マジンガーZの魅力の1つにマジンガーZや搭乗者の兜甲児だけでなく光子力
研究所の面々やドクターヘル率いる地下帝国の面々のキャラが立っている
ところにあるのは間違いないだろう。
特に あしゅら男爵やブロッケン伯爵などのキャラは永井豪ならではの異様な
ものだし、仮面ライダーなどの実写版では映像化は無理でアニメキャラならでは
という存在だ。
個人的に最初にマジンガーZを見たのは以前も記したように3話からで当然
あしゅら男爵を初めて見たのも このEPが最初で当初はドクターヘルに対して
頭巾を被った女という感じだったのが、なぜか鉄仮面軍団を率いる時になったら
男になっていたので驚いたのだった。
話が進むにつれて正面を向いたときに右が女で左が男の合体したキャラと
いうのに気付いて異様さに驚いたのだが女の声を担当した北浜晴子と男の
声を担当した柴田秀勝の呼吸もピッタリの職人芸だったのだ。
後に自らの生首を抱えて回るブロッケン伯爵が登場した時にも驚きはした
ものの、やはり あしゅら男爵のインパクトの方が大きかったのは間違いない。
余談ながら初めてブロッケン伯爵が登場した時に伯爵を見た あしゅら男爵が
‘バ、バケモノ’と言うのに対し
‘オマエこそ男と女が合体しているバケモノではないか’とブロッケン伯爵が言い
返したのが印象深い。
一方で冷徹ながらショッカーの地獄大使にも匹敵する間抜けぶりがあるのも
魅力の1つだろうし、だからこそ男爵が海底要塞ブードでマジンガーZに体当
たりして戦死した時にあれほどケンカばかりしていたブロッケン伯爵が悲しんだ
のだろうと思う。
そういえば原作では あしゅら男爵のシャワーシーンまであったのだがアニメ
では さすがにカットされていた。
それにしても こういうキャラを生み出す永井豪のセンスは素晴らしい。