10月7日
朝7時頃、自宅のグリーンカーテンのネットにツマグロヒョウモンのペアが交尾したまま睡眠していました。
交尾中のツマグロヒョウモン ペア 6時59分
後翅が前翅に格納されており、どちらが♂か♀か分かりません。
7時57分までは同じ姿勢でネットに留まっていましたが、8時4分に外を見ると、とびたった後でした。そこで、外に出てみると、近くのブッドレアで3頭が吸蜜していました。目覚めて飛び出し吸蜜するまでに交尾を解消したようです。大きさから、大が交尾中の下だった♀、中が7時の段階で吸蜜していた♂、小が交尾中上だった♂と狙いを定め、吸蜜中の♀の左後翅裏を撮影しました。そして、交尾中下の個体と並べてみました。
交尾中(画面左)と吸蜜中の左後翅裏の比較
両画面の紋様が同じだったことから、交尾中に下だった個体は♀と分かりました。恐らく、前日の日中にブッドレア付近で交尾をしてそのままネットまで移動したのではないかと思います。
今回の飛翔形式は♂が♀をぶら下げて飛翔(←♂+♀)だと推定されます。
ところが、9月28日には、♀が♂をぶら下げて飛翔(←♀+♂)するペアを目撃しました。そのまま実りの秋を迎えた稲穂に止まったところを撮影しました。
9月28日のペア
追記(10月8日) 蝶の生態図鑑によると、←♂+♀で飛び立っても間もなく←♀+♂に変わることが多いことから、基本的には←♀+♂が多いとのこと。今回は、←♂+♀のままネットに到着したことになりそうです。
参照文献
福田春夫ら ツマグロヒョウモン. 原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ),108-112(1983)
朝7時頃、自宅のグリーンカーテンのネットにツマグロヒョウモンのペアが交尾したまま睡眠していました。
交尾中のツマグロヒョウモン ペア 6時59分
後翅が前翅に格納されており、どちらが♂か♀か分かりません。
7時57分までは同じ姿勢でネットに留まっていましたが、8時4分に外を見ると、とびたった後でした。そこで、外に出てみると、近くのブッドレアで3頭が吸蜜していました。目覚めて飛び出し吸蜜するまでに交尾を解消したようです。大きさから、大が交尾中の下だった♀、中が7時の段階で吸蜜していた♂、小が交尾中上だった♂と狙いを定め、吸蜜中の♀の左後翅裏を撮影しました。そして、交尾中下の個体と並べてみました。
交尾中(画面左)と吸蜜中の左後翅裏の比較
両画面の紋様が同じだったことから、交尾中に下だった個体は♀と分かりました。恐らく、前日の日中にブッドレア付近で交尾をしてそのままネットまで移動したのではないかと思います。
今回の飛翔形式は♂が♀をぶら下げて飛翔(←♂+♀)だと推定されます。
ところが、9月28日には、♀が♂をぶら下げて飛翔(←♀+♂)するペアを目撃しました。そのまま実りの秋を迎えた稲穂に止まったところを撮影しました。
9月28日のペア
追記(10月8日) 蝶の生態図鑑によると、←♂+♀で飛び立っても間もなく←♀+♂に変わることが多いことから、基本的には←♀+♂が多いとのこと。今回は、←♂+♀のままネットに到着したことになりそうです。
参照文献
福田春夫ら ツマグロヒョウモン. 原色日本蝶類生態図鑑(Ⅱ),108-112(1983)
さてツマグロですが、こうして見させて頂くと♂♀の判別ってやはり難しいですね。あの日にyodaさんがキタテハ他の難しい判別法を発表されていましたが、一見、判別が優しそうなツマグロですら、なかなかわからないのですから、ああいう蝶になると判別は至難なのだとよくわかりました。
ツマグロヒョウモンは、日中活動中であれば、前翅裏が見えるので雌雄判別は一目瞭然ですが、睡眠中は前翅裏のカラフルな部分が隠れてしまうので、雌雄識別困難になりますね。睡眠中に見える部分での雌雄差を探せばあるのかもしれないですが、目覚めてから確認すればよいことと割り切っています。