コロナ禍にあって、今年のプロ野球は無観客で始まった。
選手がコロナに感染し、試合ができなかったケースもあり、なかなか苦難のシーズンだったが、両リーグともに昨年は最下位だったヤクルトとオリックスが大方の予想を裏切って優勝した。
そして、日本シリーズ。
第6戦まで両チームが死力を尽くして戦い、ヤクルトが日本一を勝ち取った。
11月27日(土)の第6戦、午後6時に始まり午後11時過ぎまで5時間以上かけて戦い、延長12回に決着がついた。中京商業VS.明石中学に匹敵する歴史的名勝負、
試合直後ヤクルトの多くの選手の目から涙がこぼれ、MVPの中村悠平捕手もインタビューの中で絶句した。プロの選手が感涙をこぼすとは、滅多に見られるものではない。
終わり良ければ総て良し。日本のプロ野球は益々面白くなっていくだろう。楽しみだ。
29日(月)の朝日新聞朝刊を見た。千葉版では26日(土)の日本シリーズ第6戦の決着が発行に間に合わずどちらが勝ったとも報道がなかったのだ。結果は知れ渡っているとしても、新聞としてどのように25時間以上前のニュースを報道するか興味があった。
そこには「ツバメ接戦制し20年ぶり日本一」の見出しで「2年分の悔しさ原動力」の見出しをたて、代打でサヨナラ打を放った川端慎吾の手記が載っていた。そこには、「...10日ぐらい入院した。全然歩けなくて2月の春季キャンプにも行けず、東京でずっとリハビリ。・・・昨年、一昨年と打てずメチャクチャ悔しかった。・・・今年最後の勝負と思っていた。打撃が戻らなかったら、もう無理だなって。こんな最高の結果、本当にうれしいです」と書かれていた。
そこまではTVも報道しなかったので、いい話だと思った。
「15年ぶりに北海道に帰ってきました!・・・
暴れていいですか!・・・
感動させていいですか!・・・
来年から僕が舵を取り、可愛い選手たちと長い船旅に出かけます。・・・
一緒に船に乗ってくれるのであれば、目いっぱいの拍手をお願いします!・・・」
11月30日札幌ドームに約2万弱の観客を集めて行われた「ファンフェスティバル2021」でランボルギーニのカウンタックを自ら運転して登場した新庄剛志監督のメッセージだ。
泣かせるねー!もちろん拍手を送りますよー。