お盆休みの最終日をお迎えのことと思います。ネットでの報道バラエティを観ている限りでは、これだけ「帰省すべきか否か」「行楽へ出かけて良いか悪いか」の議論が渦巻いたお盆休みは以前に例がなかったのではないか?という気がします。
皆さんはどのようにお過ごしになったのでしょうか?多少なりとも「休みらしい休み」を楽しまれたことを願います。もし「今日自宅への帰り道」という方がありましたら、くれぐれも運転等にはお気を付けください。

本文とは無関係 清涼感アップ用です
Myndin er eftir Tanja_zollney@Unsplash
さてお盆といえばお墓参りが付きものと思います。実際に行くか行かないかはともかくとして。今まで、そういう風にはあまり考えたことがなかったのですが、「お墓」というのも万国共通、しかも歴史を通しての現象というか、習俗というか、事物ですね。
そしてお墓といえば幽霊?? でもないか?? (^^'
でも、お盆というものは、先祖の霊が浄土から地上の故郷へと戻ってくるのをお迎えし、共に過ごす機会だと理解していますので、幽霊とは違うかもしれませんが、まあ、共通する部分はありますよね。
「浄土から」と書きましたが、Wikiでちょっと調べた限りでは「地獄から」という記載もあったような気がします。なんでも「地獄の蓋が開けられる」というのもお盆の祭儀の中に入っているとか。
浄土からお戻りになる方は、それなりに落ち着いていらっしゃるのでしょうが、地獄から仮釈放になられる方がいらっしゃるとしたら、ちょっと怖い気もするのですが...
というのは、正直に言いますが、ワタシは幽霊が苦手なのです。「牧師のくせになんじゃ!」と言われる方もありましょうが、これは「幽霊の存在を信じますか?信じませんか?」というレベルの話しではなく、もっと原初的な、心の底に巣食ったような心情なのです。
もうちょっと細かく言いますと、妖怪は大丈夫なのです。「東海道妖怪百物語」とかああいうのはむしろ好きです。
それに西洋もののお化けUMA類もOK。ドラキュラ、フランケン、狼男、ミイラ男、チュパカブラ、それにおばけのホーリー(なんて知ってる人は化石です)。すべからくwelcomeです。
ダメなのは日本の幽霊。お岩さんとか、番長皿屋敷とか、いわゆる白い着物着た女の人がどろどろヒュー... っていうやつ。

きれいに整備されたレイキャビクの墓地
Myndin er ur Kirkjugardar.is
小学校三年か四年の頃、年に一二回、学校の近くの市民会館で無料の映画会とかがありました。夏だとこれがだいたいそっち系の映画なのです。で、小学生とかだと、友達同士誘い合って観に行くわけです。よせばいいのに。
まあ、その頃は、今のように娯楽がいやというほどあった生活ではなかったですからね。嬉しいわけですよ、ただで映画に行けるとかいうと。
観てる間はいいのです。問題はその日の夜になってから... トイレに行こうとすると、「ドアを開けたら、そこに...」みたいなことになってしまうのでした。感受性の強い子供だったのですねえ、ワタシは。
小さい子供の頃は「まあ、かわいいもんじゃ」ということでしょうが、成人してからも基本的には同じような部分は残っていると思います。繰り返しますが、これは理屈ではなくて、もう少し本能的な部分に属するもので、イヤなものはイヤなのです。
というわけで、今でも確固とした決まりが私の中にはあります。「日本のお化け映画は絶対に見ない!」仲間由紀恵さんは結構好きな女優さんですが、誰があの「貞子さん」を観に行くのか、ワタシには理解できません。
日本の幽霊に関連してよく思うのですが、幽霊やそれにまつわる民俗伝承の物語とかは、やはりチョー日本文化ですよね。日本文化の真っ只中かも。
あの「どろどろヒュー」にしても、なんというか、うっそうとした木に囲まれた、日本の墓地で、夏のむっとする夜の空気とカエルの鳴き声、ぼんやりしたお月様、というような「風土」だからこそ、あれがあるように思われるのです。
アイスランドへ移ってよかったことのひとつは、そのような「どろどろヒュー」的な環境がなくなったことです。

クリスマス時期の墓地の様子
Myndin er ur Visir.is
もちろんアイスランドにも墓地はありますけどね。雰囲気は日本とはまったく違います。
まず第一に、夏は暗くなりません。これだけでもだいぶ違いますよ。加えて、夏でも空気はクールで爽やか。あのボワっ、ベトっとした空気ではないのです。それがいつでもいいものとは限りませんが、「幽霊除(よ)け」の点ではポイントが付きます。
さらにうっそうとした木もなければ、カエルの鳴き声もなし。田舎に行くと例外も多数ありますが、レイキャビクでは墓地はきちんと管理され、清掃も行き届いています。
ちなみに、アイスランドの人がお墓参りに行くのは、クリスマスの時期と、春のイースーターの時期です。必ずしも皆が「マスト」で行くわけではないのですが、それでも多くの人が家族のお墓を訪れます。
こちらではお線香は使いませんが、キャンドルは墓参で多用されます。戸外で灯しっぱなしにできる専用のキャンドルというものがちゃんとあります。
さらに、これは特にクリスマスの時期ですが、お墓を色とりどりのネオンのようなライトで照らすのも盛んです。日本の方にはちょっと違和感があるのではないか、と想像します。
話しを元に戻して、とにかく、ここには「どろどろヒュー」をサポートする環境がないのでした。ラッキーミー! (*^^*)
とはいえ、アイスランドにも、もちろん幽霊のお話しはありますし、幽霊もいます。「幽霊もいます」というのはちょっと言い過ぎですが、そう信じている人はいます。
こちらの幽霊はイギリスなどと同じで、必ずしも「恨めしい」がってるわけではなく、その家を守ってくれるような奇特な方もあるらしいです。会ったことはありませんが。

お口直し用にもう一枚清涼感ピクチャー
Myndin er eftirJonathan_ybema@Unsplash
十年以上前ですが、国営放送RUVのニュースで、幽霊が住む家を真面目に扱っていました。確か、その幽霊はそれほどの善玉ではなかったように記憶しています。女性の家主はうるさがっていたような。ですが、それよりもRUVがマジでそのニュースを流したことの方にびっくりしましたね。
同じ頃、こちらにある「幽霊博物館」の依頼で、アイスランドのゴーストストーリーを日本語に訳し、ガイド用MP3に吹き込んだことがあります。
短い話しが十五くらいあったと思います。結構面白いお話し集で、人情話し的なものもありました。それらをここで紹介できたら、と思うのですが、訳したテキストを紛失してしまい、かないません。PCに保存してあったはずなのですが... もしかしたらゴーストのいたずらかも。
ド素人ナレーター
そうですね、アイスランドの幽霊のことは別に怖いとは思わないですね。別に好みもしませんが、いるならそれもそれなりに情緒があっていいのではないか、とさえ感じます。ゴーストストーリーのナレーションをした時にそう思いました。
私にとっての天敵は、やはり「どろどろヒュー」なのでした。お岩さん、お菊さん(皿屋敷)、禎子さん、med fulli virdingu メズ・フットゥルリ・ビルジィング「敬意を表しつつも」Nei, takkノーサンキューです。m(_ _)m
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
皆さんはどのようにお過ごしになったのでしょうか?多少なりとも「休みらしい休み」を楽しまれたことを願います。もし「今日自宅への帰り道」という方がありましたら、くれぐれも運転等にはお気を付けください。

本文とは無関係 清涼感アップ用です
Myndin er eftir Tanja_zollney@Unsplash
さてお盆といえばお墓参りが付きものと思います。実際に行くか行かないかはともかくとして。今まで、そういう風にはあまり考えたことがなかったのですが、「お墓」というのも万国共通、しかも歴史を通しての現象というか、習俗というか、事物ですね。
そしてお墓といえば幽霊?? でもないか?? (^^'
でも、お盆というものは、先祖の霊が浄土から地上の故郷へと戻ってくるのをお迎えし、共に過ごす機会だと理解していますので、幽霊とは違うかもしれませんが、まあ、共通する部分はありますよね。
「浄土から」と書きましたが、Wikiでちょっと調べた限りでは「地獄から」という記載もあったような気がします。なんでも「地獄の蓋が開けられる」というのもお盆の祭儀の中に入っているとか。
浄土からお戻りになる方は、それなりに落ち着いていらっしゃるのでしょうが、地獄から仮釈放になられる方がいらっしゃるとしたら、ちょっと怖い気もするのですが...
というのは、正直に言いますが、ワタシは幽霊が苦手なのです。「牧師のくせになんじゃ!」と言われる方もありましょうが、これは「幽霊の存在を信じますか?信じませんか?」というレベルの話しではなく、もっと原初的な、心の底に巣食ったような心情なのです。
もうちょっと細かく言いますと、妖怪は大丈夫なのです。「東海道妖怪百物語」とかああいうのはむしろ好きです。
それに西洋もののお化けUMA類もOK。ドラキュラ、フランケン、狼男、ミイラ男、チュパカブラ、それにおばけのホーリー(なんて知ってる人は化石です)。すべからくwelcomeです。
ダメなのは日本の幽霊。お岩さんとか、番長皿屋敷とか、いわゆる白い着物着た女の人がどろどろヒュー... っていうやつ。

きれいに整備されたレイキャビクの墓地
Myndin er ur Kirkjugardar.is
小学校三年か四年の頃、年に一二回、学校の近くの市民会館で無料の映画会とかがありました。夏だとこれがだいたいそっち系の映画なのです。で、小学生とかだと、友達同士誘い合って観に行くわけです。よせばいいのに。
まあ、その頃は、今のように娯楽がいやというほどあった生活ではなかったですからね。嬉しいわけですよ、ただで映画に行けるとかいうと。
観てる間はいいのです。問題はその日の夜になってから... トイレに行こうとすると、「ドアを開けたら、そこに...」みたいなことになってしまうのでした。感受性の強い子供だったのですねえ、ワタシは。
小さい子供の頃は「まあ、かわいいもんじゃ」ということでしょうが、成人してからも基本的には同じような部分は残っていると思います。繰り返しますが、これは理屈ではなくて、もう少し本能的な部分に属するもので、イヤなものはイヤなのです。
というわけで、今でも確固とした決まりが私の中にはあります。「日本のお化け映画は絶対に見ない!」仲間由紀恵さんは結構好きな女優さんですが、誰があの「貞子さん」を観に行くのか、ワタシには理解できません。
日本の幽霊に関連してよく思うのですが、幽霊やそれにまつわる民俗伝承の物語とかは、やはりチョー日本文化ですよね。日本文化の真っ只中かも。
あの「どろどろヒュー」にしても、なんというか、うっそうとした木に囲まれた、日本の墓地で、夏のむっとする夜の空気とカエルの鳴き声、ぼんやりしたお月様、というような「風土」だからこそ、あれがあるように思われるのです。
アイスランドへ移ってよかったことのひとつは、そのような「どろどろヒュー」的な環境がなくなったことです。

クリスマス時期の墓地の様子
Myndin er ur Visir.is
もちろんアイスランドにも墓地はありますけどね。雰囲気は日本とはまったく違います。
まず第一に、夏は暗くなりません。これだけでもだいぶ違いますよ。加えて、夏でも空気はクールで爽やか。あのボワっ、ベトっとした空気ではないのです。それがいつでもいいものとは限りませんが、「幽霊除(よ)け」の点ではポイントが付きます。
さらにうっそうとした木もなければ、カエルの鳴き声もなし。田舎に行くと例外も多数ありますが、レイキャビクでは墓地はきちんと管理され、清掃も行き届いています。
ちなみに、アイスランドの人がお墓参りに行くのは、クリスマスの時期と、春のイースーターの時期です。必ずしも皆が「マスト」で行くわけではないのですが、それでも多くの人が家族のお墓を訪れます。
こちらではお線香は使いませんが、キャンドルは墓参で多用されます。戸外で灯しっぱなしにできる専用のキャンドルというものがちゃんとあります。
さらに、これは特にクリスマスの時期ですが、お墓を色とりどりのネオンのようなライトで照らすのも盛んです。日本の方にはちょっと違和感があるのではないか、と想像します。
話しを元に戻して、とにかく、ここには「どろどろヒュー」をサポートする環境がないのでした。ラッキーミー! (*^^*)
とはいえ、アイスランドにも、もちろん幽霊のお話しはありますし、幽霊もいます。「幽霊もいます」というのはちょっと言い過ぎですが、そう信じている人はいます。
こちらの幽霊はイギリスなどと同じで、必ずしも「恨めしい」がってるわけではなく、その家を守ってくれるような奇特な方もあるらしいです。会ったことはありませんが。

お口直し用にもう一枚清涼感ピクチャー
Myndin er eftirJonathan_ybema@Unsplash
十年以上前ですが、国営放送RUVのニュースで、幽霊が住む家を真面目に扱っていました。確か、その幽霊はそれほどの善玉ではなかったように記憶しています。女性の家主はうるさがっていたような。ですが、それよりもRUVがマジでそのニュースを流したことの方にびっくりしましたね。
同じ頃、こちらにある「幽霊博物館」の依頼で、アイスランドのゴーストストーリーを日本語に訳し、ガイド用MP3に吹き込んだことがあります。
短い話しが十五くらいあったと思います。結構面白いお話し集で、人情話し的なものもありました。それらをここで紹介できたら、と思うのですが、訳したテキストを紛失してしまい、かないません。PCに保存してあったはずなのですが... もしかしたらゴーストのいたずらかも。
ド素人ナレーター
そうですね、アイスランドの幽霊のことは別に怖いとは思わないですね。別に好みもしませんが、いるならそれもそれなりに情緒があっていいのではないか、とさえ感じます。ゴーストストーリーのナレーションをした時にそう思いました。
私にとっての天敵は、やはり「どろどろヒュー」なのでした。お岩さん、お菊さん(皿屋敷)、禎子さん、med fulli virdingu メズ・フットゥルリ・ビルジィング「敬意を表しつつも」Nei, takkノーサンキューです。m(_ _)m
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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