読売新聞の記事によると、ホンダは7月3日に国内で販売する二輪車の約45車種
すべての価格を2000年当時の販売価格まで引き下げる方針を明らかにしたようです。
■読売新聞記事内容抜粋
・値下げの目的は、若者らの「二輪車離れ」に歯止めをかける。
・全面改良や一部改良に合わせ、今後3年間で順次、値下げする。
・値下げ幅は、1~3割程度に達する見通し。
定番モデルの「スーパーカブ50」の最も安いモデルで約4万円、
中型スクーターの売れ筋車種「フォルツァ」の最廉価モデルでは約12万円となる見込み。
・値下げに向け、人件費など製造コストが安いアジアで増産。
低価格の海外製部品の使用比率を高める。
新車の開発にかける時間を現在の約2年から1~1年半程度に短縮
・国内シェアの約48%を握り業界トップのホンダの値下げ戦略は、
販売不振に苦しむ他の二輪メーカーにも影響を与えそう。
・二輪車は、インドやタイなどの新興国では人気だが、国内では景気低迷や
都市部の駐車場不足で、販売が低迷している。
・09年の国内の二輪市場は前年比27.1%減の38万台で、
ピークだった1982年の約329万台の1割強の水準まで落ち込んでいる。
・ホンダが、二輪全車種の値下げに踏み切るのは、数年おきの全面改良時などに
高機能化や環境対応を強化し、車両価格を引き上げてきた販売方法を、デフレの長期化で
見直さざるを得なくなったことを意味する。
・二輪各社は2006-08年に、二輪車の排ガスに含まれるCOやNOxなどの
排出規制が強化された際に、燃費を向上させる電子制御式の燃料噴射装置を搭載し、
排ガス浄化装置の性能を高めた。
・この時も、二輪各社は、上昇した生産コストを販売価格に上乗せした。
・ホンダの場合、販売価格は規制強化前より1~2割高くなった。
ホンダは、この大幅な値上げが二輪車の販売低迷に拍車をかけたとみて、
値下げの目標価格を2000年に設定した。
・しかし、2000年当時の国内の二輪車市場は、すでに大幅に縮小していた。
デフレ経済下で「二輪復権」を果たすには、値下げだけでは不十分との見方もある。
・二輪業界では、夏以降、環境性能をうたう「電動バイク」が市販され、
ハイブリッドバイクの開発も進んでいる。こうした「エコバイク」をきっかけに、
バイク愛好家のすそ野を広げられるかどうかが、「復権」のカギになりそうだ。
☆価格の高騰がバイク離れの原因の一つでしょうから、
価格を見直して、購入しやすくするのは大事なことだと思います。
しかし、それだけで十分なのでしょうか?
もっと本質的な課題があると思います。
それは、乗りたいと思わせるバイクが少なくなったのも
原因の一つなのではないでしょうか??
「バイクの生産中止」2008年03月26日で書いたように、メーカーはバイクそのものの
魅力向上のマーケティング努力を忘れていないでしょうか??
その点、ハーレーダビッドソンの需要創造マーケティングを国内メーカーは
見習うべきなのではないのかなぁ。。。。
■参考記事
・「日本最大規模のメガディーラー『ハーレーダビッドソン昭和の森』」2008年02月26日
・「二輪車市場は高齢化」2008年04月26日
・「カワサキが欧米で苦戦」2009年07月25日
・「スカイウェイブ650が生産中止」2008年11月27日
・「バイクの歴史・名車情報アーカイブ」2009年04月24日
すべての価格を2000年当時の販売価格まで引き下げる方針を明らかにしたようです。
■読売新聞記事内容抜粋
・値下げの目的は、若者らの「二輪車離れ」に歯止めをかける。
・全面改良や一部改良に合わせ、今後3年間で順次、値下げする。
・値下げ幅は、1~3割程度に達する見通し。
定番モデルの「スーパーカブ50」の最も安いモデルで約4万円、
中型スクーターの売れ筋車種「フォルツァ」の最廉価モデルでは約12万円となる見込み。
・値下げに向け、人件費など製造コストが安いアジアで増産。
低価格の海外製部品の使用比率を高める。
新車の開発にかける時間を現在の約2年から1~1年半程度に短縮
・国内シェアの約48%を握り業界トップのホンダの値下げ戦略は、
販売不振に苦しむ他の二輪メーカーにも影響を与えそう。
・二輪車は、インドやタイなどの新興国では人気だが、国内では景気低迷や
都市部の駐車場不足で、販売が低迷している。
・09年の国内の二輪市場は前年比27.1%減の38万台で、
ピークだった1982年の約329万台の1割強の水準まで落ち込んでいる。
・ホンダが、二輪全車種の値下げに踏み切るのは、数年おきの全面改良時などに
高機能化や環境対応を強化し、車両価格を引き上げてきた販売方法を、デフレの長期化で
見直さざるを得なくなったことを意味する。
・二輪各社は2006-08年に、二輪車の排ガスに含まれるCOやNOxなどの
排出規制が強化された際に、燃費を向上させる電子制御式の燃料噴射装置を搭載し、
排ガス浄化装置の性能を高めた。
・この時も、二輪各社は、上昇した生産コストを販売価格に上乗せした。
・ホンダの場合、販売価格は規制強化前より1~2割高くなった。
ホンダは、この大幅な値上げが二輪車の販売低迷に拍車をかけたとみて、
値下げの目標価格を2000年に設定した。
・しかし、2000年当時の国内の二輪車市場は、すでに大幅に縮小していた。
デフレ経済下で「二輪復権」を果たすには、値下げだけでは不十分との見方もある。
・二輪業界では、夏以降、環境性能をうたう「電動バイク」が市販され、
ハイブリッドバイクの開発も進んでいる。こうした「エコバイク」をきっかけに、
バイク愛好家のすそ野を広げられるかどうかが、「復権」のカギになりそうだ。
☆価格の高騰がバイク離れの原因の一つでしょうから、
価格を見直して、購入しやすくするのは大事なことだと思います。
しかし、それだけで十分なのでしょうか?
もっと本質的な課題があると思います。
それは、乗りたいと思わせるバイクが少なくなったのも
原因の一つなのではないでしょうか??
「バイクの生産中止」2008年03月26日で書いたように、メーカーはバイクそのものの
魅力向上のマーケティング努力を忘れていないでしょうか??
その点、ハーレーダビッドソンの需要創造マーケティングを国内メーカーは
見習うべきなのではないのかなぁ。。。。
■参考記事
・「日本最大規模のメガディーラー『ハーレーダビッドソン昭和の森』」2008年02月26日
・「二輪車市場は高齢化」2008年04月26日
・「カワサキが欧米で苦戦」2009年07月25日
・「スカイウェイブ650が生産中止」2008年11月27日
・「バイクの歴史・名車情報アーカイブ」2009年04月24日