旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション312 「八戸小唄寿司」(八戸駅)

2023-08-19 10:10:05 | 駅弁コレクション
【八戸小唄寿司】(八戸駅)
                            2022.8.19投稿

2022年(令和4年)7月10日
 マエダ「全国有名駅弁大会」で購入 価格1,281円
                       [製造元](株)吉田屋

 中身の写真が大きく載った三味線の胴を模した掛紙(ピロータイプの箱)です。


 容器が三味線の胴の形、箸の他に三味線のバチの形をしたへらがついています。


 寿司の風味を落とさないために、ビニールでしっかり包まれています。


 ビニールを開いていくと、間にがりと醤油が挟んであります。


 酢で〆られた八戸近海産の鯖と紅鮭が敷き詰められた押し寿司です。
 三味線のバチの形をしたへらで切って食べます。






 地元の民謡「八戸小唄」に因んで名付けられたこの駅弁の由来はが、パッケージに書かれています。


 1961年(昭和36年)販売開始の八戸駅の名物駅弁で、少し強めの酢加減の魚とあっさりした酢飯がなんとも言えません。
 パッケージの写真では笹の葉に包まれていますが、実際は発売当初から大きなビニールが使われています。これは寿司を密閉して、御飯が固くなりにくく、さらに〆鯖と〆紅鮭の美味風味を落とさないための工夫だそうです。
 なお、2020(令和2)年10月1日からは、「駅弁味の陣2020」にエントリーするための新作駅弁「特製八戸小唄寿司」も販売されています。
「特製八戸小唄寿司」は、八戸産の〆鯖、〆紅鮭に加え、平目の醤油漬けが2つずつ小分け包装となっているのが特徴です。
 現在も1,380円で販売されています。


 2022年(令和4年)12月で、東北新幹線八戸駅は開業20周年を迎えました。これを記念して八戸駅の発車メロディが「八戸小唄」に変更されました。東北新幹線東京方面のホームは三味線調、新青森方面のホームはシンセサイザー調となっています。

 製造・販売の吉田屋と言えば、1961年(昭和36年)の販売開始以来のロングセラー駅弁『八戸小唄寿司』が有名です。
 創業は、東北本線戦線開通の翌年1892年(明治25年)。駅弁販売は東北本線では宇都宮駅・一ノ関駅に次いで3番目で、全国でも8番目と言われています。
 板前を志す函館の若者が包丁一本を携えて上京の途中、開業したばかりの尻内駅(現 八戸駅)で下車したところ。偶然、駅長の目に留まり、駅員のまかないの仕事を任されることになり、翌年にはおにぎりと漬物だけの弁当をホームで売り始めたのが「吉田屋」の始まりだそうです。
 2013年(平成25年)4月には、東京工場操業を開始しています。
また、2016年(平成28年)3月19日、新函館北斗駅併設の「北斗市観光交流センター」で、「BENTO CAFE 41°GARDEN」(弁当カフェ よんいち ガーデン)を開業し、駅弁を販売しています。
 なお、「よんいちガーデン」は、北斗市が北緯41度にあることにちなんでいるそうです。
 そして、尻内駅(現 八戸駅)で下車した吉田屋初代は、北海道北斗市(旧・大野町)出身だそうです。
 「駅弁味の陣」に数多く出品していて、受賞歴は次の通りです。
 「駅弁味の陣2014」で、『津軽海峡 海の宝船』が「彩賞」を受賞。
  現在も1,580円で販売しています。


 「駅弁味の陣2016」で、『こぼれイクラととろサーモンハラス焼き弁当』が「そそられ賞」を受賞。
  現在も1,580円で販売しています。


 「駅弁味の陣2017」で、『うにとウニと雲丹味くらべ弁当』が「そそられ賞」を受賞。
  現在、吉田屋公式ホームページでは紹介されていません。



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