順番として、次はアイスランドで日本語を学ぶアイスランド人のことをご紹介します。
アイスランド大学では2003年の秋(新年度)から日本語コースが設立されました。当初は実験的なマイナーとしての履修単位としてデザインされていましたが、今では日本語の単位だけでBAまで行けるコースに成長しています。
コースは言語と文化・社会に別れており、私も文化・社会の方で設立時よりお手伝いしてきています。初年度は60人という大人数が登録されました。「それで大人数?」といぶかる向きもあるでしょうが、なにしろ人口32万の国なので、全て日本とは桁が違ってきます。それ以降もコンスタントに30-40人の学生が集まってきます。実はこれ、アイスランド大学の外国語部門の中では、英語に次ぐ人気なんです。
毎年度、開講時にどうして日本語を学びたいのか?と学生さんたちに尋ねるのが習わしでした。「日本語はクール」「マンガが大好き」「ジブリのファン」「日本映画はすごい」「柔道をやってるから」等々、大体毎年同じような答えが返ってきます。が、実際に突っ込んで話しを聞いてみると、ものすごく良く知ってるんですよ、自分の好みのトピックについては! こちらが教えてもらっています、冗談でなく。
日本語コースの人気には別の理由もあるようです。それは2年間コツコツと勉強してそれなりの成績を残せれば、3年次に日本の大学へ交換留学で行ける可能性が高いのです。毎年、8-10人くらいが日本へ旅だって行きます。同じように日本からも交換留学の学生さんたちがやってきますが、考えてみて下さい。30人の学生の中から10人が行けるとしたら、かなりの可能性ではありませんか?確かな数字は知りませんが、日本ではそうは行かないだろうと想像します。小国の利でしょうね。
実際に学生として日本語を勉強している人たちとは別に、自分で学習している人や学習したいと言っている人もかなりいるようです。一般的に対日感情そのものがいいようです(足を引っ張っている気がしないでもないですが、私)。酒屋のレジのお兄さんが日本語のテキストを読んでいたり、スーパーの出口で「コンニチワ」と子供から声をかけられることもあります。ここのところ日中、日韓はまた関係がこじれていますが、それは世界中というわけではありません。隣同士はやはり難しいこともあるのでしょう。
でも、困ることもあります。私がアイスランドへ渡った当時はまだ、日本語は「秘密のことば」でした。町中でいらつくことがあれば「何だ、このヤロー」とか「ふざけんな、アホ」とか声に出してうさを晴らせたのですが、これはもう危険。誰かに分かってしまうかもしれませんから。
最後になりましたが、実は今日(土曜日)、子供たちのための日本語教室の新年度が始まったのですが、日本からの留学生の人が4人も見学に来てくれました。皆、アイスランドへ着いたばかりです。文学や、政治、教育等、学ぶ対象は異なりますが、皆さんとても真面目(そう?)で、しっかりしています。良い体験になることを願います。
アイスランドの若者たちが日本語や日本の文化に興味を持ち、また日本の若者たちがアイスランドのことばや社会に関心を持って、交換留学等を通して行き来してくれるのは良いことだと思います。物品よりも人的交流の方が未来にもたらしてくれるものが多い、と信じます。
アイスランド大学では2003年の秋(新年度)から日本語コースが設立されました。当初は実験的なマイナーとしての履修単位としてデザインされていましたが、今では日本語の単位だけでBAまで行けるコースに成長しています。
コースは言語と文化・社会に別れており、私も文化・社会の方で設立時よりお手伝いしてきています。初年度は60人という大人数が登録されました。「それで大人数?」といぶかる向きもあるでしょうが、なにしろ人口32万の国なので、全て日本とは桁が違ってきます。それ以降もコンスタントに30-40人の学生が集まってきます。実はこれ、アイスランド大学の外国語部門の中では、英語に次ぐ人気なんです。
毎年度、開講時にどうして日本語を学びたいのか?と学生さんたちに尋ねるのが習わしでした。「日本語はクール」「マンガが大好き」「ジブリのファン」「日本映画はすごい」「柔道をやってるから」等々、大体毎年同じような答えが返ってきます。が、実際に突っ込んで話しを聞いてみると、ものすごく良く知ってるんですよ、自分の好みのトピックについては! こちらが教えてもらっています、冗談でなく。
日本語コースの人気には別の理由もあるようです。それは2年間コツコツと勉強してそれなりの成績を残せれば、3年次に日本の大学へ交換留学で行ける可能性が高いのです。毎年、8-10人くらいが日本へ旅だって行きます。同じように日本からも交換留学の学生さんたちがやってきますが、考えてみて下さい。30人の学生の中から10人が行けるとしたら、かなりの可能性ではありませんか?確かな数字は知りませんが、日本ではそうは行かないだろうと想像します。小国の利でしょうね。
実際に学生として日本語を勉強している人たちとは別に、自分で学習している人や学習したいと言っている人もかなりいるようです。一般的に対日感情そのものがいいようです(足を引っ張っている気がしないでもないですが、私)。酒屋のレジのお兄さんが日本語のテキストを読んでいたり、スーパーの出口で「コンニチワ」と子供から声をかけられることもあります。ここのところ日中、日韓はまた関係がこじれていますが、それは世界中というわけではありません。隣同士はやはり難しいこともあるのでしょう。
でも、困ることもあります。私がアイスランドへ渡った当時はまだ、日本語は「秘密のことば」でした。町中でいらつくことがあれば「何だ、このヤロー」とか「ふざけんな、アホ」とか声に出してうさを晴らせたのですが、これはもう危険。誰かに分かってしまうかもしれませんから。
最後になりましたが、実は今日(土曜日)、子供たちのための日本語教室の新年度が始まったのですが、日本からの留学生の人が4人も見学に来てくれました。皆、アイスランドへ着いたばかりです。文学や、政治、教育等、学ぶ対象は異なりますが、皆さんとても真面目(そう?)で、しっかりしています。良い体験になることを願います。
アイスランドの若者たちが日本語や日本の文化に興味を持ち、また日本の若者たちがアイスランドのことばや社会に関心を持って、交換留学等を通して行き来してくれるのは良いことだと思います。物品よりも人的交流の方が未来にもたらしてくれるものが多い、と信じます。
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