レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

ジュネーブ中街ワイワイ日誌(19-4) – 二大NGとパリジェンヌ

2019-10-13 06:00:00 | 日記
今回は「ジュネーブ中街ワイワイ日誌」の最終回です。一週間弱の旅を四回のブログに書いているわけですが、さすがに「まだジュネーブか?」と飽きられてしまうでしょうが、これで最後ですのでご容赦。m(_ _)m

最終回は、このジュネーブ旅行でのNG集です。

この短い旅行中に、いや正確にはその中の一日の間に、私は過去十年間でもめったにしたことのないようなミスをふたつもおかしました。まったく自分でも信じられないくらいのヤツ。

そのひとつ目。寝坊です。

ジュネーブ二日目の夜、私は皆とホテル近所のカフェで一杯飲んで(「いっぱい」ではなく「一杯」)気持ちよく部屋へ戻りました。翌金曜日は朝七時半にホテルのロビーに集合予定。

午前零時過ぎくらいに寝に入いりました。私はiPhoneを寝ている間に充電する習慣があります。それほどヘビートーカーではないので、それで一日間に合うのです。ところがホテルの部屋の電源は、ベッドからかなり遠い位置にしかなく、そこに目覚ましをセットしたiPhoneを置いておくと、オフにするのにちょっと面倒、と考えた私は、iPhone No.2を使うことにしました。




ホテル近くのカフェ&バー


私は普段よりiPhoneはふたつ使っています。仕事とプライベート、ではないのですが、難民の人たちとの連絡用とそれ以外、という風に二分されています。(難民の人たちとの連絡用は時折オフにしないと、こちらがもたない時があるのです)

iPhoneNo.2はレイキャビクからずっとオフにされていました。それをオンにし、タイマーを6:30にセットし、眠りました。一度目が覚めましたが、まだ五時だかなんかだったので、安心してまたお休みなさい。

目覚ましの音で目を覚まし、iPhoneのタイマーを消しました。えっ??まだ鳴ってる。何で?目覚ましはiPhoneではなく部屋の電話だったのです。出ると仲間の一人が「起きろー!」へっ?まだ時間は5:45なんだけど?

そうなんです。iPhoneNo.2はアイスランド時間のまんまだったのです、二時間遅れの。なぜなら日本へ行った時に、私が時間のオートアジャストをオフにしていたからなのでした。それをすっかり忘れていました。

慌てて支度し、「タクシーを使えばそれほど遅れずに着くだろう」と算段を立てて下に降りると、なんと皆がまだ待っていてくれました。「先に行って」と言っておいたのですが。さすが牧師さんたち。見上げた仲間意識でした。感謝。m(_ _)m

そしてふたつ目NG。カギ忘れ。

その同じ日の夕方。私たちはブリュッセルのアイスランド大使公邸に招かれました。食事ではなくドリンクだけ。大使のハラルドルさんは、国連の人権委員会に籍を持っており、とても忙しい方なのです。

私たちの一同の中の若い男性牧師が、大使のお嬢さん方が献信礼(幼児期に受けたキリスト教の洗礼を、十四歳になる時に確認する儀式)を受けた時にクラスを担当した知り合いで、お互いに会って嬉しそう。この辺はアイスランド的な近さ。

大きな犬がいたのですが、犬大好きの私はかなり遊んであげました... 遊んでもらいました。(*^^*)

大使公邸を辞去した私たちは、夕食会場の郊外のシャトーへ。このシャトーは城というよりは山荘みたいなところで、前回お話ししましたWCCの財産だそうです。夕食に招待してくれたのは、WCCの事務局長のオラフさん。彼の話しによると、このシャトーはあのロックフェラー家からのWCCへの贈り物だとか。さすがです、ロックフェラー家。

そこでの会食中、コーディネーター役で同行しているクリスティの携帯が鳴りました。「失礼」と中座したクリスティが戻ってくると「ホテルの205号は誰?」ワタシです。

「ハラルドル大使から電話で、カギが公邸に置き忘れられてるって」ギョギョ!! そんなバカな!! パンツのポケット探ったワタシは蒼白。... ない... なんで??「犬だ!」犬と遊びまわっていた時に、するりとカギが抜け出てしまったに違いありません。あの犬め!いや、犬じゃないだろ...

カギを落とすとか置き忘れるなんて、二十年前まで遡らないと記憶がございません。朝の寝坊。このカギ忘れ。今日はNot my dayなのでした。




本文とは無関係ですがモルシェの街の目抜き通りは楽しい


ちなみに私たちが泊まったホテルは、救世軍の簡素なホテルなので、夜は十時を過ぎるとスタッフがいなくなります。今夜のお帰りは十時を過ぎる予定。ワタシはホテルに電話し、「今夜は忘れたカギを受け取りにいけないので、スペアキーを出しておいてくれ」と頼みました。

その晩はなんとかしのぎましたが、実は日程の都合でワタシはまったく大使公邸にカギを取り戻しに行くゆとりがありません。クリスティが「月曜日に私が持っていくから」といってくれましたが、チェックアウトは月曜の朝。

フロントのお兄さんとかけあい、「絶対に月曜日中に返ってくるから」と約束をし、まさかのためにカードの番号を残すことで納得してもらいました。

後に月曜の昼、パリの空港で昼食中にクリスティから一堂に写メ。「カギはリターンしましたー!」ホッ。クリスティに感謝。それに、なんとチェックアウト後のキーの返還を認めてくれたフロントのお兄さんにも感謝。m(_ _)m やっぱ、フランス文化圏はおおらかなのかなー?

それで、ついでにフランス文化圏に由来すると思われる現象を、ひとつだけ付け加えておきます。それに気がついたのはレマン湖を渡る遊覧船上のことでした。

天気が良かったので、私たちの多くはデッキ後方のオープンテラスに座っていました。寒くはなく、とても気持ち良い天気。すると、私の席から10時の方向に、姉妹と思しきふたり連れのご婦人が座りました。

この方たち、美女なのです!! 美女といっても、なんというか「パリジェンヌ」という言葉がさっと頭に浮かんでくるような、センスの良さというか、顔立ちの良さというか、スタイルの良さというか、雰囲気の良さというか、つまりそんな感じなのです。

というわけで、思わぬ幸運の到来にワタシは仲間たちとの会話の間に、チラチラと美女姉妹を鑑賞していました。うーん、こういうのをストーカー予備軍というのだろうな。まあでも、オープンな場で、チラ見してるくらいだったら、犯罪ではないよな。




レマン湖を渡る船上から 綺麗なシャトー


しばらくして、船内に移り、簡単なランチを皆でいただいたのですが、今度はそこに小さな男の子連れの若いお母さんが。これまた「パリジェンヌ!」もちろんパリの人かどうかは知りません。そういう雰囲気なだけ。

本気でフランス語を勉強すべきかな、と考え始めました。昔、昔、NHKのラジオとテレビでフランス語の講座を視聴していたことはあったのですが、挨拶程度より先には行きませんでした。

そういえばテレビ講座のゲスト講師だったミシェルさんも、相当なパリジェンヌだったなー。フランス語より、そちらの方が見たかったのかも。

ワタシ、空港以外は、まだパリにお邪魔したことがないのです。とても行きたくなってまいりました。でも、このようなワタシがパリに行ってしまったら、それこそ周囲のパリジェンヌに見惚れるばかりで、ストーカー容疑でお縄になってしまうかも。

ヤバイな、パリはやめておこう。でも、ジュネーブだったら、また来てもいいかな。再訪したら、また「中街日誌」を続けることにします。


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is
コメント
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