雨曇子日記

エイティライフの数々です

春を呼ぶ”おこしもん”

2019-02-25 11:38:24 | つれづれ

 

愛知県(尾張・三河)に伝わる桃の節句のお供え菓子’おこしもん”だ。

名古屋市に住む Y 子さんが作って送ってくださった。

三河で育った私たち夫婦にとっては、思い出いっぱいの懐かしい”おこしもん”だ。

熱湯で練った米の粉を木型に詰めて起こすことから”起こしもの”なのだろうが、私達は”おこしもん”と言っていた。

「何かうまいもん食いにいかまい」というように、「物」は「もん」と発音した。

 

 

頭が大きくちょんまげの男性は”福助”と呼ばれる幸福招来の縁起人形だ。

Y 子さんは、「この耳をかじるのが好き」と言っておられた。

 

 

この”おこしもん”が無色だったらつまらない。

着色は、現在では市販の食紅を使うが、私の母が作っていたころは黄色はクチナシを使った。クチナシの生け垣に実を取りに行かされた覚えがある。

緑や赤はほうれん草とかトマトだったか?

ヒノキの木型から起こすとき、 Y 子さんはガーゼを木型に敷くといいと言っておられた。

 

 

15 分ぐらい蒸し器で蒸しあげた”おこしもん”

焦げ目ができるほど焼いて醬油をつけて食べる。

子どものころの味は懐かしく、幸せな気分になります。


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2 コメント

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嬉しいです! (koguma)
2019-02-26 09:17:28
ブログに載せてくださって有難うございます!

この「おこしもの」の木型はK子さんのお母さんのY子伯母さんの初節句祝いに買ったものだと思いますので何と!100年くらい過ぎたものかもしれないですね!

美味しく食べていただいて嬉しいです^^
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Y 子伯母は (雨曇子)
2019-02-26 16:55:56
1912 年 1 月の生まれなので、その初節句となれば確かに 100 年は過ぎています。

そんな歴史をかみしめながら味わっていただきます。
尾張や三河では、今も各家庭で”おこしもん”を作ってひな祭りを祝う風習が残っているのですね。
それにしても、この木型は随分貴重なものですね。
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