町田市が保育園の待機児解消の目玉として打ち出した、20年間期間限定認可保育所事業。20年間期間限定の保育園が開園してから約1年。現場を視察させていただきました。
訪ねたのは、ハッピードリーム鶴間とおひさま共同保育園の2つ。ハッピードリーム鶴間は「新築型」、おひさま共同保育園は「改修型」です(上の写真はハッピードリーム鶴間)。
◆待機児解消は認可保育所の増設で
「待機児解消は認可保育所の増設で」という考え方そのものは非常に重要です。町田市では、新規参入に制限をかけ民間企業などは入れないという方向ですすめられてきたのも非常に大事な点です(社会福祉法人やNPOなどが参入可。それぞれの条件は違う)。
◆保育の基準は「期間限定」でも同じ
さまざまな基準があり、子どもの育ちにとっても必要な保育を国と自治体の責任で保障をする認可保育所(認可をめぐっての課題などはとりあえず置いておきます)。
「20年間期間限定」という考え方以外は、普通の認可保育園と同じ運営形態となっています。
◆現場の声に耳を傾け一つひとつ改善を
「20年間期間限定」という事業を開始して、見えてきた課題は何か。私は、現場の声にしっかりと耳を傾け、児童福祉法の24条にもとづき、共同の仕事として保育の質の向上と子どもの育ちをしっかりと保障する立場に立って自治体が積極的役割を果たすことが何より大切だと感じています。
20年間で減価償却をして借入が返済できるのか。改修や建て替えのガイドラインがなく、市の責任についてどうするのか(実際に設計ミスがあり改修を余儀なくされたケースあり)。20年後の保育士の雇用はどう確保をするのか。20年後はどういう条件のもとでもすべて一律に閉鎖をするのか。待機児の多数は0~2歳児であり、3~5歳児が埋まるのは3年後。逆に最後の数年間は閉鎖がわかっているのであれば新たな募集はどうするのか。改修型では0歳児保育ができる基準にない。原状復帰のための保証金。
列挙をさせていただきましたが、このほかにも多くの課題が寄せられ、一つひとつ改善を図っていかなければなりません。
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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