内和農園ドタバタ日記

夫婦で農業の備忘録てきなことを綴ります。

静岡製機 SDN-60 スロワー修理

2016年09月19日 23時44分26秒 | 重機&農機具修理

乾燥機で乾燥が終わった籾は籾マスへ送ります。
その時、乾燥機についてるスロワーで籾を送り出します。

ご老体のSDN-60乾燥機は何度とスロワーを修理したようです。
ガムテープ貼ってだましだまし8年になりました。その前からそんな状態だったけど。

今年は、6町歩全部2台の乾燥機で始末しないといけないので、重い腰をあげて修理しました。
なぜ、重い腰なのか!、もう部品の供給は完了でないのです。
つまり、修理は自分で部品を製作することから始めないといけないのでした。

スポット溶接の箇所をドリルでもんで修理し易い程度に分解します。
ドリルでもみすぎるとドリルが貫通します。貫通するとあとで穴埋めしないといけないのでしんどい。

【スロワー本体編】
この穴すごいでしょ。
籾があたって鉄が摩耗して穴になったのです。


鉄板カットして、どうしたらこのアールがでるのか考えて丸棒の上に鉄板を置いて端っこ固定して、酸素であぶりながら曲げたらいい感じにできました。
指のところに穴があったのです。


ここも、籾があたって穴あいた。


鉄板溶接して、ついでにカバーとの重なり部分を厚くしました。


このガイドプレートは元々はスポット溶接されてました。
どうせ、また、穴が空くんでしょうね。修理し易いようにこのパーツも他のガイドプレート同様に皿ネジにしました。



スロワー本体修理はおわり。

続いて

【異形ソケット編】
スポット抜いて分離した異形ソケットです。
これも籾があたって穴だらけ。
薄くなった鉄はエアーソーで取り除きます。
異物混入しちゃったら大変だもの。
まずは正方形の絆創膏を溶接してみた。

背中にも穴。


スロワーは四角の断面ですが、送る筒は円筒なので、この異形ソケットで形を変換するのです。
ゼロからソケット自作するのは、諦めた。
1.6mm2.0mm鉄板を溶接しますが、悩んだ!
ひらめいた。

ポリゴンだ!
ポリンキー♪ ポリンキー♪ 三角形の秘密わね♪
歌いながら、鉄丸ノコで三角形を切り出しては、パズルしてなんとか収めました。




三角形に気づく前は、板金屋さんからぶった切ったバケツのワンタッチフックを借りてきて鉄板をアールに曲げてみたりと試行錯誤してました。

このプレスのおかげで、三角形に少しアールをつけたい時に重宝しました。

異形ソケットもスロワー本体にスポット溶接だったのですが、修理し易いようにここも皿ネジにしました。

合体

ガイドプレートの収まりもいい感じ。


後ろのマスに籾が落ちてきて、直したスロワーで送り出します。




無事に、カバーも収まりました。

カバーには隙間テープを貼ってきました。


あとは、若干、輸送パイプの調整すれば完成です。

よくアーク溶接でここまで仕上げたもんだと我ながら感心しちゃいました。

次回修理するころは、他のが壊れるだろうな。



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