しなの鉄道 北しなの線下り 普通 妙高高原行 329M
始発 長野11:19
しなの鉄道色の115系S4編成3両編成に乗って妙高高原駅に向かいます。
豊野 トヨノ 11:32着 11:33発
飯山線と暫く並行した後、左折するように離れます。
徐々に高度を上げていきます。
千曲川に注ぐ鳥居川に沿うように山地に入っていきます。
牟礼 ムレ 11:41着 11:41発
相対式ホーム2面2線で、互いのホームは跨線橋で連絡しているこの駅の標高は487.1m。334.6mの豊野駅から152.5m高くなっています。
この跨線橋は1900年(明治33年)の建設で、現在使われている駅構内の跨線橋としては国内最古級といわれ、1956年(昭和31年)5月に、それまで使用されていた豊野駅から移築した物だそうです。
通路の骨組みには古いレールが使われていて、橋脚には「鉄道作業局 新橋工場製造 明治三十三年」と陽鋳された銘板があります。
3両編成の場合、先頭車両中程から確認できますが、シャッターチャンスを逃しました。
築堤の上を上っていきます。
少し平地が開けます。
さらに25‰の勾配で上っていきます。
新大廻トンネル、戸草トンネルと二つをトンネルを抜けると古間駅に着きます。
古間 フルマ 11:48着 11:48発
かつては単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の計2面3線のホームを持っていましたが、島式ホームは不使用となり、跨線橋も撤去され、現在は単式ホーム1面1線と、しなの鉄道の駅では唯一交換設備を持たない駅です。
ここの標高は633.2m。牟礼駅から146.1m、豊野駅から298.6m高くなりました。
古間駅は野尻湖の南にあたり、ここから左に回り野尻湖を迂回するように進みます。
国道18号北国街道が左に沿う辺りが元々の古間の集落。
天気が良ければ左手に、飯縄山・戸隠山・黒姫山と美しい山並みが見えるはずでした。
ここは信濃国柏原。右手に見える路の先には、小林一茶の旧宅があるそうです。
黒姫駅の長野寄りには、現在は使われていない転車台があり、引き込み線も残っています。
黒姫 クロヒメ 11:53着 11:54発
長野駅と同じく、1888年(明治21年)5月1日の開業です。
当時は柏原駅という駅名でしたが、1968年(昭和43年)10月1日に、当時、開発が進んでいた黒姫高原の観光玄関口にと、黒姫駅に改称しました。
なお、ナウマンゾウの化石発掘調査が行われる野尻湖への最寄り駅、バスで10分ほどだそうです。
天気が良ければ、左手に黒姫山や妙高高原が見えるはずなのですが、雲が邪魔をしています。
標高671.8mの黒姫駅を後に、下っていきます。
536mの野尻トンネルを抜けると、日本初の揚水式水力発電所、東北電力池尻川発電所が右手に見えます。
簡単に言えば日中は野尻湖から取水して発電し、夜間は発電に使った水を野尻湖に送る。これが、揚水式の仕組みのようです。
2つ目の赤川トンネル439mを抜けると、左手に日本海に注ぐ関川が見えます。
ようやく雲の切れ間から青空が広がってきました。
関川橋梁を渡ります。ここが長野・長野県境です。しなの鉄道とえちごトキめき鉄道の境界柱が見えます。
妙高高原駅構内に進行すると、駅裏にあたる右手遠くにスキーのジャンプ台が見えます。ここは、1972年(昭和47年)から2003年(平成15年)まで営業していた「妙高パノラマパークスキー場」跡です。
「オリンピック・イン妙高高原」という宿泊施設をもち、6本のリフトを備えた中規模のスキー場だったそうですが、駅からタクシーで15分の所の妙高山麓には「妙高杉ノ原スキー場」をあじめとする日本屈指のロング滑走ができる広大なスキー場が完成したのが、廃業の遠因の一つだったのでしょうか。
妙高高原 ミョウコウコウゲン 12:02着
ここで、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインに乗り換えます。
つづく