レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

闇のフォースよりコワイ...?

2017-12-17 05:00:00 | 日記
クリスマスまで一週間となりました。個人的には -と言っても九割方仕事で、プライベートは一割ほどですが- かなり忙しい時期になっています。そのプライベートの一割の忙しさは、クリスマスの準備の故です。

忙しさの九割を占める仕事の方ですが、これは前回も書いたように難民の人たちへのサポートも結構の部分を占めますが、教会での集会がもちろん圧倒的に大きいですね。

ただ、普段ならそれらの集会も「クリスマスバージョン」というか、クリスマスにちなんだものが附加されるのですが、そこまで手が回らずに、普通のバージョンのマンマできてしまっています。




拙宅のアドヴェントの飾り


なぜ、こんなことをくどくど書くのかというと、そんな状況なので「手抜き」のブログになります、ということの言い訳です。スミマセン。m(_ _)m (^-^;

実際、ここのところテレビのニュースさえきちんと見ていません。新聞もざっと読んでいる(見ている)だけなので、いま、アイスランドで何が起こっているのか、よくわかっていません。

その反面では日本のニュースはそれなりに頭に入ってきています。なぜかというと「バイキング」とか「ヒルナンデス」とかをネットでまめに見ているからです。

「そんなものを見ている時間があるのなら、忙しくなんかないではないか!?」というお叱りを受けるとは思いますが、これは食事を作る時、食事中とか、あるいは「なんかしながら」でもできるデスクワークをする時に見ているわけです。

これらの日本の番組と、アメリカの刑事物ドラマとかの違いは、日本の番組は一生懸命見なくてもわかる点と、「ヒルナンデス」とかにはある種のリラックス効果がある点です。アイスランドのニュースとかですと、しっかり見なければ理解できません。

さて、このブログの主眼は、日本人としての私の、こちらでのいろいろな生活体験や社会の有様を、日本の方々にお分けしよう、ということなのですが、今回は逆手を行って、日本の出来事がこちらにいる私にはどのように映っているか、ということを書いてみたいと思います。

今、これを書いている最中にも「バイキング」を見ているのですが(注釈: ブログを書く時がいつも「ながら」なわけではありません。集中しないと書けない内容の時もあります)、ニュースは藤吉久美子さんの「不倫疑惑」です。ホントに不倫ってよくありますね。

「妻子ある男性とホテルの同じ部屋で一晩過ごした。疲れ切っていたのでマッサージもしてもらった。でもそれ以上のことは何もない」ということですね。まあ、ご主人の太川陽介さん以外誰が信じるんだろうか?という感じです。不倫疑惑でいつも指摘されるのが「疑われてもしかたないような状況に入らないこと」とか。確かに。でも、ハッと思いつきました。

実はこの夏でしたが、肩こりがひどかった時に、まだ四十前の美人シングルマザーの邦人の方が、私のアパートまで来てマッサージしてくれたのです。
かつ、その二週間後くらいには、彼女のアパートでもマッサージしてもらったのです。もちろん仲の良い友人です。もちろん二人だけ。

レレッ! 別に二人とも結婚してるわけでも、相手がいる最中でもないので、何かあったとしても悪いことは何もないのです。それはそれとしても「なんかあったろ!?」と問い詰められる可能性のあるシチュエーションではあったですね。

ヤベッ。まあ、誰も気にもしてくれないか? 逆に寂しいですね、そういうのも。「シェズ オグ ヘイルト」というゴシップフォト週刊誌がこちらにもあるのですが、「一度ぐらいスクープしてくれないかなあ?」と願ってきたのですが、実現しないですねえ。出たことはあるんですよ、何回か。非常に真っ当なイベント関係で。事件性ゼロ。

「バイキング」のニュースが松居一代さんの離婚成立記者会見になっていますが、バカバカしいのでこれはパス。うかつに触って変な霊に憑かれたくないし。

あと、日馬富士の事件はこちらのニュースでも報道されました。「相撲界でスキャンダル」みたいな見出しでしたね。残念なことですね、せっかくの相撲ブームに水を差したというよりは、横綱にまで到達しながら、それをこのような形で失ってしまうとは。だから暴力はペイしない、ということでしょうね。

その反面、座間での九人の殺人死体遺棄事件はこちらでは報道されなかった、と思います。少なくとも私は気がつかなかったです。先に書きましたように、ろくに新聞も読んでいなかったので、どこかにあったかもしれません。

さてワタシ的に、目を注がざるを得なかったニュースは、やはりあの富岡八幡宮の事件でした。「えっ? 富岡八幡宮って、あの有名なお宮でしょ?」っていう感じでした。




富岡八幡宮
Myndin er ur Nwes.goo.net.jp


三人の人が亡くなり、一人が重症、ということなので茶化すつもりはありませんが、著名なお宮、世襲の神官の家族、家族内での骨肉の争い、そして日本刀を使ってのその凄惨な結末、という諸々の理由から、まるで横溝正史の小説か?と思わされたのは私だけではないだろうと想像します。

神社の神官や宮司はどんな生活をしているものなのか?というような野次馬的興味もあったので、このニュースに関しては「グッディ」や「ミヤネ屋」も見てみました。

富岡八幡宮の場合は、やはり名所に数えられるお宮さんなので、お札や賽銭収入だけで年間一億円になるそうです。テレビでは「非課税」と言っていました。賽銭はともかく、お札の販売は課税されるのでは?という気もしますが。

とはいえ、宮司は所得税も固定資産税も非課税だそうで、やはり「役得」が多い地位ではあるようですね。亡くなった富岡長子さんの自宅というのをニュースで見ても、相当大きな家屋ですよね。もっとも、これが個人の家か、お宮の宮司のために用意している住居(宮司邸)であるのかは知りません。

実姉を殺した犯人とされる富岡茂永容疑者(まだ容疑者なのですか?)は、自分が宮司であった時には、高級クラブで豪遊していたというのもすごいですね。そんなにお金が入ってくるもんなんだ。

キリスト教会でも、アメリカのテレビ牧師と呼ばれる人たちの中には、ガッポガッポお金を設けている方もあるようですが、彼らの場合はショービジネスマンという感じがします。茂永容疑者の場合は、それとはちょっと違うような。

さらにびっくりしたのは、茂永容疑者がしたためて、事件後に関係者2800人に届いたとかいう手紙の内容でした。自分が宮司を追われたことに関する恨みつらみは、まあ、同情はできなくとも愚痴ること自体はわかる気がします。

ですが「死んでも怨霊となってここにとどまってやる」だの「祟ってやる」だのとは、「あなた、本当に神官だったのか?」と尋ねたくなります。神道的には人の魂は、清い霊にも、祟る霊にもなり得るのでしょうが、神官たるものが自分の利益の故にこういうことを考えているということは、さすがに悲しくなる気がします。

ただ、念のために付け加えておきますが、神道はダメな宗教だとか、キリスト教は良いとか、そういうことを言っているわけではありませんので。墜ちた牧師はキリスト教会にもたくさんの例を見ます。

そして、最後に最大のビックリですが、これらの諸々の事情の末とはいえ、日本刀で実姉の長子さんを殺害し、さらに運転手の方を茂永容疑者の夫人が追いかけ回して切ったということです。

家族内でのいざこざとかはありましょう。偶発的に暴力沙汰に発展してしまうこともあるかもしれません。しかし、プランを立てて、わざわざ見張り用のマンションを賃貸し、こういう血なまぐさい仕方で殺人を実行する、というのはそうそうあり得るものではないでしょう。

この点に関しては「すげえなあ...」というのが素直な感情。「ダークサイドのフォース」よりもさらにダークですよね。日本の「怨念」の方がコワイ気がします。

それにしても、これからどうなるのでしょうか、富岡八幡宮。皆さんは、仮に前を通る機会があったとして、お参りしますか?...にもかかわらず?


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is


コメント
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