旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション237 「列車の幕の内弁当」(大船駅)

2022-08-23 10:27:55 | 駅弁コレクション
【列車の幕の内弁当】(大船駅)
                            2022.8.23投稿

2017年(平成29年)1月27日
 はやぶさ20号車内販売で購入 価格950円
                        [製造元](株)大船軒

 中身の写真と列車の停車駅案内のようにデザインされたお品書きが書かれたた掛紙です。


 御飯は、梅干しが載り胡麻がかかった日の丸御飯にアサリ時雨煮が添えられています。
 おかずは時計回りに、蒸し鶏の塩ダレあえ、マグロの頭身の蒸し煮コチュジャン和え、、しらすのごま油炒め、蒲鉾、玉子焼、鮭の塩焼、大根漬、煮物(椎茸・里芋・蕗・人参・筍)です。




 製造元がNREの子会社になったのを契機に、2013年(平成25年)からNREが東京駅・上野駅・新宿駅を発車する列車の車内販売限定弁当として販売したものです。
 『旅の小窓~スーパービュー踊り子号&リゾート21の旅』で上京する際、昼食用に東北新幹線「はやぶさ」20号の車内販売から購入しました。
購入した物は大船駅弁や大船軒らしさのない普通の幕の内駅弁ですが、販売開始当初は大船軒の名物商品「鰺の押し寿司」も入っていたようです。
 その後、大船軒からは数種類の「幕の内弁当」が販売され、現在も公式ホームページで次のように案内されています。
幕之内 1,180円(税込)
 だしの旨味とほんのり甘い「玉子焼き」、きくらげ入り「揚げ蒲鉾」、国産の「銀鮭塩焼」を使用した幕の内三種の神器にこだわったお弁当です。


 製造元の大船軒は、1888年(明治21年)の大船駅開業の頃に駅前で旅館を開業したのが始まりで、1898年(明治31年)から構内営業を開始し、現在も弁当などの製造を行う食品会社でとして大船駅を中心に駅弁の販売、駅そば店の営業なども行っています。
 創業以来商号は大船軒ですが、2009年(平成21年)日本レストランエンタプライズ(NRE)の出資会社(完全子会社)となりました。
 販売部門は一時、日NREとの合弁会社「大船軒トラベルフーズ株式会社」を設立して分社化していましたが、2011年(平成23年)NREに吸収合併されています。
 大船軒と言えば、1899年(明治32年)販売開始の日本で最初の駅弁サンドウィッチと、1913年(大正2年)販売開始の「鯵の押寿し」が有名で、現在も販売されています。
 公式ホームページでは次のように案内されています。
大船軒サンドウィッチ 530円(税込)
 発売は明治32年、百余年を越えた鎌倉ハムを使用した大船軒の伝統の商品です。
 ボンレスハムサンドとチーズサンドの2種類の味を楽しむことができます。


鯵の押寿し 980円(税込)
 中鯵の半身を伝統のあわせ酢でしめ、切り身にして押寿しにしました。


  『駅弁味の陣2017』では、「伝承鯵の押寿し」が「歴弁賞~百年将軍~」(販売年数100年以上)を受賞しています。
 現在も1,280円(税込)で販売されていて、公式ホームページで次のように案内されています。
 大正二年販売当時の姿そのままに小鯵の半身を使い、伝統の合わせ酢でしめて押寿しにしました。




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