ジャンプ・ラージヒルでの金の意義

 10年前の今日2月15日は、長野五輪のジャンプ・ラージ
ヒルで船木和喜が日本ジャンプ陣の悲願である金メダルを
獲得した日だ。
 NHの日と違い吹雪の中での試合となる。
 1本目は岡部孝信が130mを飛んで2位につけ、船木が
4位で原田は6位という順位。 2本目に入ると原田が135mを
越える大ジャンプをするがビデオ測定になって順位が出ないと
いうハプニングでヤキモキする。 1人おいて船木が132mを
飛んで首位に立つと、この頃から風向きが追い風に変り岡部や
ビドヘルツェルといった1本目のトップ2が失速した。
 この結果、船木が金で原田は4位と僅か0,1ポイント差の 3位で
銅メダルを獲得し、日本は金と銅を獲得したのだった。

 ‘実は最も欲しかったのはRHの金’と言ったのは、72札幌で
NHで金を獲得した笠谷幸生。
 宮の森で行われたNHは笠谷、金野、青地が表彰台を独占し
日本中を沸かせた。
 しかし大倉山で行われたRHで、笠谷は大倉山独特の風に流されて
7位に終わる。
‘やはり100m以上飛べるRHで勝ちたかった’と言っていたのだ。

  80レークプラシッドでも、NHでは八木弘和が銀で秋元正博が 4位に
入ったものの RHでは秋元の10位が最高と惨敗。
 その後 低迷期に入るのだが低迷の壁を打ち破ったのが、92 アル
ベールビルでの原田雅彦。
 2本目の大ジャンプで最後の3人までトップで4位、3位とは飛形点の
差で及ばなかったのだ。
 私的には‘遂に笠谷の亡霊を吹き払った’と嬉しかった。
 94リレハンメルでも岡部が4位に入ったものの、W杯のトップ3 とは
水を開けられていた。
 前年の97年に行われた世界選手権で原田が優勝しているので、
船木か原田の いずれかに金を取って欲しかった。
 だから11日のNHで船木が銀に終わっても‘RHで勝てば帳消しになる’
と思っていたのだ。
 当日は吹雪の悪天候。
 当時‘日本人選手の技術は世界一'と言われていたので怖いのは
悪天候だった。
 実際、斉藤浩哉は26年前の笠谷同様 白馬の気まぐれな風に泣か
されて失速し2本目に進めなかった。
 その悪コンディションを克服しての金と銅だからNHの借りを返して
余りある嬉しさだった。

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
実際 (屯田兵)
2008-02-15 23:41:36
行ってみたことある、

行きたいけど 寒さが
 
 
 
これからは・・・ (Shingo-Ringo)
2008-02-16 17:19:14
これからはさらに、フライングヒルをどう戦って行くかが問題になるでしょうね。

建設するところから始めなきゃいけないし・・・
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2008-02-16 23:53:10
>屯田兵様
 確かに、かなり寒いでしょうね。
 しかも最近は、ナイタージャンプが多いですから よけいに寒いでしょう。

>Shingo-Ringo様
 この頃から日本選手も‘五輪はラージとフライングがいいですよ。ノーマルは面白くない’と言う選手が多かったですからね。
 ただ国内では、どこに作るのでしょうかね?
 
 
 
日の丸飛行隊 (柴田真紀)
2008-02-17 00:37:28
 未だに、岡部さんや葛西さんに飛んでもらっているようじゃ先が思いやられ……って、もう先なんて見えないし!
(さっき、ニュースでスピードスケートでやっと、ジョージが勝ったと言ってましたよー。トホホ……)
 
 
 
いくら彼らが優秀といっても (こーじ)
2008-02-18 09:45:54
>柴田真紀様
 吉岡や山田大起、仲村や渡瀬達は、どうなったのだろう?
 
 
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