四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

狭山丘陵(1)

2011-05-26 16:30:00 | 武蔵野
5月25日 
梅雨入り前の貴重な晴れの日に狭山丘陵を散策しました。

多摩都市モノレール上北台駅-(武蔵村山市内循環バス)-峰停留所-都立野山北・六道山公園管理所-エケ入谷戸-赤坂谷戸-六地蔵-堂山-峰停留所

狭山丘陵は、武蔵野台地の真ん中に島のように残された丘陵です。2歳までの乳幼児期を過したのはここ狭山丘陵の近く・・・15年ぶりの訪問になりました。



狭山丘陵の森の手前に茶畑と製茶工場がありました。原発事故の影響でお茶の栽培や製茶が今後どうなるのか大きな不安を抱いていることだろうと案じながら通りました。

ナガサキアゲハ白化型なのかアカボシゴマダラ春型なのか、白っぽく大きい蝶が飛翔していました。



管理所に寄った後、エケ入(エゲイリ)谷戸(↑)に下りました。途中の草地ではヒメウラナミジャノメが多く見られました。谷戸でクロヒカゲを見る。



キセキレイが木道で餌をくわえ直していました。



尾根道は整備され、標識も分かりやすく設けられています。森ではホトトギス、ウグイス、ガビチョウが囀り、キツツキの木を啄く音が響いていました。



この時期、花は少ないですが、コアジサイが何箇所かで咲いていました。エゴノキは散り始めています。



展望デッキから細田山方面。



デッキ脇にホウノキがあり、花の内部を覗くことができました。



陽の光を受けるクロヒカゲ。その他、アオスジアゲハ、黒いアゲハの飛翔を見かけました。
この辺りでは、六地蔵を中心に、尾根が指を広げたような形で張り出し、その尾根の間に谷戸が何本かあります。地図を確かめながら道を探すのも楽しいものです。(続く)

<追記>ちょうど同じ25日に狭山丘陵で蝶の観察をした「ゆたかの自然散歩。」のゆたかさんより「狭山丘陵でここ2,3年黒のナガサキアゲハを見るようになりましたが、白化型は見たことがありません。25日、アカボシゴマダラ春型を数頭みました」との情報をいただきました。
本文中記載の「白っぽく大きい蝶」はアカボシゴマダラ春型の可能性が大です。ゆたかさん、有難うございました。
コメント (5)

神代植物公園(4月6日)

2011-04-08 11:47:00 | 武蔵野
4月6日 快晴、初夏の陽気、20℃

神代植物公園を再び訪れました。



神代曙が満開になっていました。新たにプラカードのような表示板が地面に刺してあり
Prunus × yedoensis cv. jindai akebono
ソメイヨシノに似ているが色が濃く形態学的に異なる点もあり、この原木に神代曙と命名された。エドヒガンと他種との雑種と思われる。
と書かれていました。
話を総合すると「エドヒガンと他種との雑種と思われる枝がワシントン市から送られた。それをソメイヨシノの台木に接木したものがこの神代曙の原木」ということになります。
学名"Prunus x yedoensis cv. jindai akebono"は、神代曙がソメイヨシノ("Prunus x yedoensis )系の園芸品種であることを示しています。



ハナモモ「源平枝垂」。見事に咲き分かれ、上の方の枝に赤、下の方の枝に白と桃色の花が咲いています。背景の中央左のピンクの花は寒緋桜。



関東産の「通鳥(かよいどり)」。ピンクの中に赤の絞りの見られる椿で、雄しべ・雌しべは隠れているようです。



こちらは、熊本産の「長楽(おさらく)」。雄しべが花の中心に際立って大きく広がった品種です。同じ椿でも品種によって随分大きい変化があるものです。



シマサルスベリ(島百日紅)の根元付近のカントウタンポポ。至る所にセイヨウタンポポがみられる中、カントウタンポポが長い年月、この場所に生えて残っていると思われます。近年、地面を掘り返した後に生えるタンポポはセイヨウタンポポのことが多くなっています。



菜の花の花壇にセイヨウミツバチが飛んでいました。



ハナアブの一種「アシブトハナアブ」も来ていました。ミツバチよりも行動がゆっくりで撮影しやすい。
コメント (6)

神代植物公園

2011-04-03 15:58:00 | 武蔵野
---「深大寺界隈」より続く---

深大寺の開山堂北門を出て神代植物公園に入りました。神代植物公園に来たのは41年ぶり、その時はバラ園を訪れました。当時は神代植物園と呼んでいた記憶があります。



深大寺門を入ると雑木林が広がり、モミジの新緑が芽生え、左手には見上げるような高さのやぶ椿が立っていました。写真では分かりにくいですが、赤い花が咲いています。



ユリノキ大木の向こうに、コブシと白木蓮、ヒュウガミズキ、サクラなどが見えます。



ここの白木蓮は風格を感じさせる古木で、手前に花を付けた枝が垂れ下がり、目の高さより下にも花があります。若い女性が師匠に写真の手解きを受けていました。
「先生、木蓮はどれ位の角度で撮るのがいいですか?」「真横からがいいな」
その教えに倣って真横より少し上より撮る。



花の名前は控え損ねました・・・





枝垂桜。「別名『糸桜』ともいう。この桜は平安時代の昔から寺院や庭園に植えられていたもので、京都の祇園に咲く桜はつとに有名です」と説明がありました。



寒緋桜とレンギョウ。ここの寒緋桜は相模原公園のものより明るい桃色でした。





枝垂桜。先程の枝垂桜とは別の種類です。





神代曙。札には「ワシントン市から送られた枝を、接ぎ木して育てた木です。平成3年に神代曙と名付けられました」と書かれています。
調べると「染井吉野にワシントンから送られた枝を接ぎ木したら、染井吉野よりもピンクの色が濃く、咲くのも早い桜になった。神代植物公園に原木がある」というような説明も見られました。
立派な染井吉野も並んで植えられていましたが、チラホラ咲き始めの段階でした。



山野草園では、タチツボスミレ、ヒカゲツツジ、春蘭などが木々の下に咲いていました。写真はキクザキイチゲ(菊咲き一華)です。

神代植物公園はとても広く(486,537平方メートル)、約4,800種類、10何本・株の植物が植えられているそうです。見たのはその一部分です。神代植物公園の樹木はとても健康状態が良好で大きく育っていると感じました。開園(戦後すぐ)から長い年月が経った歴史を感じさせます。

※相模原公園は238,000平方メートル、神代植物公園はその約2倍の面積です。

4月1日の天候(府中、13時) : 快晴、16℃



コメント (6)

深大寺界隈

2011-04-03 10:47:00 | 武蔵野
4月2日は一日中快晴の予報で、調布市の深大寺・神代植物公園行きを決めました。



先ずは深大寺近くの手打ちそば屋へ。木のぬくもりのある落ち着いた店で、天ざるをいただく。深大寺そばは江戸時代からの400年の歴史があり、徳川家光が鷹狩の帰りに立ち寄り賞賛したと云われています。



深大寺水車館。
この辺は武蔵野台地の湧水の流れを利用し水車がいくつもあったそうですが、最後に残された水車を復活させた小屋がこの水車館です。
展示回廊には武蔵野台地の暮らしや水車での粉の挽き方の説明が展示されていました。



展示回廊には「武蔵野台地の湧水池分布図」(矢嶋仁吉「武蔵野の集落」(1970)より作成)がありました。武蔵野台地中央部の標高50~60m辺りには深大寺周辺の野川、仙川の湧水や井の頭池、善福寺池、三宝寺池など多くの湧水が見られ、そこを源とした川が東の方向に谷を作って流れています。
僕は幼少より青年時代まで武蔵野台地(村山、鷺宮、練馬、石神井)で過してきたので、この地図を見て故郷近くに来た懐かしさを感じました。



深大寺の門前には手打ちそば屋や甘味処などの店が軒を連ねています。鬼太郎茶屋は甘味処兼鬼太郎グッズの店です。



鬼太郎茶屋の屋根にはリモコン下駄が乗っかり、その下で目玉のおまんじゅうなどが売られています。



深大寺近くで手打ちそば屋が並ぶ風景。中央の店は昭和30年代を想い起こさせます。全部で30軒程の店があります。



深大寺に咲くシデコブシ。今まで見た中でもっとも紫色の濃い花でした。
前日に遊歩道で行き会った婦人が「深大寺のシデコブシはとてもきれいだった」と言っていたのがここに来る切っ掛けになりました。



境内には句碑・歌碑がたくさんあります。これは中村草田男の句碑。
  萬緑の中や 吾子の歯 生え初むる



深大寺の釈迦堂。その後、本堂をお参りして神代植物公園へ。   (続く)
コメント (2)

昭和記念公園にて

2006-12-09 14:23:00 | 武蔵野
11月26日、混声合唱団うたの森定演の前に、立川市の昭和記念公園にいって、新聞で話題になっていたイチョウ並木を見てきました。
アプローチが長く、ようやくイチョウ並木が見えたと思ったら、入口のゲートがありました。400円を支払い中へ。



小雨模様でしたが、みなさんイチョウを見上げたり写真を撮ったりしていました。結局時間がなく、10分で出てきました。
公園の案内図を見ると、広大な自然公園のようで、水鳥の憩うバード・サンクチュアリもあるし、貸し自転車でサイクリングも可能のようです。春になって気候が良くなったらまた来てみたいところです。
コメント (3)