四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

シロヤブケマン

2020-04-26 11:08:00 | 相模原・県央
八王子や青梅、秩父方面によく見られるというシロヤブケマンを初めて見付けました。家から近い森の道端です。


初めて見付けたシロヤブケマン 4月26日

近づいて観察したところ、いくつか興味深いことが分かりました。
1)1つの株に白い花と通常の赤紫色の花が混在している。5つの茎のうち3つが白い花、2つが赤紫色の花を付けていた。


シロヤブケマンとムラサキケマンが混在する株


開花が先行するムラサキケマン

2)赤紫色の花は開花が進んでいるが、白色の花は遅れて開花している。開花時期に差がある。


ムラサキケマン、シロヤブケマンなどの学名

植物和名-学名インデックスYListで調べると、ムラサキケマンとシロヤブケマンは別品種になっています。この2品種が混在した株はどのようにして生まれたのか?赤紫の花と白色花とが時間差で開花する咲き分け現象なんでしょうか。とすると、この2品種は同一種の色違いなのでしょうか。
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自宅にウラギンヒョウモン

2018-10-14 10:31:00 | 相模原・県央
この秋の最大のトピックスは、自宅にウラギンヒョウモンが訪れたことになりそうです。
9月28日、ヒョウモン類を探しに多摩丘陵を探索しましたが、成果がありませんでした。15時半頃帰宅すると、ツマグロヒョウモンに混ざってウラギンヒョウモン♀が庭のブッドレアに来ていました。5分後には飛び去りました。帰宅を待っていてくれたのかも!あまり傷んでいないので、相模原台地の山沿いかどこか、あまり遠くない低地で夏眠していた個体が目覚めて飛んできたのではないかと想像しています。
知る限りでは、旧相模原市内では、2011年9月27日に相模原公園で撮影して以来の8年ぶりの記録となりました。


ウラギンヒョウモン♀


同一個体

後翅の黒紋がかなり目立つ個体でした。
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ツマグロヒョウモンの交尾

2018-10-07 16:45:00 | 相模原・県央
10月7日

朝7時頃、自宅のグリーンカーテンのネットにツマグロヒョウモンのペアが交尾したまま睡眠していました。


交尾中のツマグロヒョウモン ペア 6時59分

後翅が前翅に格納されており、どちらが♂か♀か分かりません。
7時57分までは同じ姿勢でネットに留まっていましたが、8時4分に外を見ると、とびたった後でした。そこで、外に出てみると、近くのブッドレアで3頭が吸蜜していました。目覚めて飛び出し吸蜜するまでに交尾を解消したようです。大きさから、大が交尾中の下だった♀、中が7時の段階で吸蜜していた♂、小が交尾中上だった♂と狙いを定め、吸蜜中の♀の左後翅裏を撮影しました。そして、交尾中下の個体と並べてみました。


交尾中(画面左)と吸蜜中の左後翅裏の比較

両画面の紋様が同じだったことから、交尾中に下だった個体は♀と分かりました。恐らく、前日の日中にブッドレア付近で交尾をしてそのままネットまで移動したのではないかと思います。
今回の飛翔形式は♂が♀をぶら下げて飛翔(←♂+♀)だと推定されます。

ところが、9月28日には、♀が♂をぶら下げて飛翔(←♀+♂)するペアを目撃しました。そのまま実りの秋を迎えた稲穂に止まったところを撮影しました。


9月28日のペア

追記(10月8日) 蝶の生態図鑑によると、←♂+♀で飛び立っても間もなく←♀+♂に変わることが多いことから、基本的には←♀+♂が多いとのこと。今回は、←♂+♀のままネットに到着したことになりそうです。

参照文献
福田春夫ら ツマグロヒョウモン. 原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ),108-112(1983)
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JAXA見学

2018-07-15 15:29:00 | 相模原・県央
過日、科学に興味のある孫を連れて、相模原市内にあるJAXA(宇宙航空研究開発機構)を見学しました。


JAXA相模原キャンパス入口


敷地内には、小惑星探査機「はやぶさ」を2003年に打ち上げ、小惑星ITOKAWAを科学観測し、2010年に帰還したMVロケットと同型で未使用のMV-2ロケットが展示されていた。


構内に展示のMV-2ロケット


月面の砂上を想定した探査実験を行う宇宙探査実験棟見学のあと、宇宙科学探査交流棟でロケットや探査機の歴史・将来像を見学。今話題の小惑星Ryugu(りゅうぐう)に接近する探査機の模型も展示されていました。Ryuguの模型は想像図のままなので、これからそろばん玉に似た実像模型に変更するとのことでした。


小惑星Ryugu(りゅうぐう)に接近する探査機の模型


リュウグウの6月24日の画像。そろばん玉に似た形状です。


リュウグウ※

※2018年6月24日15:00(日本時間)頃の撮影(JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)


小学1年生の孫には何らかのインパクトがあったと思いますが、難しかったかもしれません。もう少し高学年になったら再度見学させてみたいと思いおます。
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クロアゲハ・モンキアゲハの夏型

2018-07-05 16:09:00 | 相模原・県央
7月4日

自宅近くの森では、盛夏に咲くクサギにクロアゲハやモンキアゲハが集まるのを撮影していました。しかし、まだクサギは咲いていません。

1か月ぶりに森の様子を見に出かけたところ、林縁にヒメオウギズイセンやアルストロメリアが咲いており、クロアゲハ夏型が何カ所かに植えられたヒメオウギズイセンを選んで吸蜜していました。

後翅裏の朱色の半月紋とヒメオウギズイセンの花の色とが同系の色調であるのが好みの源泉?なのでしょうか。


クロアゲハ♂ & ヒメオウギズイセン(姫扇水仙)

後翅表の前縁に横長の白斑があるので、♂と分かります。ヒメオウギズイセン(アヤメ科)は、ヨーロッパから明治時代に渡来した園芸品種です。


同一個体

モンキアゲハ夏型が飛来し、アルストロメリアを好んで吸蜜。


モンキアゲハ #1 & アルストロメリア

そのうち、もう1頭やってきて吸蜜し始めました。アルストロメリアは、南米の複数の原種から作られた園芸品種です。


モンキアゲハ #2

#1と比べると、後翅裏の白斑の形状が異なり、別個体です。


モンキアゲハ #2

この時期には、あまり近くの森を探索していませんでしたが、森の林縁に咲く園芸品種に黒いアゲハ類が訪れることに今回初めて気づきました。また訪問したいと思います。

林縁では、コミスジ、ダイミョウセセリ、コチャバネセセリが静止していました。いずれも2化です。


コミスジ

ダイミョウセセリの後翅表には、関西型ほど目立ちませんが白斑が現れていました。この辺でも数年に一度はこういう個体に巡り合います。


ダイミョウセセリ


コチャバネセセリ

この森に多く生息するイチモンジチョウの2化はまだ出現していないようでした。


アメリカオニアザミ


林縁には、アメリカオニアザミが咲いていました。いままであまり目にしていないアザミなので撮影したのですが、調べると繁殖力旺盛で厄介な種類のようで、要注意外来植物に指定されていることを知りました。
隣りの厚木市では「アメリカオニアザミの駆除にご協力を」と呼び掛けています。


アメリカオニアザミ



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