四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ウラゴマダラシジミの高速飛翔の不思議

2017-06-08 19:25:00 | 相模原・県央

低山地の半日陰の斜面草地でヒメキマダラセセリがテリを張っていました。本年の初見です。


ヒメキマダラセセリ♂ 6月2日


同一個体


16時頃、地元の雑木林を覗くと、キアシドクガの食害でミズキの葉がなくなり明るくなった林内の直径30mほどの空間を3頭のチョウがかなりのスピードで飛び回っていました。


ウラゴマダラシジミ 16:40 フラッシュ撮影

Panasonic Lumix DMC-FZ1000, 1/3200秒-f/3.7

まったく止まらないので、日陰の樹木を背景に日を受けて飛ぶウラゴマダラシジミにレンズを向けてフラッシュ撮影。写真よりウラゴマダラシジミと思われます。

これが↓3頭が飛び回っていた環境です。


飛翔環境

17時まで観察していると、どこからともなく雌がやってきて草の葉上に止まりました。


ウラゴマダラシジミ♀ 17:01撮影

すると、♂1頭が比較的穏やかに接近しましたが、♀はそれを振り切って飛び去りました。そのあと、林内の飛翔は途絶えたようでした。

♀が現れても3頭が殺到することもなかったのは何故なのでしょうか?
♂のハイスピードの飛翔はスポーツなのか、遊びなのでしょうか?
そんなことを考えながら帰路につきました。

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これは、5月31日に歩道を横切り植え込みの枝に止まった雌です。


ウラゴマダラシジミ♀


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ミズイロオナガシジミの斑紋異常型

2017-06-06 09:05:00 | 相模原・県央
5月30日、公園の雑木林の歩道脇でミズイロオナガシジミを1頭見付けました。


ミズイロオナガシジミ 初見(5月30日)


5月31日、蝶友二人を近くの雑木林にご案内。当日がゼフ多種類のお出ましにまるのか不安でしたが、歩き始めてすぐにミズイロオナガ、それも異常型が現れ、びっくりさせられました。


斑紋異常個体 A 5月31日


同一個体

少し先にはやや程度は少ないもののまたもや斑紋異常個体が登場しました。


斑紋異常個体 B

この先どうなるのかと思いましたが、その後は正常個体。それでも少し歩けば見付かる状況が続き蝶友にも喜んでもらえ安堵しました。この雑木林では2014年6月2日には同じように10頭以上を次々見付け歓喜したものでしたが、2015年は6月1日に3頭の目撃に減り、2016年にはまったく発見できませんでした。

しかし、考えてみると毎年まとまって確認できるのは1日だけ。ミズイロオナガには特異日があるように見えます。羽化日が揃っているから羽化した日に下草や低木の葉上に静止しているところが次々に目に触れるのでしょうか。

2016年にまったく確認できなかったのは、その特異日に探索しなかったからの可能性があり、一喜一憂する必要はなかったのかもしれません。

ミズイロオナガはアカシジミやウラナミアカシジミのようにクリには集まってきません。特異日のあとどのような生活をしているのか、栄養摂取しているのかこの雑木林では伺い知ることができず、謎は深まるばかりです。

茎の先に止まる弱弱しい個体がいました。蝶友が手乗りさせてもすぐに落下します。翅を閉じるのも億劫という感じ。そのため表面の撮影ができました。構造色が緑色に現れていました。


羽化直後?の個体


翅表の構造色
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オオルリシジミ

2017-06-04 19:22:00 | 甲州・信州への旅
オオルリシジミを見にいきました。

オルリシジミは絶滅危惧Ⅰ類の希少種で、国内では長野県と阿蘇にのみ生息する大型の美しいシジミチョウです。24日、初めて生息地を訪問。食草クララ(マメ科)畑に優雅に舞ったり求愛したりする姿がたくさん見られました。18日に出現したそうですが、すでにあちこちで産卵行動中。


産卵行動中の♀


別個体の♀


3枚目は雄(下)が雌に求愛中、4枚目は物別れに終わりそれぞれ翅を広げているところです。
 

求愛中 下が♂




ときどき小雨のパラつく中、鳥撮専門という男性と二人で、あれこれ話しながら1時間半ほど生態観察。行動は穏やか、クララ群落中心に狭い範囲で生活している様子でした。
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