測研究会の掲示板

競輪ファンたちから高く評価された1番人気1-4(2・2倍)の車券が消える。

これが、競輪のジャンブル性の所以である。

FⅠ立川競輪 サンケイスポーツ杯 

初日

1レース
並び 4-1-6 7-2 5-3

レース評
勝俣と榎本が強力タッグを組む。乗れてる勝俣から榎本が1勝だ。逃げる横田から浦川の進出もあるし、佐山にも一発の魅力。

結果

5-1 4,680円(13番人気)

5-1-7 5万3,800円(92番人気)

2日目

並び 3-5-6 4-1 7-2

レース評
本命は神奈川3車で組む勝俣。メンバー的にも勝ち切れると読むが、番手の鈴木は状態が一息。緑川と前島にも一発の破壊力。

結果

4-6 1万5,900円(31番人気)

4-6-5 7万0,440円(124番)

最終日

2レース

並び 1-4-6-2 5-7-3

レース評
今度こそ勝俣だ。自分のレースで白星締め。小林−奥山でガード。ここなら前島の自力も通用しそうで、本田とのセットもいい


結果

6-3 10万1,330円(42番人気)

6-3-2 46万0,500円(207番人気)

初日レース結果




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 5 佐山 俊樹   12.8   脚温存直伸
2 1 榎本 光男 1/4車輪 12.8 S 前不発も外
3 7 横田 政直 1/2車身 13.2   B 逃げ粘って
  4 3 渡邊 政幸 1車身1/2 12.9     前追込み策
5 6 奥山 雅士 1/4車輪 12.9     外々回され
6 4 勝俣 亮 1車輪 13.2     併され失速
× 7 2 浦川 尊明 1/2車身 13.2     援護し一杯

 

今度こそ!だが、3日目も2レースの勝俣 亮選手は4番選手に外に張られ失速する。

まさかの大穴に。

結果的に、展開でラインの3番手選手同士での決着は、想定外!

番手有利の常識を覆すことに。

6-3 10万1,330円(42番人気)

6-3-2 46万0,500円(207番人気)

最終日2レース結果




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
  1 6 大内 達也   12.6    
2 3 奥山 雅士 2車身 12.4    
3 2 浦崎 貴史 1/4車輪 12.6      
× 4 1 前島 恭平 3/4車輪 13.0   B  
5 7 小林 覚 1/4車輪 12.6      
6 4 本田 拓也 3/4車身 13.1   S  
7 5 勝俣 亮 6車身 13.5

<心と心のつながり>

2022年01月29日 10時17分29秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼コロナ禍、不安と危機ゆえに<心と心のつながり>を誰もが強く求めている。
▼これが最善という「ベスト」ではなく、むしろ「バター」な解決を選択する柔軟性が寛容だ。
▼ベストを待ち続けていれば、いつまでたっても何もできない。
▼地球上の平和と進歩を約束するのは友情をおいて他にはない―とも言えるだろう。
▼他者の苦しみを想像し、「わがごと」と捉える<友情の心>から平和は築かれる。
▼人の苦しみに同苦し、<生きる喜び>を分かち合える社会を築くたけに、一歩踏み出したい。
▼危機の時代であるが<負けてたまるものか>と腹を決めることだ。


自宅療養者、最多26万人 オミクロン株闘い「転換期」 医療・自治体現場

2022年01月29日 09時59分33秒 | 医科・歯科・介護

1/29(土) 7:28配信 時事通信

自宅療養する新型コロナウイルス感染者に静岡県が届けている食料(食品卸会社「小倉屋」提供)

 新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、自宅療養者もかつてないペースで増え続け、過去最多の26万人に達した。

【図解】都道府県別新規感染者数(人口10万人当たり)

 症状が軽く、重症化リスクの低い人は「自主療養」とする自治体も出始め、オミクロン株を主流とする「第6波」での闘いは転換期を迎えている。

 往診とオンライン診療を含め1日5~6人を診る「新宿ヒロクリニック」(東京都新宿区)。英裕雄院長は「以前は20~40代の重症患者が圧倒的に多かったが、今は子どもから高齢者まで年齢層が幅広い」と分析。区内でも一般患者が入院できないケースが増えているといい、「感染者増加に伴い重症患者も増える恐れがある」と警戒する。

 在宅医療専門の「ひなた在宅クリニック山王」(品川区)では、デルタ株が流行した昨夏の「第5波」ピーク時、1カ月間で約700人のコロナ患者を往診した。現在は電話相談が増えているが軽症例が多く、田代和馬院長は「往診はほとんどゼロだ」と語る。

 医療逼迫(ひっぱく)時、基礎疾患のない軽症の若年層患者には受診なしで療養を認めるなどの政府方針に「重症化しないことが多いオミクロン株に合わせた闘い方をするべきだ」と支持する。

 一部自治体では、自宅療養者への従来型支援策を転換する動きが出ている。

 感染が急拡大する神奈川県は28日から、医療機関を受診しなくても自宅療養を認める「自主療養」制度を導入。限られた資源で医療提供体制を維持するため、対象者へのパルスオキシメーターや食料の配布を取りやめた。

 一方、静岡県の感染症対策本部には各地の保健所から「パルスオキシメーターが足りない」との連絡が引っ切りなしに入る。「第5波」を踏まえて約1万2000台を確保したというが、県の担当者は「返却しない人もいて困っている。感染者が増え続けており、数千台を追加発注した」と明かす。

 家族や知人の支援を受けられない人に1週間分の食料や日用品を無料で届けるサービスも続けている。箱詰め作業を担う静岡市の食品卸会社の担当者は「10人がかりで用意しているが、これ以上感染者が増えると人員配置の見直しが必要だ」と話した。 

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藤井聡太「特に有利だと思っていない」連勝で臨む王将戦第3局へ栃木入り

2022年01月28日 20時57分11秒 | 社会・文化・政治・経済

1/28(金) 19:57配信 日刊スポーツ

藤井聡太竜王、一気に3連勝して王将奪取にあと1勝とできるか(日本将棋連盟提供)

将棋の史上最年少4冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が渡辺明王将(名人・棋王=37)に連勝した、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局が29日からの2日制で、栃木県大田原市「ホテル花月」で行われる。決戦を前にした28日、両者は現地入り。対局会場の検分などを行った。

眼下を流れる那珂川を見ながら、藤井は対局場で渡辺と検分をこなした。「栃木は初めてだと思います。(JR)那須塩原駅から田園風景が広がっていて、いい雰囲気のところだと思いました。リラックスして集中して臨めそうです」と話した。

第1局(1月9、10日、静岡県掛川市「掛川城 二の丸茶室」)は最後の最後までもつれる熱戦の末、優勢だった渡辺に決め手を与えず、粘った先手藤井が逆転勝ちした。先週の第2局(同22、23日、大阪府高槻市「山水館」)も角換わりを採用した渡辺に対し、一気に攻めかかった藤井が押し切った。

過去の王将戦7番勝負で挑戦者連勝スタートの例は15回。このうち、14回はタイトルを奪取している。今回勝てば3連勝となり、初の王将獲得と史上最年少5冠まであと1勝と迫る。「特に有利だと思っていないですし、第3局もこれまでと同じように臨むのがいいのかなと思っています」と淡々としていた。

一方、王将戦登場7回目にして初の連敗スタートとなった渡辺は、「先週、内容的に良くなかったので」という言葉を繰り返した。第2局での完敗に、「引きずらないように、まずかったところは修正できれば」と自分に言い聞かせるように語った。

当地は、源平合戦で源氏方の弓の名手として知られた武将、那須与一ゆかりの地。どちらが勝利を射止めるか。対局は29日午前9時、藤井の先手で始まる。【赤塚辰浩】

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