四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

アサマイチモンジとヤマトスジグロシロチョウ

2022-06-20 16:07:34 | 相模原・県央
6月17日
神奈川県北の山間部(標高約300m)を訪問、アサマイチモンジが初見となりました。以前、足柄平野や山梨県道志村で観察してから久しぶり。県北で見られる場所がどこまで東進するのか気を付けていきたいと思います。
 
 
ヤマトスジグロシロチョウ夏型♀が草地で産卵植物を探していました。これも本年初見です。なかなか確認できないので自分では貴重な記録となりました。
 

 

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山百合とコチャバネセセリ

2020-07-22 11:52:00 | 相模原・県央
7月20日
近くの森を健康ウォークしました。

14日に1輪さいていたヤマユリはもう1輪開花し、コチャバネセセリが真ん中に来訪していました。過去にもヤマユリの中央で静止する姿を見て、蜜の粘着力で身動きできないのかと心配していました。


ヤマユリ内側に静止するコチャバネセセリ

ところが、別のヤマユリでは内側を歩き回るシーンも見られ、蜜で脚を取られることはないのかもしれません。


2頭とも花内を歩行

花の外から口吻を伸ばす個体もいました。



ちょうどヤマユリの開花シーズンに合わせるようにコチャバネセセリが発生しているようで、昨日は7株のヤマユリへの来訪数が総計10頭にも。ヤマユリの開花に合わせるように進化したと思わせるほど相性が良い!

アキノタムラソウでも3頭が吸蜜していました。


アキノタムラソウで吸蜜するコチャバネセセリ

その他、あちこちの葉上で休憩中の2頭を加えて合計15頭。このような多数を観察したことは初めてです。


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シロヤブケマン

2020-04-26 11:08:00 | 相模原・県央
八王子や青梅、秩父方面によく見られるというシロヤブケマンを初めて見付けました。家から近い森の道端です。


初めて見付けたシロヤブケマン 4月26日

近づいて観察したところ、いくつか興味深いことが分かりました。
1)1つの株に白い花と通常の赤紫色の花が混在している。5つの茎のうち3つが白い花、2つが赤紫色の花を付けていた。


シロヤブケマンとムラサキケマンが混在する株


開花が先行するムラサキケマン

2)赤紫色の花は開花が進んでいるが、白色の花は遅れて開花している。開花時期に差がある。


ムラサキケマン、シロヤブケマンなどの学名

植物和名-学名インデックスYListで調べると、ムラサキケマンとシロヤブケマンは別品種になっています。この2品種が混在した株はどのようにして生まれたのか?赤紫の花と白色花とが時間差で開花する咲き分け現象なんでしょうか。とすると、この2品種は同一種の色違いなのでしょうか。
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自宅にウラギンヒョウモン

2018-10-14 10:31:00 | 相模原・県央
この秋の最大のトピックスは、自宅にウラギンヒョウモンが訪れたことになりそうです。
9月28日、ヒョウモン類を探しに多摩丘陵を探索しましたが、成果がありませんでした。15時半頃帰宅すると、ツマグロヒョウモンに混ざってウラギンヒョウモン♀が庭のブッドレアに来ていました。5分後には飛び去りました。帰宅を待っていてくれたのかも!あまり傷んでいないので、相模原台地の山沿いかどこか、あまり遠くない低地で夏眠していた個体が目覚めて飛んできたのではないかと想像しています。
知る限りでは、旧相模原市内では、2011年9月27日に相模原公園で撮影して以来の8年ぶりの記録となりました。


ウラギンヒョウモン♀


同一個体

後翅の黒紋がかなり目立つ個体でした。
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ツマグロヒョウモンの交尾

2018-10-07 16:45:00 | 相模原・県央
10月7日

朝7時頃、自宅のグリーンカーテンのネットにツマグロヒョウモンのペアが交尾したまま睡眠していました。


交尾中のツマグロヒョウモン ペア 6時59分

後翅が前翅に格納されており、どちらが♂か♀か分かりません。
7時57分までは同じ姿勢でネットに留まっていましたが、8時4分に外を見ると、とびたった後でした。そこで、外に出てみると、近くのブッドレアで3頭が吸蜜していました。目覚めて飛び出し吸蜜するまでに交尾を解消したようです。大きさから、大が交尾中の下だった♀、中が7時の段階で吸蜜していた♂、小が交尾中上だった♂と狙いを定め、吸蜜中の♀の左後翅裏を撮影しました。そして、交尾中下の個体と並べてみました。


交尾中(画面左)と吸蜜中の左後翅裏の比較

両画面の紋様が同じだったことから、交尾中に下だった個体は♀と分かりました。恐らく、前日の日中にブッドレア付近で交尾をしてそのままネットまで移動したのではないかと思います。
今回の飛翔形式は♂が♀をぶら下げて飛翔(←♂+♀)だと推定されます。

ところが、9月28日には、♀が♂をぶら下げて飛翔(←♀+♂)するペアを目撃しました。そのまま実りの秋を迎えた稲穂に止まったところを撮影しました。


9月28日のペア

追記(10月8日) 蝶の生態図鑑によると、←♂+♀で飛び立っても間もなく←♀+♂に変わることが多いことから、基本的には←♀+♂が多いとのこと。今回は、←♂+♀のままネットに到着したことになりそうです。

参照文献
福田春夫ら ツマグロヒョウモン. 原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ),108-112(1983)
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