こんにちは/こんばんは。コロナ危険地帯のアイスランドよりご挨拶です。
清涼感アップ用のピック
Myndin er eftir Jonatan_Pie@Unsplash.com
いやあ、止まらないですね、コロナ。「昨日の土曜日以降、すべてのルールが撤廃されました。制度上は、というか、ルール的にはコロナ前の生活へ戻ったわけです」などと、のんきに申し上げたのが6月は27日。
それからわずか一ヶ月余りのうちに、アイスランドは再び「コロナ危険国」のライト・レッドフラッグ(上からニ番目の危険度)が立ってしまいました。
とにかく、インド由来のデルタ株、一度侵入されてしまうとあれよあれよと言う間に広がっていきます。七月後半の、アイスランドでの新規感染判明者数のグラフを見ると、いかにこのデルタ株が瞬時に国土を制覇しているかが見て取れます。
先の金曜日から遡る二週間での、人口十万人あたりの感染者指数は421。人口約三十六万ですから、感染者数はおよそ1515人になりますし、実際に隔離生活の入っている人が1421人ほどいるようです。
デルタ株侵入の初期には、病院に入院する人の数は少なかったのですが、さすがにここまで感染者数が増えてくると、入院者も増えてきます。現在は21人の方が入院中、そのうち3人の方がICUに収容されているとのこと。
金曜日の時点でのコロカ関連の統計
Myndin er ur Covid.is
感染判明者数の推移 赤線部の約ニ週間でこの増え方!
Myndin er ur Covid.is
日本の方からすると、それでも「少な!」と思われるでしょうが、八王子の人口二分の一のこちらのサイズからすると、これはもうコロナ患者に関しては手一杯寸前の数なのです。
一時期は「コロナ?もう終わった、終わった」的なノー天気だった社会一般も、ここへきて再び、か三度か四度か?緊張感を持ち始めています。もう一度厳しい制限の下の生活に戻るべきなのか否か...
また、新しいニュースがありましたらご報告したいと思います。
さて、今月初めにちょっと面白い体験をしました。っていうか、そのこと自体はすでに何ヶ月も前に起こっていたのですが、私は知らなかったことなのです。今月初めにお便りをいただき初めて知らされたことです。
昨年の春に、河出書房新社さんより「外国語漂流記– 未知なる言葉と格闘した25人の物語」という本が出版されました。25人の方が、それぞれにご自分が格闘した外国語についての考えや、思い出、学習法などを綴ったもので、中学生を対象にしたもの、ということでした。
で、その中で、私もアイスランド語についてひとつの章を担当させていただきました。この本については、一度書いていますので、詳しくはそちらをご参照ください。
「漂流する二十五人 ... の中のひとりデス」
「外国語漂流記– 未知なる言葉と格闘した25人の物語」
先週の月曜日に教育NPOという団体からメイルをいただきました。藤間寿紀「先生」宛! なんと「先生」おほっ!
内容はくだんの本の「ご執筆になられた文章を某有名私立中学校の入試問題に使用させていただきました。入試問題故、事前のご了解がいただけませんでした」とのこと。
さらに「過去の入試問題として、コピーして配布することも考えておりますので、改めてご了解をいただきたい」ということで、著作権使用料として1000円いただけるそうなのです。
試験問題も添付してくださっていたので、さっそく見てみたのですが、確かに私の書いたものが、あの懐かしい入試の問題になっていたのです! 定番ですよねー、「次の文章を読み、後の問いに答えなさい」で始まる国語のテスト。もう何十年もご無沙汰していますが。
結構長目の引用で、全体の三分の二くらいは使っていただいたのではないでしょうか?そして、そここにあの棒線が引っ張ってあったり、四角の空欄が散りばめられていたりして「試験問題」化していたのでした。
これって、結構嬉しいものですね。感慨すらありますよ。もとの本の趣旨からして、すごく若い年代の人たちに少しでも語学勉強の刺激というか、「ん?」というきっかけを与えたい、という軽い読み物です。
ですから、なんとなくでもいいから目を通してもらえれば御の字。それが入試問題となれば、受験生の皆さん「全員」が、「真剣」に「熟読」してくれるわけですから、これはありがたいことです。
教育NPOさんからいただいたメイルには、もちろん快諾のお返事をし、1000円の著作権料は謹んで辞退させていただきました。
これは本からのチラ見
ところで、私自身、中学校の入試試験問題のイメージというか記憶があまりなく「どんだけ〜?」という感じがしました。こんなに程度が高かったっけ?というのが初めの印象でした。
実際に、問題に取り組んでみたのですが、いくつか答えに迷ってしまうものもありました。いやあ、中学の入試問題が解けない... ということは小学生に負けてる?ギョギョッです。
もうひとつ考えたのは、問題を制作する人は、どういう理由でワタシの文章に行き当たり、それを問題文にしようと思ったのでしょうか? まあ、小学生にもわかる文章、というのは基本的にあるでしょうね。
別にことさら低年齢層を意識して書いたわけではないんですけど... ワタシの書くものはだいたい小学生にちょうどいいくらいだ、ということなのかなあ。嬉しいような、悲しいような。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Home Page: www.toma.is
Facebook: Toma Toshiki
清涼感アップ用のピック
Myndin er eftir Jonatan_Pie@Unsplash.com
いやあ、止まらないですね、コロナ。「昨日の土曜日以降、すべてのルールが撤廃されました。制度上は、というか、ルール的にはコロナ前の生活へ戻ったわけです」などと、のんきに申し上げたのが6月は27日。
それからわずか一ヶ月余りのうちに、アイスランドは再び「コロナ危険国」のライト・レッドフラッグ(上からニ番目の危険度)が立ってしまいました。
とにかく、インド由来のデルタ株、一度侵入されてしまうとあれよあれよと言う間に広がっていきます。七月後半の、アイスランドでの新規感染判明者数のグラフを見ると、いかにこのデルタ株が瞬時に国土を制覇しているかが見て取れます。
先の金曜日から遡る二週間での、人口十万人あたりの感染者指数は421。人口約三十六万ですから、感染者数はおよそ1515人になりますし、実際に隔離生活の入っている人が1421人ほどいるようです。
デルタ株侵入の初期には、病院に入院する人の数は少なかったのですが、さすがにここまで感染者数が増えてくると、入院者も増えてきます。現在は21人の方が入院中、そのうち3人の方がICUに収容されているとのこと。
金曜日の時点でのコロカ関連の統計
Myndin er ur Covid.is
感染判明者数の推移 赤線部の約ニ週間でこの増え方!
Myndin er ur Covid.is
日本の方からすると、それでも「少な!」と思われるでしょうが、八王子の人口二分の一のこちらのサイズからすると、これはもうコロナ患者に関しては手一杯寸前の数なのです。
一時期は「コロナ?もう終わった、終わった」的なノー天気だった社会一般も、ここへきて再び、か三度か四度か?緊張感を持ち始めています。もう一度厳しい制限の下の生活に戻るべきなのか否か...
また、新しいニュースがありましたらご報告したいと思います。
さて、今月初めにちょっと面白い体験をしました。っていうか、そのこと自体はすでに何ヶ月も前に起こっていたのですが、私は知らなかったことなのです。今月初めにお便りをいただき初めて知らされたことです。
昨年の春に、河出書房新社さんより「外国語漂流記– 未知なる言葉と格闘した25人の物語」という本が出版されました。25人の方が、それぞれにご自分が格闘した外国語についての考えや、思い出、学習法などを綴ったもので、中学生を対象にしたもの、ということでした。
で、その中で、私もアイスランド語についてひとつの章を担当させていただきました。この本については、一度書いていますので、詳しくはそちらをご参照ください。
「漂流する二十五人 ... の中のひとりデス」
「外国語漂流記– 未知なる言葉と格闘した25人の物語」
先週の月曜日に教育NPOという団体からメイルをいただきました。藤間寿紀「先生」宛! なんと「先生」おほっ!
内容はくだんの本の「ご執筆になられた文章を某有名私立中学校の入試問題に使用させていただきました。入試問題故、事前のご了解がいただけませんでした」とのこと。
さらに「過去の入試問題として、コピーして配布することも考えておりますので、改めてご了解をいただきたい」ということで、著作権使用料として1000円いただけるそうなのです。
試験問題も添付してくださっていたので、さっそく見てみたのですが、確かに私の書いたものが、あの懐かしい入試の問題になっていたのです! 定番ですよねー、「次の文章を読み、後の問いに答えなさい」で始まる国語のテスト。もう何十年もご無沙汰していますが。
結構長目の引用で、全体の三分の二くらいは使っていただいたのではないでしょうか?そして、そここにあの棒線が引っ張ってあったり、四角の空欄が散りばめられていたりして「試験問題」化していたのでした。
これって、結構嬉しいものですね。感慨すらありますよ。もとの本の趣旨からして、すごく若い年代の人たちに少しでも語学勉強の刺激というか、「ん?」というきっかけを与えたい、という軽い読み物です。
ですから、なんとなくでもいいから目を通してもらえれば御の字。それが入試問題となれば、受験生の皆さん「全員」が、「真剣」に「熟読」してくれるわけですから、これはありがたいことです。
教育NPOさんからいただいたメイルには、もちろん快諾のお返事をし、1000円の著作権料は謹んで辞退させていただきました。
これは本からのチラ見
ところで、私自身、中学校の入試試験問題のイメージというか記憶があまりなく「どんだけ〜?」という感じがしました。こんなに程度が高かったっけ?というのが初めの印象でした。
実際に、問題に取り組んでみたのですが、いくつか答えに迷ってしまうものもありました。いやあ、中学の入試問題が解けない... ということは小学生に負けてる?ギョギョッです。
もうひとつ考えたのは、問題を制作する人は、どういう理由でワタシの文章に行き当たり、それを問題文にしようと思ったのでしょうか? まあ、小学生にもわかる文章、というのは基本的にあるでしょうね。
別にことさら低年齢層を意識して書いたわけではないんですけど... ワタシの書くものはだいたい小学生にちょうどいいくらいだ、ということなのかなあ。嬉しいような、悲しいような。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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