早く目が覚めたので、土曜日の朝NHKラジオで”文化講演会の時間”という番組を聞いた。門井慶喜という作家の話だった。
面白かったので釣り込まれて聞いていると、 2018 年直木賞を受賞した「銀河鉄道の父」は、宮沢賢治の父政次郎を主人公とした小説らしい。門井慶喜さんは群馬県生まれ同志社大学出身の作家で、御父上が会社経営をされ、質店経営でかなり富裕層の宮沢賢治の父と共通したところがあるようだった。
宮沢賢治の生い立ちについてはほとんど知らなかったのでこの本に興味を持ち、柏市の書店ハックルベリーに取り寄せてもらった。
後日、講談社刊の分厚いハードカバーが届いたので、数日は恐れをなして遠ざけていたが、読み始めたら止まらなくなった。カバーの帯にあるように、「感涙必至の親子小説」だった。
直木賞選考委員の伊集院静氏が書いておられるように「素晴らしい作品」だった。
「門井氏に称賛を送るとともに感謝したい。おめでとう。ありがとう。」と続けておられるが、わたしも読み終わってそんな気持ちになった。