金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

繕って郵送した品物のトラブル その1

2020-09-03 14:37:21 | 磁器の繕い例

神戸の御影で食堂をされている女性から依頼をされて、仕上げた茶碗2つを郵送したのですが、何故か一つが壊れてしまって届いて。

 
近くの尼崎北郵便局から課長さんがわざわざ届けてくれました。
何があったか説明がなくてわかりませんが、この繕いが仕上がったら電話連絡をすれば、その修繕費と郵送も局もちでしてくれるとのこと。
「こわれもの」「天地無用」との張り紙がきちんとされていたのに、どうしたのでしょうかね。
 
出来上がったら、万一落としても大丈夫なしっかりとした包装をしたほうがいいですね。

 

この茶碗の繕いは、上側の欠けた部分だけでしたのにね。

割れた部分をよく観察してから、早速、繕いに取り掛かっています。

 

割れた部分の全てに漆がしっかりと定着するように、ルーターで少しだけ削って。

 

アラルダイトに強力粉を混ぜたもので接着です。

 

接着部分がずれないようにしっかりと固定して。

 

そして、翌日に接着剤のはみ出した部分をきれいに剥がして。

 

先ずは弁柄漆で処理をして。

 

外側はこんな感じです。

漆が乾いてから、今度は艶黒漆を塗る作業です。

その2に続く。


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