“鬼怒川”と恐ろしげな名を持つとはいえ、たかが利根川の一支流、恐れるに足らずと思っていたが、 2015. 9. 10 の氾濫は強烈だった。
「土手が崩れ、土が露出し大きな波しぶきが上がった。えぐられた堤防はみるみる壊れ、民家が徐々に傾いて 10 分ほどで波に呑まれた」
堤防決壊の瞬間を対岸で見ていた人の話が、新聞に載っていた。
被災現場を地図で探してみた。そこは、取手~下館間を走る関東鉄道常総線石下駅辺り。新聞に大きく写真が出た、海上のフェリーボートのような“スーパー・アピタ”は駅の近くだ。
このあたりを南北に走る国道 294 号線を通ったことがある。東に大きく筑波山、北に遠く日光連山を望み、見渡す限り田園風景で、中に JA の倉庫のように大きな建物が目立った。
そんな穀倉地帯が“線状降水帯”にやられた。海のようになってしまった。
被災地がいち早く復帰しますよう、そして皆さまのご健康、気力の回復をお祈りします!