一昨日は、まちだ市民自治学校の分科会「安心して老いられる街とは」に参加しました。「東京都町田市における終末期医療と地域ケア」と題して西嶋公子先生が講演。
地域医療に40年。午前中は外来、午後は訪問診療をおこなっています。自分らしく生きられる最期をどうやって実現するのか、世話される一方ではなく発信していく力があり、それを引き出していくのがケアだということを強調されました。
◆福祉には「カイロス」が必要
介護や医療に必要なのは、「カイロス」だというお話もありました。この「カイロス」という言葉は、2年前の自治体学校で猪熊弘子さんが同じ話をされていたのを思い出しました。
改めて紹介すると、「カイロス」とは主観的な永遠の時間のことであり、その速度は時に変化し、時にくり返され、逆流したり、時には止まることさえある、人間の内的な生命の時間。一方で「クロノス」とは、科学的、客観的な時間のことである。過去から、現在、未来へと一定速度で一定方向に流れている時間で、経済効果や効率性を求められる時間。
福祉の分野には「カイロス」が必要なのです。
◆実践に裏打ちされた経験
地域で包括的に支援をしていくという観点から、豊かな現場での経験を交えてのお話はとても勉強になりました。
ここで、詳細を紹介することはできませんが、「在宅」という場所が最良・最善ではなく、その人がどういう最期を迎えるのかという点が大事だということ、地域医療関係者のバックアップと熟知している人のサポート体制や仕組みづくり、本人の意思や願いを汲みとることの重要性…。
そして、いまの日本では関係が希薄になっていく現状に際して、介護にかかわることが、人と向き合い、何かを感じることができると強調されました。誰かがやってくれるということではなく、すべての市民が参加できるような仕組みや仕掛けを創造していかなければならないとお話されました。
今回のお話を受けて、短期・長期の視点で改善をしていく観点を整理し、「安心して老いられる街」をみなさんといっしょにつくっていきたいと思います。
┏┓池川友一|日本共産党町田市議会議員
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