表題の旅は、2018. 8, 21 ~ 24 に行われ、9月29日に放送されたテレビ東京の看板番組である。
その再放送はまだだが、blog「タビリス」や「バスとりっぷ」を検索して、その旅の行程を追うのは楽しい。レギュラーの田中、羽田さんに加えて今回のマドンナは秋本奈緒美さん(55歳)。青森県恐山を 3 泊 4 日で目ざす。
第一日(JR塩釜・宮城 ~ 石巻・宮城)
塩釜は、仙台から電車で 15 分の漁港の町。202 段の石段を登って楼門をくぐり到達する塩釜神社が観光のメイン。
お寿司屋さんの多いこのレトロな町を観光する余裕はなく、8 : 20 出発。物産館、松島町役場前、と乗り継ぎ「上竹谷地内」というバス停で早くも行き詰った。 6 . 2 km 歩いてJR鹿島台駅へ。この時点で13 : 25 。
牡鹿半島の付根の町石巻に着いたのは、18 : 06 だった。
塩釜から直線距離では 30 km 程だが路線バスだけで移動すると一日がかりだった。この日歩いた距離の総計は、11.6km。
石巻グランドホテル泊。
第二日(石巻駅前・宮城 ~ 三陸町の民宿・岩手)
この日は、8 : 20 に石巻駅を出発し、前谷地から気仙沼まで BRT に乗った。BRT(Bus Rapid Transit )は、廃止された鉄道の線路をバス専用とて整備したバス路線。鉄道の駅がそのまま活用されるケースもあるそうだ。
気仙沼には 12 : 25 に着き、一関行バスで内陸を目指すか、海岸線を進むかで悩んだ末、海岸線を進むことに決断する。
一行は 8 km 歩いて盛駅~越喜来(おっきらい)浦浜に 18 : 23 に着いた。ここから、気仙沼の案内所で手に入れた民宿マップの宿に片っ端から電話を入れ、予約のとれた「民宿とまり荘」に向かう。日暮れの道を 4 km も進んだところでマドンナが足をくじいた。
民宿に頼み、送迎車を出してもらう。
第三日(三陸町の民宿・岩手 ~ 久慈第一ホテル・岩手)
マドンナの捻挫も癒え「民宿とまり荘」を 4 : 30 頃出て、昨日のリタイアの場所に戻り、再スタート。
三陸鉄道南リアス線「唐丹(とうに)駅」を目指し 11km を歩く。途中、三陸海岸に昇る朝日を眺める。
私は、改めて地図を取り出して三陸海岸を眺めてみた。リアス海岸というのは、釜石あたりから始まり、昨夜の民宿の越喜来湾からは、吉浜湾、唐丹湾、釜石湾、両石湾、大槌湾・・・と、北にいくつもの湾がひしめいている。2011 年の大津波の大変さが想像できた。
朝日が昇る風景はいいだろうが、4 時起きはつらい。
さて、この日は、最初のバスに乗る前に 11 km も歩いたので、さすがに後の歩きはなく、その代わりバスには飽きるほど乗って、久慈駅に 17 :55に着いた。一番乗ったのは、盛岡~久慈 2 時間 45 分だ。どうして、わざわざ内陸部の盛岡を経由したかと言えば、そこがチェックポイントの一つで、立ち寄ることが決められていたからだ。
ともかく、無事に国内最大の琥珀産地久慈に到着。( 20 km ほど北の、陸中大野まで進んでおきたかったが、あいにくホテルが満室だった)久慈市「久慈第一ホテル」宿泊。
第四日(久慈第一ホテル・岩手 ~ むつバスターミナル・青森)
7 : 55 に久慈駅を出発し、陸中大野~八戸~十和田~野辺地とバスを乗り継いで、むつバスターミナルに到着したのは 17 :58 。
恐山行の最終バスは 14 : 10 であった。残念!
「ほぼ正解ルートをたどったにもかかわらずゴールできなかった稀有な回」とタビリスの鎌倉淳さんは書いておられる。
マドンナ秋本奈緒美さんは目に涙を浮かべ悔しがったそうである。
付記
8 月 3 日(月)BSテレ東 17 : 58 ~ 20 : 00 の時間帯で再放送があった。
4 日間の旅がCMも入れた 2 時間に詰め込んであるのでやや忙しいが、旅の迫力は十分伝わってきた。マドンナ秋本さんの、旅の意欲、きびきびした行動力は、すばらしい。
なお、三日目、越喜来の民宿発は、5 : 30 だった。(私は一時間早く書いた)