黒川地区の雑木林の山道の至る所に、薄茶色の小さい蛾がヒラヒラと飛んでいたので、そこで昼食を取りながら止まるまでひたすら待つことにしました。
一番初めに止まった個体は、枯葉の裏側に隠れるように静止しました。隠れ方は実に巧みで、上下に重なった枯葉の隙間にスッと入り、枯葉を屋根にしたようにして止まりました(写真中央)。
クロスジフユエダシャク♂(1)
2番目の個体は笹の葉の上に静止。接近してもフラッシュを光らせても逃げませんでした。
クロスジフユエダシャク♂(2)
近くの笹の葉表面の白い模様は虫にでもかじられたのか、象形文字のようで面白い。
4番目の個体は開けた日向で見かけました。先ほどの個体と茶色の筋の入り方がいくらか異なっているように見えます。調べたところ、フユシャクの一種で、スジグロフユエダシャクというシャクガ科エダシャク亜科の蛾であることが分かりました。模様には個体差がみられるようです。
クロスジフユエダシャク♂(3)
フユシャクは、天敵の活動時期を避けて冬季に発生します。雄は、雌の出す弱いフェロモンを頼りに雌を捜し求めて飛び回ります。フユシャクは口が退化し、食事することなく短い寿命を終えます。活動のすべてが雌を探すことに特化・集中しているなんて、実に健気ですね。雌は翅も退化し、ひたすら雄の到来を待っています。
フユシャクは種類によって発生時期が晩秋のものから早春のものまであります。スジグロフユエダシャクは、11月下旬から12月にかけて羽化し、昼間に雑木林の地面付近を飛びます。12月上旬が活動のピーク(寿命は約2週間)とのことです。
次の機会には相模原公園での観察を行ないたいと思います。
KAZさん、冬に飛ぶのはフユシャクではないかと教えていただきありがとうございました。
気象データ(府中、12月9日 12時) 快晴 11℃
一番初めに止まった個体は、枯葉の裏側に隠れるように静止しました。隠れ方は実に巧みで、上下に重なった枯葉の隙間にスッと入り、枯葉を屋根にしたようにして止まりました(写真中央)。
クロスジフユエダシャク♂(1)
2番目の個体は笹の葉の上に静止。接近してもフラッシュを光らせても逃げませんでした。
クロスジフユエダシャク♂(2)
近くの笹の葉表面の白い模様は虫にでもかじられたのか、象形文字のようで面白い。
4番目の個体は開けた日向で見かけました。先ほどの個体と茶色の筋の入り方がいくらか異なっているように見えます。調べたところ、フユシャクの一種で、スジグロフユエダシャクというシャクガ科エダシャク亜科の蛾であることが分かりました。模様には個体差がみられるようです。
クロスジフユエダシャク♂(3)
フユシャクは、天敵の活動時期を避けて冬季に発生します。雄は、雌の出す弱いフェロモンを頼りに雌を捜し求めて飛び回ります。フユシャクは口が退化し、食事することなく短い寿命を終えます。活動のすべてが雌を探すことに特化・集中しているなんて、実に健気ですね。雌は翅も退化し、ひたすら雄の到来を待っています。
フユシャクは種類によって発生時期が晩秋のものから早春のものまであります。スジグロフユエダシャクは、11月下旬から12月にかけて羽化し、昼間に雑木林の地面付近を飛びます。12月上旬が活動のピーク(寿命は約2週間)とのことです。
次の機会には相模原公園での観察を行ないたいと思います。
KAZさん、冬に飛ぶのはフユシャクではないかと教えていただきありがとうございました。
気象データ(府中、12月9日 12時) 快晴 11℃
本当に小さな生き物ががんばっていますね。
中でも一番元気に飛び回るのがこのフユシャクでした。
フユシャクは氷点下でも体が凍結しないように進化しているようです。
小さいのによく頑張っていると元気付けられますね。
夏に蝶と思って名前を探したら、ガだったということがありましたが・・・
雑木林を覗くと会えると思いますよ。
最近は止まるのを確認できるようになりました。