野球のオフシーズンを退屈せずに済んだ読み物

 3月に入りプロ野球もプレシーズンゲームがたけなわで、開幕ま
で残り10日となっている。

 そんな中オフシーズンの2月に日刊スポーツで04年のプロ野球再
編問題について特集していたのだが読めば読むほど当時の経営者達
の野球に対する愛情がなく、ただ単に金儲けの道具としか見られて
なかった事に今さらながら腹が立ったし経営的に死に体であったダ
イエーが踏ん張ったからこそオーナー達が画策した‘もう1つの合併
’が成立せずに済んでいた事などが分かる。

 そして当時のオーナー達はジャイアンツ戦の放映権が欲しいばか
りにパは1リーグ統合を熱望し、セはジャイアンツ戦の放映権料が
減るという事から反対する方向だったというのを聞くと彼らの経営
センスのなさに愕然とする思いだ。

 そして広尾晃氏も取り上げられていたのだが球界再編問題の最大
のキーマンだったナベツネこと読売の渡辺恒雄氏がJリーグを立ち
上げた川淵三郎氏と対立した一方で、ナベツネ氏は‘受験勉強や哲
学書のような本ばかりしか読んでない非スポーツ人間が川淵氏のよ
うなスポーツそのもののような人とケンカしても勝てるわけがない’
と語っていたそうだ。

 つまり球界再編の旗振り役だったナベツネ氏ですらスポーツに疎
かったという事で、こういったスポーツ音痴のような経営者ばかり
によってプロ野球は運営されていたという事が白日の下に晒された
わけだ。

 彼らは自社の儲けのみを念頭に置いているので野球界の発展など
という考えは微塵も持ち合わせておらず、ファンも置き去りという
形で運営されていたわけでチーム名から企業名を外し地域名で名乗
るというJリーグの発想とは正反対の人々達だった事になる。

 よくしたもので この頃から放映権ビジネスに限界が見られ衰退に
転じていたのだから、あのままパが放映権欲しさに1リーグにした
ところで更に状況は悪化して壊滅的なダメージを被るところだった。

 それを考えると近鉄消滅に伴い新規参入した楽天やダイエーを引
き継いだソフトバンクのような新しい職種の企業が参入した事によ
り、地域密着やテレビの放映権に頼らないシステムで黒字経営に転
じるようになるなど遅ればせながら税金対策の広告塔ではないとい
う事が証明されるようになった。

 とはいえ残念ながら旧態然としたシステムにしがみつく経営者が
特にセ・リーグには多いのが現状で、こういった者達が退場しない
限りプロ野球の真の意味での繁栄はないのではないか。

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