四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

温暖な大磯へ

2012-02-19 16:37:00 | 湘南
温暖な湘南へ蝶の探索に出かけました(2月17日)。



Mさんのご案内で大磯のミカン畑を目指しました。
途中の林の陽だまりでアカガシを見上げると、ウラギンシジミが白く輝いているのが見えました。多摩丘陵で観察中のウラギンシジミは、1月下旬から2月上旬の、10年来なかった厳しい寒さで残念ながら葉裏から去ってしまいましたが、湘南では無事に越冬を続けている個体がいてほっとした気分になりました。



足元のイラクサを見ると、葉を折りたたんで作った巣の中に、アカタテハの幼虫が潜んでいました(Aさん発見。巣を開いて撮影)。それにしても、Aさんの行動は素早く、直ぐに見付けてしまいます。
相模大野では、アカタテハ幼虫群生地が線路際のカラムシ群落の刈取りで失われましたが、こちらでは自然の中で順調に幼虫が越冬中。アカタテハは、成虫越冬が基本ですが、ここでは幼虫でも冬越しできるようです。



丘陵地のみかん畑。お目当てのモンキチョウを、暖かな日向で弁当を広げて待ちましたが、残念ながら現れてくれませんでした。モンキチョウは、早春にいち早く羽化します。



草地で咲くホトケノザ。タンポポやオオイヌノフグリも咲き、春はもう近くまできていると感じます。



淡い紫色のオオイヌノフグリの花を見付けました。イヌノフグリも淡い紫の花ですが、花のサイズが小さく3mm位です。



イボタノキの枝にTさんがウラゴマダラシジミの6個の卵塊を見付けました。皆で3,4本のイボタの木をさんざん探して諦めかけた頃の発見でした。Tさん良かったですね。ウラゴマダラシジミは6月頃に羽化します。



スイバの葉裏でSさんがベニシジミの幼虫を見付けました。みかん畑付近に自生していたたくさんのスイバでは見つからず、移動中の道路脇の日向斜面でようやく発見。ベニシジミも早春に羽化します。待ち遠しいですね。

ご案内いただいたMさん、有難うございました。寒さのせいで飛翔する蝶には会えませんでしたが、冬季の卵・幼虫探は貴重な経験となりました。
大磯には懐の深い自然が残されているのを感じました。内陸の多摩丘陵と異なりみかん畑が多いので、初夏からのアゲハ類観察も楽しみです。

2月17日の天候:晴れ、午後より曇り、最高気温8℃(辻堂)
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10 コメント

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YODAさん (twoguitar)
2012-02-29 16:55:53
ウラゴマダラシジミの卵はおよそ1mmの大きさですから、この枝は、1cmちょっとの太さだと思います。もっと細い枝に付いている場合が多いようですね。
モンキチョウの羽化したてを狙っていたのですが、会えない場合を考えて、冬の卵、幼虫、蛹探しも探索することになっていたので、良い機会となりました。
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ウラゴマダラシジミ、結構太い枝にも産卵するのですね。 (YODA)
2012-02-28 19:23:55
他の画像含めて、勉強になりました。
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silkcottonさん (twoguitar)
2012-02-22 21:21:27
今回は、卵で越冬するウラゴマダラシジミ、幼虫で越冬するベニシジミ、成虫で越冬するウラギンシジミをご紹介しましたが、それぞれ異なったステージで越冬する道を選び、けなげに厳冬期を過ごしていました。
どのようにして生き抜く術を身に付けたのか、神のなせる技なのでしょうか。
もうすぐ春だ、もう少しの辛抱だよ、と声を掛けたくなりますね。

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Unknown (silkcotton)
2012-02-22 09:10:09
すごい発見でしたね。こちらにもおすそ分けをしていただいて感激です。寒さの中でもう春なんだよ!と知らせている生き物の生態には感動します。
成虫、幼虫、卵で越冬している種類によって違う生き方に、どんな時にもそれに対応して生き抜く知恵を生き物には与えられているのだよと希望を感じます。
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良さん (twoguitar)
2012-02-21 20:27:56
蝶の幼虫や卵、成虫たちは、家の中ではなく寒風吹きすさぶ中で越冬しているんですから、大した生命力で感動しますね。
春まではもう少しの辛抱だよと応援したくなりますね。
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厳しい冬の寒さの中で、色々な蝶が成虫や幼虫、卵で (良さん)
2012-02-21 17:25:02
越冬しているのには、ただただ感動するのみですね。
もう少し経つと、待ちに待った春が蝶にも人にも、やって来ますね。
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えむりさん (twoguitar)
2012-02-20 17:44:47
その日は幸運にも午前中晴れて、昼頃までは暖かでした。もう少し気温が上がれば、隠れているモンキチョウが飛び出してくれたと思うのですが。
ホトケノザやオオイヌノフグリは、春の訪れを告げるようで嬉しくなりますね。
アカタテハの幼虫は、葉を畳んで巣としています。イラクサやカラムシは、下手に触ると手がかぶれるので、巣を開きたい時、ピンセットなどを使う方がいいですよ。
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大磯はやっぱり暖かいですね。 (えむり)
2012-02-20 16:25:52
ウラギンシジミの越冬も確認されたのですね。
寒い日が続いていますは、ホトケノザやイヌフグリの花を見つけると嬉しいですね。
アカタテハの巣は、葉をたたんだ中にあるのですか。
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KAZさん (twoguitar)
2012-02-20 14:01:00
ニックが元気になり元の生活に戻られ良かったですね。
ムラサキツバメにとっては、今年の冬の寒さは厳しすぎたようですね。
ウラギンシジミが同じ場所でいたとのこと、無事越冬完遂を見届けたいですね。
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こんばんは。 (KAZ)
2012-02-19 23:15:26
すっかりご無沙汰をいたしました。
ワンコも元気になりやっと元の生活に戻りました。
きょうは越冬中の蝶を見に行きましたが、ムラサキツバメの越冬集団はもういなくなっていました。
ちょっとガッカリです。
ウラギンシジミはいつもと変わらぬ場所で越冬中でした。
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